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作品クオリティに納得できない日の未来の私へ。

他者の作品と比べては

「悔しい」「やられた」
「なんで私の作品はこの程度なんだろう」
「作品に力があって凄いな」
「私はまだまだだな...」

制作を続けているとそんな風に思い、
苦しみで心がモヤモヤする日がある。

でもね、そんな時に私は「ラッキー!」と
思うようにしてるんです。

またいつか、心が苦しくなった日の未来の私へ、
ここに手紙として残そうと思います。

また、同じように制作を通して
「苦しいな」「諦めちゃおうかな」と思ってる方が
これを読んで少しでも心が軽くなり
次へのステップを楽しめますように。

自己紹介

まずは私の自己紹介から。
新卒から39歳現在までグラフィックデザイナーとして制作を続けてきました。

フリーランスになってから
ここ3〜4年くらいはイラスト制作や
アートの制作に力を入れてきました。

前川ユウ「生命の樹」2023年作品

そんな中で「自分の作る作品クオリティ」に
ついて悩む日が度々訪れ苦しい思いをして来たんです。

そんな過去の経験から
乗り越えてきた体験をここに綴ります。

【 悔しさの源とは 】

「悔しさ」には「希望」が隠れてる

「悔しさ・羨ましさ」を感じる部分って
そこに「希望の光」がある。

悔しい・羨ましいってことは
「理想の自分」がそこにいるってことであり
心のモヤモヤは「理想の自分」と「現在の自分」に
ギャップがあるということ。

そのギャップを埋めると
「成長」に繋がっていくわけです。
だから私はモヤモヤした時、

「あぁ、ここが私の伸び代なんだ!」
「私の可能性を広げられる場所なんだ!」

と、成長のプロセスを楽しむ視点で
考えるようにしています。

モヤモヤをポジティブになんてできないよ!

モヤモヤってなかなかにやっかい。
だって言語化できてないから「モヤモヤ」なんだもの。

まずは、何にモヤモヤしてるのか整理整頓から。

「今、何を感じてるの?」
「それでどう思ってる?考えてる?」
「そのことで、事実と妄想を切り分けてみて?」
「本当はどうなりたいの?どうしたいの?」

何にモヤついてるのか見えて来たかな?
見えて来たけどやっぱりポジティブなやる気に
切り替えらんない!って時は。

私の場合は

「モヤモヤの正体を自分が認めていない時」

だと思うんだ。

「あの人に憧れてる?私が?」
「認めたら負けたみたいで嫌だ」
「悔しい」

みたいなね。
私は誰と戦ってるんだろうね?笑

モヤモヤの対象ではなく
「自分のプライド」と戦ってるんだよね。

もうモヤモヤに疲れた!辞めたい!
と思った時、私は「自分はまだまだなんだ」
と、現状を認められた。

認められた時に初めて
「よっしゃ!やる!とにかくやろう!!」
「他人を気にせず、自分が自分の作品を認めてあげられるように、とにかく徹底してクオリティあげていこう!」

という気合が入り、
「自分と戦う」んじゃなくて
「自分と手を取り合って未来に進む」
ことができた。

逆に
嫉妬されたり敵意をむけられる時、
以前は凹んでたけど今では視点を切り替え穏やかでいられるようになった。

「あぁ、この人は私を鏡にしてるんだな」
「今の私のどこかが理想の姿なんだな」
「まだ自分の中で戦ってる最中なんだな」

ってね。

【 クオリティを高める方法 】

「上手い作品」より「響く作品」


クオリティってそもそもなんだろうね?

私が絵描きを目指した時に目に入ってきたのは
「美大卒」の方々の「高い技術力」だった。
圧倒的に画材を使いこなし、表現力の幅を感じさせられた。

その一方で、私に大きな感動と刺激をくれるのは
高い技術力なんて持っていない人。
それは「保育園の子たちの作品」。

「クオリティ高すぎる...」
「どうやったらこんな絵を描けるんだろう」
「なんでこんなに胸をうつんだろう」

この経験から私は「作品クオリティ」とは
洗練された技術や経験だけに宿る物ではないと
考えるようになった。

私は作品制作で重要なのは、
「人の心を振るわせる」ことだと思ってる。

誰かの心を振るわせる作品というのは
必ずしも完璧である必要はない。
むしろ、自分らしさや、その作品に込めた想いが
伝わるものほど愛されやすいということ。

作品クオリティを高める一歩

☑︎なかなか納得できるクオリティにならない
☑︎自分らしい作品がわからないと感じている

もしあなたがそう感じているのなら
まずはここを追求してみてください。

「私はこんなのが好き!!」
「この手の動きが楽しい!」
「この色の混じり具合心地よいな〜!」
「私だったらこんな絵見たら興味湧いちゃう!」


初心に戻り、
そう感じながら制作を楽しんでみてください。
評価とかクオリティとか気にする間もなく
自分が夢中になれる形を見つける。


そうすると作品に自分が自分で
「最高!」と思える自分らしいクオリティが
高まってくるよ。

「小さな勝ち」を大切にする

理想が高くなるほど
「まだ足りない…」と苦しく感じがちに。

でもそんな時こそ、「小さな勝ち」を
積み重ねる意識を持ってみて。

例えば
「OK!今回は色使いを工夫してみた!」
「OK!この部分のタッチが気に入った!」と
自分で満足できるポイントを見つけていく。

この小さな成功体験が少しずつ積み重なり、
自信へとつながっていきます。

大きな成果だけでなく、
日々の小さな進歩を喜ぶことが、
自己肯定感を育てる鍵。

理想とのギャップを楽しむ

理想と現実のギャップを感じるのは、
今のあなたに成長の余地があるから。

「本当はどうしたい?」
「そのためにまずどんなことをやってみたい?」

と考えると、
ワクワクしなが「すぐにでもやりたい!」という
冒険のように楽しむ気持ちが湧いてくる。

理想の姿はいつかのゴールではなく
「少しずつ近づいていくもの」。

少しでも成長している部分に
ぜひ目を向けてみてね。

フィードバックを思い出す

過去、あなたの作品とご縁があった方達は
なんて言ってただろう?
きっと、嬉しい言葉を投げかけてくれてたはず。

どんな部分に感動したとか
作品を見てこう感じたとか

思い出せないなら
心許せる仲間や友達に聞いてみて。
「この作品見てみて何を感じる?」って。

「どこが良い?」って聞くよりも
ストレートな意見がもらえると思うよ。

最後に

自分の作品に納得できない時、
それは苦しい気持ちになるよね。

でもそんな時こそ、成長のチャンスが
目の前に来ている証拠!

他の誰かと比べるのはもうやめて、
一年前の自分、先月の自分、昨日の自分と比べてみて。

そして、「よし、次はこうしてみよう!」という
小さな一歩を踏み出してみてね。

あなたの作品には
あなたにしか作れない魅力が必ずあるから。
その魅力を信じて、少しずつ自分らしい作品を
作り続けてほしい!

自分を信じて、精一杯やることやって
進んでいけば、必ず満たされるよ!


2024.12.9の前川ユウより

artwork & graphicdesign u atelier
デザイナー/イラスト/コーチ
前川ユウ


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