Uber副業初日の洗礼

初めての配達を終え、ちょっと興奮ぎみなのがわかったので、冷静になるために一旦帰宅をして気分を落ち着かせる。

あくまで副業の身分だ。事故は絶対に起こすわけには行かない。慎重に行こうと思ったのもつかの間、2回目の注文が鳴る。

今度は上海エクスプレスだ。へぇー上海エクスプレスって宅配専門だと思っていたけど、こういうところもUber使うのか。自分では注文したことはないが、場所はなんとなくわかる。こういう宅配専門店は駅から遠いことが多いので、日頃自転車通勤をしていないとまず場所はわからないだろう。なんとなくこの仕事が自分に向いている気がしてきた。

雨が強くなってきたので、慎重にお店を目指す。とそこで同じウバッグを背負った同士が。なんとこんにちはと挨拶をしてくるではないか。へえーこういうのでもやっぱり同僚なんだなー。こちらも気持ちよく挨拶を返す。まあ同じウバッグ持って同じ店で受け取り待つのってちょっと気まずい感じもするから挨拶くらいしちゃったほうが気持ちが楽かもね。

無事注文を受け取るが、ちょっと量が多いかなと思ったが、このウバッグは楽々入る。よくできているな。

次の注文先は一軒家だ。まあこれが場所がわからない。住所表記のある家ならいいが、必ずしもそうではないし、表札がしっかり出ていない家も多い。アプリに表示される名字がどうしても見つからずウロウロする。明らかにピンはずれている気がする。うゎー困ったと思ったら家の人が出てきてくれた。あーよかったー。この量は一軒家の家族で注文なんだろうな。自分よりも若い感じの旦那が出てきたがいいところ住んでるなぁー。ここで迷ったトラウマがあって、一軒家は今でも苦手。間違ってピンポン押しちゃったこともあるし。

配達終わったと思ったら、今度は松屋で牛丼1つの注文。今度はマンションで一安心、と思って、相手先のピンポン押すと玄関先に置いてくれと言う。あ、よく見たら配達先が玄関先になっていた。へえーこれが置き配ってやつかー。配達完了にしようとするが、写真を撮って送信することになっている。ここでちょっとまごついてしまった。置き配って言っているのに、ピンポン鳴らされて迷惑だったろうな。バッド評価受けたらどうしようとビクビクしたが、ついていなかった。

その後も次々とオーダーが入り、成城方面に行ったり、経堂方面に行ったりと右往左往結構な移動距離だ。ほとんどが一人向けの単品注文で置き配なので、気が楽だ。お店の人にしか会わないで住むなら、より副業向きだな。順調に配達をこなして行くが、結構足に来る。それでも休み暇もないくらい鳴り続ける。鳴ったものはすべて受けるつもりで行った。

驚いたのがスターバックスに行った際に配達員もアルコール消毒するよう言われたこと。スタバはやっぱり徹底しているな。

ピザハットでダブルピックも経験した。ピザでもUberなんだな。思いっきり違う方面だが、配達員が足りないくらい注文が入るのだろう。ピザだとバッグを拡張しないといけないかと思ったが、Mサイズくらいならそのまま入る。ドリンクもペットボトルだし、ピザだからといって恐れることはない。

それにしてもいろんな住宅の形状がある。集合住宅でも部屋番号の付け方は様々だ。1〜13まで部屋があって、12〜13だけ2階だったり。住宅事情が垣間見れて面白い。

近い注文が続けばいいが、遠くに飛ばされると結構きつい。世田谷方面で活動していてもいつの間にか狛江方面に飛ばされることもある。成城から喜多見へ向かうときの坂がきっついんだよ。最後は喜多見まで行ったところでバッテリーが少なくなり、ここで業務終了とした。ずっとアプリオンなのでバッテリーの消耗が結構激しい。モバイルバッテリーを持ってくるべきだった。

この日は4時間ほどオンラインで11件配達して5,000円ほど稼ぐことができた。時間にしては上出来ではないだろうか。結構いい運動になるし、これくらいなら続けられそうだ。

かくゆうデビューで一通りのことは学べたと思う。雨あり、チップあり、一軒家あり、置き配あり、ダブルピックあり、ショートにロングもあり、バッテリー切れもありでデビューの人に一通り経験させようとしたんじゃないかと思うくらいのパターンがあった。習うより慣れろってこういうことだね。こういう経験はマンネリ化している普段の会社の業務にも活かせそう。

しっかりとUberの洗礼を受けた一日だった。 続く


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