私と子ども②
認定こども園でクラス担任として、子どものと関わり方を直に学んだ7年間。
本当にさまざまな子との出会いがありました。
▶︎チャーミングで、とてもあまのじゃくな女の子
▶︎クラスのリーダー的存在が、下の子が生まれたことによって、ある日突然リーダーを引退し、おふざけ大王に!
親や先生に対して全力で寂しさをぶつけてくる男の子
(たくさんキックされたなぁ。私も頼りにしてたので、頼りすぎたのかなと反省したものです。そしてまた関わり方を変えることで、ゆっくり少しずつ本来の自分を取り戻していく過程をそばで見させてもらいました)
▶︎大人しいけど、意見や思いが強く芯をしっかり持っている女の子
▶︎甘えるのが上手で、甘やかしたくなるけど、時にはピシッと伝えることが必要な男の子
4人ともちがう。
だから一人ひとりに、別々の言葉を選んでいました。
響く言葉は異なるからです。
一人ひとりに特徴や性質があり、またその時の状況でその子たちの姿は変化していました。
それを目の当たりにした保育士時代でした。
それから約1年半後、
私は小さな女の子を出産したー。
とてもとても軽くて、ふわっとしていて
これが “命” なんだとずっしり重く感じた。
「どんな子なのかな?」
と、わくわくし
「どんな環境をつくってあげられるかな?」
と、責任感が芽生えた。
この環境とは、住んでいる場所や家、過ごす空間のことだけではない。
人も環境である。
大学生時代にそれを学んだ時は、あまりピンと来なかったが、現場で働いてみてよく解った。
表情ひとつで子どもの感じ方は変わるし、
言葉ひとつで良くも悪くも子どもに与える影響は大きい
それが私の子どもとかかわる時に、一番大事にしていることだ。
それからもう一つは
それぞれが良さを持っているということ。
我が子を抱き上げた時の喜びと責任感。
この思いを大切にして、子どもと向き合っていきたいなと思うのです。
後藤まお