つながるつながる、わらしべ長者 家具工房の原点はヨガだった
今日は
”今思えば”次々つながっていたご縁の物語。
夢を叶えるのに”今思えば” 必須だったたくさんのつながり。
リアルタイムではそんな未来はまったく想定していなかったし
そんな下心でまわる世の中でもないですからね。
でも絶対忘れちゃいけない、有難いご縁はこうして生まれました、っていうお話を記録しておきます。
バルセロナから引っ越してこの町に暮らすようになって9年ほどになります。
当時は一歳になったばかりの娘の子育てに追われ
新居地について探索したりはしていたけれど、子育てと在宅でする仕事だけで手一杯。
2人目も生まれて、友達を作ろうとか
何かのサークルに参加しようなんて考える余裕すらなく暮らしていました。
子供の学校や幼稚園が始まり少し自分の時間ができ始めた頃
ずっとやりたかったヨガのクラスを始めました。
家から1分のところにある文化センターのクンダリーニヨガクラスでした。
子供の世話を家族に任せてやっと1人で何かに取り組める充実感。
先生も、「それぞれがそれぞれの体を感じながらしましょう」と言うスタンスのとても入りやすいクラスでした。
毎週月曜日の7時から8時半はまさに神聖化した私の時間と空間(文化センターですけど)
そんなヨガを数ヶ月続けていた頃、
文化センターのマネージャーから
「世界料理イベントがあるけど、日本食を教える側で参加しない?」と誘われました。
私の暮らす地域は外国人、移民の多い地域。
一声かければ数十カ国のレシピを交換できるような場所です。
それが交流できたらさぞかし面白いだろう!
元職場で日本料理教室の企画をし、助手としてお手伝いをしていた経験もあるので二つ返事で引き受けました。
第一回目はインド、ブラジル、日本、モロッコの四カ国。
その後、ベネズエラ、ロシアなどいろんな国が加わっていきました。
その日本料理教室が大好評で、今度は同じ文化センターの常設クラスとして教室を続けることになりました。
準備は大変だし、とにかく初めての経験で心臓は何度も飛び出そうになりましたが
(毎回 神棚にすがるように拝んでマシタ 笑)
8回のクラスを終えると、生徒さんがみんなでディナーに連れて行ってくれるくらい楽しいクラスになりました。
その後クラスは5シリーズほど続き、固定生徒さんができるまでになり
彼らとは個人的にも付き合いが始まるようになりました。
そしてヨガ教室で知り合ったのをきっかけにお料理教室に参加してくれたり、
またはその逆もあったり。
中には兄妹や親戚、親子が次々参加してくれたりもあって
交流の輪はどんどん広がっていきました。
ぼちぼち始めていた着物の販売や、家具の仕事のことも関心を持ってくれて
初めてのお客様も彼らです。
当時、少しずつ工房を開くというアイデアを固めていましたが
このクラスでの嬉しい経験がなかったら決断しきれてなかったかも知れません。
さて、
コロナによる緊急事態が収まって、ついに工房の工事がスタート。
工房のある店舗はもともとガレージだった場所なのでファザードを付けなければいけません。
私のイメージは全面ガラス張り。
ガラスファザードができるまでのお話はこちら
↓
光がいっぱい入って、家具修復というちょっと閉じられた世界の仕事を
誰もが目にできるように「丸見え」が希望でした。
ガラスファザードの予算はいろんなところで出してもらいましたが
このお料理教室&ヨガ教室のお友達イサベルが勤めるガラス工さんに作ってもらうことになりました。
私のイメージ通りのものを提案してくれたのが彼らだったし、
何よりイサベルが、図解したりサンプル画像をたくさん見せてくれて納得いくまで説明してくれたから!
そして工房をオープンするにあたって、市役所への手続き。
ここにちょっとしたハードルが。
申請には建築家の図面や安全性、規格にそったガイドラインへの署名が必須。
建築家かい!
元上司の旦那さんは建築家だし頼めばきっとやってくれるけど
当時はまだ市を超えた移動が制限されていたために、
バルセロナから誰かに来てもらうと言うのもそう簡単に頼めることではありません。
しかも結構有名で忙しい人だし、また一体おいくらかかるのやら。
んん〜・・・・・・・
ん〜・・・・・・・・
あ、
いた。
お料理教室の固定メンバー、アントニアの娘エバが建築家!しかもなりたてほやほや。
娘ちゃんエバもお料理教室には来てたし、最終日はよくパーティーしてたのでそのパーティーにだけ参加したりとか
羽織も買ってくれたりしていろいろ交流がありました。
彼女もパートナーと自分たちの建築事務所を立ち上げたばかりで
「初めてのことだけどやってみる!」と快諾してくれました。
あー!りー!がー!たー!いー!!!!!
私もなんせ初めてのことなのでね、七転び八起き的手続きでしたが
なんとか無事申請終了。
無事オープンできました。
こんなつながりと平行的に、料理教室がブームだった頃
私のクラスの噂が広がって地元の料理教室工房をやっているテテから、
ゲスト的に日本料理を教えてほしいというオファーをもらいました。
おしゃれな工房で大きなアイランド式ショーキッチンとディナールームがあって
ショークッキングを主に彼がやっている工房です。
ディナールームには一枚板の5メートルくらいの素敵なテーブルがあるんですけど
先月はそのテーブルを作った地元のおしゃれ大工さんペドロから連絡をもらって
また新たな協力タッグを組めることになりました。
なんかすごくない?
ヨガに申し込んだだけなのに。
まさかこんなに嬉しいつながりになるとは。
人生、無駄なことなど何もない、ね。
これ、あの
引き寄せの法則っていうやつかな?
ドキドキ。
寄せちゃったかな?
これからもどんどん寄ってきますように!笑笑