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横浜レッドライン 第一話「TOZKA, the Grave Ward」
「屠塚区では埋葬届は不要だ。ここが墓場だからな」
港北区と港南区に挟まれた戸塚区は《南北戦争》の主戦場(レッドライン)となった。最も激しい南北市営戦士の戦闘が行われた芹が谷は戦術核"月餅"により地図から消えた。
戦争後期、保土ヶ谷球場まで後退した南軍は観客5万人を触媒として腐敗魔術を実行。この土地は無数の魔物を産み出す"女陰(ほと)"と化し、この事件をきっかけに《南北戦争》は終結。南北市民が手を結び魔物との《横浜戦疫》に突入した。
「新感染って映画みたか?」
「マ・ドンソクがヤベーやつか?」
「いや、ヤバイのは高校球児だ、やつらの身体能力は……!」
球児Zがベースランニングの速度で襲い掛かる。眼窩は崩れた黒い闇だ。
「まるでパンダだぜ!」
一体ずつ頭部をフルスイングして蹴散らしていく。
球児に混じり一体だけフットワークの重い巨体のZがいる。
この個体こそがYYS級のZ、"大食らい"である。
【続】
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