ジブリなおばあちゃん実写版!!
ある日、工房に
アリエッティに出てきそうなおばあちゃんがいらっしゃいました。
小柄で華奢で小綺麗で、アリエッティの歳ではないですけど、
ふとあの小人物語を連想してしまいました。
「家にある鏡が要らなくなったので売りたいんだけれど、誰か鏡欲しい人知らない?」
って言うお話でした。
こう言う場合は一応写真を送ってもらって、欲しい人が現れたら繋げる、
なんてこともします。
おばあちゃんは歩行器を押してやってきて
「これ、座れていいのよ」
と、ちょっとイタズラっぽく笑います。
彼女がスッと足を組んで座ると(歩行器にだけど)
まるで工房が突然彼女のサロンになったかのよう。
「あら、ここは落ち着けていいわね」
気に入ってもらえたらしい。
鏡は大きな家から小さなアパートに引っ越したのでかさばる、とのことで
「息子達は施設に入ればって言うのよ。
でもわたし自分のことは自分でできているし、自分のことは自分で決めたいのよ。
必要なものが少しあれば十分なの。
もちろんわたし好みのものでね。(ここでウィンク)
わたしのためだけの空間。
小さくても自分のお城で静かに暮らしていければいいのよ。」
この言葉でなんか一目惚れしました。
自分のためだけの空間。
人の、大人の、自律した大人の
大切なニーズだと思います。
そして
必要なものさえあればそれでいい。
わたしも絶対そうありたいもん。
1人でいる事や孤独を嘆く生活ではなく
1人でいる必要があるライフスタイル。
依存性がなくて、必要以上な欲もなく、
でも好きなものに囲まれて
そんなふうに暮らしていたら
なんとなく物事も俯瞰できそう。
とってもキュートで垢抜けた82歳。
わたしこんなおばあちゃんになりたい!!
そして最後に聞いた、
彼女の名前はウルスラ。
わたしの人生のインスピレーションである魔女宅の絵描きさんの名前と同じ!
ますますキュンキュンになって
また、新しい素敵なご縁に嬉しくなった朝でした。