派遣に戻ってみた
みなさんお久しぶりです。アオトリです。
最近ウーバーイーツを辞めました。
と言ってもアプリはあるのでやろうと思えばできるのですが、戻る予定はありません。
端的に理由をいえば、稼げなくなったから、楽しくなくなったからでしょうか。
ウーバーイーツは「理想の働き方」ではなくなってしまった
一年あまり前、ウーバーイーツは上京してきた私にとって希望でした。
好きな時間に働けるし、成果報酬型…「自由に生きる」ことを人生の目標としていた自分にとってぴったりでした。
実際そのころは「スリコ」(スリーコインの略、1配達300円のこと)なんて言葉は存在しませんでしたし、週3日自転車で配達員をすれば一月普通に暮らしていけました。
しかし情勢は変わり、自転車からスリコになり、(通知が)鳴らなくなり、全体の単価が下がり…
生活が苦しくなっているのに、配達することへの気力も尽き、なかなか働けずにいました。
………ウーバーイーツを辞めようと思いました。
派遣の更新不可
私が上京してきたのはこれが主な理由です。
要はなりゆきですね。
もちろん東京への憧れもありました。賃金は沖縄とは比べものにならないだろうし、地方の人間は東京に憧れていたのでその空気に私も染まっていたのでしょう。
「何か変われるかも」
そんな期待を抱いたりしたものですw
今思い返してみるとすごく夢見がちだったなと思います。
でもそのときは私の中でそう信じていました。
ワクワクしていた
不安の方が大きかった上京ですが、生活環境が変わりワクワクしていました。
理由もなく高揚しながらデリバリーをして、仕事終わりにプロテインを買って飲んで「今日も仕事したわー」ってルンルンで安いカプセルホテルに帰って…
そんな日々が三ヶ月ほど続きました。
流石に冷静になって気づきます。
「貯金全然増えてなくね?」
そもそもウーバーイーツやっているのは貯金と次の仕事を考えるための繋ぎでした。
ウーバーイーツを辞めるために
ウーバーイーツをやる
それが始めた時の目標でした。
しかし実際は帰ったら疲れて眠ってしまうし、ウーバーイーツが楽しくて次の仕事は探していなかったし、休みの日もゴロゴロしていました。
休日が増えたのに、全休日において、生産的なことは皆無でした。
「これはまずい」と思って節約と労働時間を意識したことで貯金はようやく増えました。
しかしそこから不幸の連続でした
ついにコロナにかかり、後遺症の頭痛とだるさで働けず貯金は削れました。
次に自転車が低単価なり、それを脱するために中古原付を購入します。
これがすごく質の悪いもので、結局購入と修理費用を合わせたら「新車原付買えたじゃん💢」という額に…
そこからしばらくはよかったですが、原付でのデリバリーも単価が落ち、鳴りも悪くなり、やる気は落ちていきました。
目標は達せられず
貯金をしてウーバーイーツを卒業する予定でしたが、それを実現することはかないませんでした。
むしろ貯金額はマイナスになって派遣に戻ってしまいました。
ウーバーイーツを始めたとき、時給換算でテンションが上がりました。
しかし本当に大事なのは総給料であることに本当に遅いながら気づきました。
始めは理想の働き方であったのに、状況の変化によって貯金が減り、精神もすり減り、やる気もなくなって、私の自由は見る影もなくなってしまいました。
追い詰められているときに追い詰められていると気づくことは「ほぼ無理」です。そう実感しました。
収入が減っていることには気づいていた
しかし日雇いの「時給」だけを見て、これならデリバリーの方が…などと本気で思っていたのです。
出稼ぎ貯金どころかマイナス
独りで生きていくのはこんなに大変なんだ、と実感しました。
弟の友達から勧められてウーバーを始めましたが、そいつは確定申告のことは教えてくれませんでしたし、教えてもらった宿泊先が歌舞伎町のネカフェで、酷い目に遭ったのでその後連絡をとっていません…
自転車は想定外にパンクすることが多く、荷物を増やさないよう生きていた自分は毎回自転車屋に頼んで修理費がかさみました。
私の調査不足もあって、中古の原付すらまともに買えませんでした。
その他諸々色々あり、心身疲れと財布痩せと…社会の世知辛さを実感しました。
理想と絶望は隣り合わせでした
理想が叶うというのは、素晴らしいことです。
しかし崩れたときの衝撃もすさまじいのでした。
私はもっと早くウーバーを辞めるべきでした。でも感情的になって、無意識に真実を見ないふりをしていました。
収入が減っても「理想の働き方」だと勘違いしていました。
安定を求めて派遣に
上記がウーバーイーツ配達員を辞めた理由です。
どんな仕事もこんなものかな、と思いつつあります。
派遣が社会的に安定しているかと言われればそんなことは全くないでしょう。
しかし配達員をやって行動できない自分にうんざりしたり、毎日の稼ぎに一喜一憂するよりはとても居心地がいいです。
社員はまだハードルが高いように思うので、社会に適合?するべく違う方向に挑戦している途中です。
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上京で得たもの
ここまでは結構マイナスな話だったので、悪いことばかりじゃなかったという話もします。
・東京の人は冷たいわけじゃない
・時間通りに行動することが身につきかけている
・マスクしなくても大丈夫
・Twitterで友達ができた
・最後は自分次第
東京の人は冷たいわけじゃない
地方の人は「東京の人は冷たい」といまだに思い込んでいる人が多いように思います(個人の感想)。
実際私の弟は今もそう思っていて、たまに電話したときは3回に一回くらいはこの話になりましたw
私が検索して調べたり考えたりした結果は「人目を気にしてるだけじゃね?」です。
例え話でよく言われるのは
「駅で人が転んでも誰も助けない」
実際その場面に遭遇したことがないので考察にはなりますが、助けたい気持ちはありつつ、人目が気になって助けられないというのが本音ではないかと。
当然ですが、転んだ人は目立つし助ける人も目立ちます。
いいこと悪いこと関係なく目立つことを恐れている人が多いのかも知れません。
私が道を聞いたときはちゃんと教えてくれましたし、配達員でTwitterをしている人たちは民度が高いように思いました。
また人口密度が高いので、一人ひとりのことを気にしたり考えたりしていたら情報過多で、毎日生きるだけでバタンキューになってしまいます。
それを避けるために、情報を無意識にカットしていることがあるかと思います。
私は結構目線を気にするタチなので、街中を歩くのは結構疲れました…
「人」ではなく「動くマネキン」、ときには完全な「物体」としてとらえていることもあるのかもしれません。
沖縄から上京した私だから言いますが、沖縄にも話が通じない人や悪い人がいます。実感としてその割合は東京も変わりませんでしたので、そう怖がる必要はないでしょう。
波長が合えば付き合うし、最初は様子見することがある。
そんな普通の人間関係で問題ありません。
時間通りに行動できかけている
元々時間通り動ける人間ではありませんでしたが、時間通りに行動する方法がわかりました。
ただそれは私の考え方が間違っていただけでした。
毎回私の「頭の中では」「完璧に」計画ができていたのです。
それは簡単に例えれば、私が通りかかった時に信号が青になることで早歩きの等速直線運動で動けた場合のことだったのです。
しかし実際は全ての信号に引っかかることもありますし、時間表より1分だけ早く電車が来ることもありますし、線路に人が侵入して5分遅れることもありますし、道に迷うこともありますし、現地集合と思ってたものがその一時間前に事務所集合だったりすることもあるわけですw
自分は「完璧じゃない」人間なんだと認め、なにかしらが起こることを想定して時間を組むべきだったんです。
当然ですが、頭のどこかでわかりつつその通り行動できませんでした。
実際に失敗をくりかえして「実感」したことでようやく大人たちのいう「早めの行動」を理解することができました。
マスクをしなくても大丈夫
これはマスクしなくても感染しないよ!ということではなく、だいたいの人は気にしてないよ、ということです。
コンビニで「マスクしてない人は入店禁止」と書かれている場所にノーマスクで何度も入ったことがありますが、10回に1度も注意されませんでしたし、追い払われませんでした。
(模範的な行動ではないので自己責任でお願いします)
ほとんどの人はコロナをそこまでの脅威ではないと気づいていますし、マスクしててもかかるときにはかかるものだと理解しています。
未だにマスクをしてるからと密室で宴会をしたりする人たちもいますが、ビニールのように周囲の空間と隔離できるわけではないので、ウイルスを吸い込む可能性は高いです。
Twitterで友達ができた
最初は配達の情報収集をするために始めたTwitterでしたが、みなさん面白い投稿やすごい成果報告をするので、リプライをしているうちに、Twitter見ない日は基本ないほどみんなと触れ合いました。
最近はバタバタしていたのでやっていませんでしたが、ずっと仲良くするつもりでいます。
最後は自分次第
これは何度も再認識して、染み付いた思考です。
これから行動にも移せるようさらに染み付かせていくつもりでいます。
私は「環境によって人は変わる」という考えで上京してきました。
でもこの考えは間違えだったと気づいたのです。
上京してきたのだから、東京に詳しくなるだろうと思いましたが、配達に疲れて家から出ない+インドア派なのでマップの見方が上手くなるだけで、遊ぶ場所は近場のカラオケくらいしか知りませんでしたw
また三ヶ月ほどはワクワクで働いていましたが、やることは毎日同じなのでマンネリ化してきます。
やがてバイトと同じ感覚になっていくのです…
たまに起こる理不尽なことは愚痴ったりしてイライラ解消した気になりますが、イライラは明日まで続いたりします。
それってバイトでもありますよね。
イライラすることは定期的にやってきます。
それを流したり耐えたりできないとやってられないんです。
でも不条理おこした本人と口論をする度胸もなければ、おそらく話が通じる相手でもないでしょう。
物事が進展する望みが薄いことに時間を割くのも非効率。
このイライラが起こらないようにするには、仕事を辞めるか変えるかしか方法はないんです。
このイライラをどうにか起こらないようにできないか?
仕事を辞めるか転職しかない。
なんで辞めることを望むような仕事をしてしまったんだ
これを選んだのは自分なのか……
不幸なことが起こるたびに何度も原因を考え、愚痴をこぼしました。
最後には自分にたどり着くことが多いんです。
この状況に対応するか、状況を変えることでしか、このループを抜け出すことはできない。
この状況を選んだのは自分だ。
たとえ調べ不足でも、運が悪かったとしても、このループに入ったのは自分なんです。
この考え方はどんな仕事にも当てはまるし、人生においても言えることです。
次にその悲劇を起こさない方法は、自分のもてる限りの能力で想定内を拡大し、不安要素や想定外も想定済みにするしかないのです。
理想とした上京ではありませんでしたが、この学びはここで失敗したからこそ手に入ったものです。
次の経験は成功させたいですが、どちらにしても質の高い経験にするのも自分次第。
そのための努力を怠らず、邁進し続ける所存です。
みなさんの幸せを願っています
私のことも電柱の影から見守っててくださいねw
派遣になったアオトリでした♪
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