【文字起こし】琴葉葵の創作怪談読み語り 2話目「白い缶」
近所の小学生たちが話していたところを偶然聞いたのですが、白い缶を売っている自販機があるそうなんです。
その自販機は廃ビルの前にあって、普段はそこら辺に鎮座している自販機と変わりなく動作しているのですが――
夜、日付が変わるタイミングにその自販機で缶ジュースを買うと、白い缶が出てくるそうなんです。
なんでもその白い缶の中には人間の歯が入っているそうなんです。
しかも28本~32本と、沢山の歯が入っているらしいですよ。
――怖いですけど荒唐無稽な話ですよねぇ。
そう言えば最近、件の廃ビル近くで交通事故があったらしいですけど知ってます?
なんでも轢かれた人は”頭が潰れちゃった”らしいですよ?