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25周年の節目に《ブラック・マジシャン》の強化は来るのか(ブラマジの現状と今後の考察)

はじめに

こんにちは、Uと申します。

みなさんは《ブラック・マジシャン》好きですか?

私は《ブラック・マジシャン》を使って勝てるデッキを作りたいと日々構築をコネコネしております。

最近だと遊戯王マスターデュエルにて、武藤遊戯(表遊戯)の愛用したカードをリメイクしたテーマ「黄金櫃」が追加されることになりました。アイコンも「ブラマジ」になり、新規ユーザーもブラマジデッキで遊びたい!と思ってアプリをインストールした人たちも多いのではないでしょうか。

ただ、「黄金櫃」テーマで追加された《ブラック・マジシャン》は、闇遊戯の相棒である《ブラック・マジシャン》デッキとは全く別物のカードだと考えた方が良いです。

「黄金櫃」カテゴリではなく「ブラック・マジシャン」デッキで考えると、ブラック・マジシャンにはテーマ単体で今の対戦環境で戦えるデッキパワーは「全くありません」。

単体ではなく混ぜ物前提でデッキを組むとしても、可能性があるのは
・ブラマジと同じくレベル7魔法使いという点でシナジーがある《黒魔女ディアベルスター》とそのサポートカードを採用した「罪宝ブラマジ」
・通常モンスターサポートとしてかなり強力な原石テーマを採用した「原石ブラマジ」
・マスターデュエルだとアナコンダがまだ生きているので「烙印ブラマジ」

辺りであれば戦えるかなと言った感じでしょうか。それでも対戦環境に爪痕を残せるほどの強さはないうえ、ブラマジテーマが強い、という訳ではなく混ぜ物側のパワーにあやかっているようなのが現状です。

今年は遊戯王OCGの25周年!ということで様々なイベントや特別な商品などが続々出ていますが、初代主人公が愛用する「ブラマジ」には何の進展もないのが事実です。

ブラマジ好きのプレイヤーは数多くいますが、武藤遊戯さながらの運命力を持ち合わせないとブラマジを使って対戦を勝ち進むことは非常に厳しい。

そこで今回は「ブラマジが置かれている現状」と「どんな強化が来ると嬉しいか?」という2点で、ブラマジ好きの1人のプレイヤーとして今考えていることを書き記しておこうと思います。

また、肝心の強化タイミングについては15周年・20周年という節目の2月箱で新規をもらっていることが多いことから、「2025年2月発売のBOXにて、複数枚の新規が来る」のではないかと思っています。こちらについてもあとで触れていきます。


《ブラック・マジシャン》デッキの特徴

ブラマジデッキの現状を説明する前に、そもそも《ブラック・マジシャン》デッキの特徴について軽くおさらいしておきます。

青眼の白龍と並ぶ、遊戯王の看板モンスター

《ブラック・マジシャン》デッキはその名の通り、遊戯王DMの初代主人公である「武藤遊戯(闇遊戯)」が愛用するモンスター《ブラック・マジシャン》(通称:ブラマジ)を軸としたデッキです。

ブラマジ自体に特別な効果は無く、いわゆるバニラモンスターである彼をサポートするカードを活用して戦います。

ブラマジデッキのキーカード

・永遠の魂

永続罠であり、相手ターンにもブラマジの出力が出来るため、後述する《黒の魔導陣》との組み合わせで妨害札として機能します。

・黒の魔導陣

①効果についてはデッキのトップを操作するカードと組み合わせることでサーチ札として活用できたり、フリチェでブラマジを出力できる《永遠の魂》との組み合わせで1妨害としてカウントできます。

・魂のしもべ

ブラマジやブラマジガールが場か墓地にいる時限定で実質的なブラマジ関連カードのサーチが出来ます。

ただしこれ単体では何も状況は変わらないため、採用枚数や採用理由はデッキによって変わってくるカードになります。

・マジシャンズ・ロッド

召喚時にブラマジ関連の魔法罠をサーチします。2016年に登場して以来、長らくブラマジの初動札を担っています。

・マジシャンズ・ソウルズ

ブラマジを墓地に落としたり、ブラマジを場に出したり、ドロー加速したり、1枚から色んなことが出来る優秀なカードです。

・イリュージョン・オブ・カオス

前述したロッドやソウルズなど、ブラマジデッキの初動札たちをデッキからサーチできます。
召喚権を使わず手札で発動できる上、発動後に墓地へ送る必要も無いため、毎ターン使えるリソース札として高いバリューを発揮してくれます。

・超魔導戦士ーマスター・オブ・カオス

融合素材がそこそこ重いためブラマジデッキ以外では見かけないものの、光闇なんでも蘇生・対象を取らない相手全除外・破壊された時魔法サルベージと、書いていることはかなり可能性を感じるモンスターです。

《黒魔術の秘儀》(ブラマジ指定の融合が出来る速攻魔法)を使ってバトルフェイズに出すことで、ブラマジ攻撃→秘儀発動→マスターオブカオス+ブラマジ蘇生で合計打点が8000丁度になるコンボがあります。

・超魔導竜騎士ードラグーン・オブ・レッドアイズ

2024年10月に禁止解除され制限カードとなった、ブラマジ関連カードの中では間違いなく最高級の強さを持つカードです。

しかし元々はブラマジデッキで使われていた訳ではなく、《捕食植物ヴェルテ・アナコンダ》と合わせてお手軽出張カードとして強かっただけということが、アナコンダ無き今のドラグーンの影の薄さから分かってもらえると思います。

つまりは「ブラマジ最強カードのドラグーンを返されたからと言って、ブラマジデッキが対戦環境で戦えるようになった訳ではない」ということです。



ブラマジデッキの現状

上記で紹介したカード以外にも現役で使われているカードや、スポットで採用されるカードは何枚かありますが、一旦ブラマジデッキの現状説明に移っていきます。

ブラマジデッキの現状を説明するにあたり、ポイントは以下の3つ。

・最大盤面が平成である
・初動札が平成である
・誘発受けが平成である

最大盤面が平成である

ブラマジデッキにおける主な理想盤面は
・永遠の魂と黒の魔導陣によるフリチェ除外
・それらの魔法罠を守れる《竜騎士ブラックマジシャン》
を揃えることなのですが、これは

1妨害。

4枚初動

1枚の初動札から、誘発を受けたとしても最低2、3妨害を用意して相手にターンを返す現代遊戯王において、「理想盤面」で1妨害。

ブラマジが通常モンスターなので、それを活かして「スキルドレイン」や「能力吸収石」といった永続的な妨害を追加することも出来ますが、これらを安定して引く手段は無いため上振れ札でしかありません。

…おっと、失礼しました、ドラグーンが禁止から帰ってきたので《竜騎士ブラックマジシャン》の代わりにドラグーンを出せば妨害が増えますね。

2妨害。

そもそもそのうちの1妨害も、《永遠の魂》と《黒の魔導陣》という2枚のカードを組み合わせての妨害なので、そのどっちかが欠けると0妨害、なんてことも全然あります。

初動札が平成である

前述した理想盤面(永遠の魂+黒の魔導陣+ドラグーン)は1枚初動での理想盤面ではありません。ブラマジデッキとしての理想盤面です。

そもそも、今のブラマジデッキには「1枚初動」なんてものが存在しません。

あれだけ強い、強いと言っている「イリュージョンオブカオス」や「マジシャンズソウルズ」ですら、1枚だけでは何も出来ないため、基本的には2枚初動、3枚初動がブラマジデッキの基本になります。

混ぜ物としてデモンスミスや罪宝などを使い、妨害の質を上げながら初動札を増やしたり、1枚初動を作ることは出来ます。ただしそれは「ブラマジ」の初動を増やすのではなく、「罪宝」と「デモンスミス」の動きをただやっているだけに過ぎません。

とまあ、1妨害を作るためにすら2枚初動になるテーマなので、ドラグーンが返ってきたところで「これは実戦で出せるんですか?」という状況になるわけですね。

2枚初動であれば、「師弟の絆」を活用して「黒爆裂破魔導」をセットする展開をしたりもします。
ブラマジらしい盤面になるので、やってることはかなり好き。(けどこれだけの妨害じゃ勝てない)

誘発受けが平成である

妨害の数も心許なく、初動も安定しない。といったデッキには、デッキが動くためのカードを1枚でも多く採用する必要があります。

例えば、40枚デッキで1枚初動のカードが14枚採用できる場合。

初手の5枚から初動札は90%の確率で引くことが出来るので、空いたスロットに捲り札や手札誘発などを多く採用できるようになります。

現代遊戯王では1枚初動で動けるデッキが非常に多くなり、手札誘発の採用枚数も14枚前後投入していることも珍しくありません。要するに「1枚で動けるカードと、相手を妨害するカードを最低1枚ずつ持っている」といった状況が作れるようになります。

それが「2枚初動しかない」デッキだとどうなるか。単純に他のデッキが「手札誘発」を採用している枠が2枚初動の片割れになる、と考えると「相手を妨害するカードが無いのに、1枚で動けるカードも無い」とかいう状況になるわけですね。なので今のブラマジデッキを「純ブラマジ」で組むのであれば、事故率を考えると本来は誘発を入れている余裕はないわけです。


令和のデッキに進化した《青眼の白龍》

ここまでブラマジの現状を記載してきましたが、直近まで同じく平成のデッキだった《青眼の白龍》が、25周年の今年に令和のデッキに進化しました。

・1枚初動から質の高い制圧盤面
・大量の1枚初動

と、このストラクにより優秀な新規を手に入れることになります。

https://yg.second-storage.jp/media/373/
https://yg.second-storage.jp/media/373/

対戦環境でも確実に結果を残しており、現代遊戯王で戦えるデッキに進化していることは言うまでもありません。

ブルーアイズデッキは何が変わった?

ストラクにて追加された新規は、どれも新規だけが強かったのではなく既存カードを12期でも戦えるパワーに高めてくれる効果を持っていたことが特徴的です。

たとえば《青き眼の賢士》のカード。

これまでは単体で初動札になることは出来ませんでしたが、《白き乙女》と《青き眼の精霊》が登場したことで

・青眼の白龍の出力
・青眼の白龍のサポートカードのサーチ
・青眼の白龍を活用した展開

を1枚で完結出来るようになっています。

《青き眼の賢士》以外にも、新規によって扱いやすさが上がった既存カードは複数存在します。

《光の霊堂》はデッキからブルーアイズを墓地に落とすことができ、青き眼チューナーであれば追加で召喚もできるため、ストラク新規が来る前から単体としては強力なカードでした。
ただし「青眼の白龍」のカード名がテキストになく、青眼のサポートを受けにくいという課題があり、あまり使われていませんでした。

しかし今回追加された《青き眼の精霊》で、名指しで《光の霊堂》をサーチできるようになりました。レベル4以下の魔法使い・ドラゴン族であればリンク素材にできるので、課題だった「サーチ手段がない」問題をクリアしてくれる新規でした。

青眼版「永遠の魂」とも呼べる《真の光》は青眼の魔法罠カードをサーチできるカードで、永遠の魂が千本ナイフか黒・魔・導しかサーチ出来ないのに対しかなり実用的な効果を持っています。
ただし「永続罠」カードのため、サーチ効果または青眼の白龍のSS効果を使うためには1ターン待つ必要がありました。

これも新規の《白き乙女》が、真の光を「表側表示で置く」という効果を持っていたために自分のターンからサーチ効果を使えるようになっています。

また、真の光でサーチできる魔法罠はセットする必要があることから、速攻魔法は相手ターンに使う用でしかサーチできませんでした。

それに対しても《青き眼の祈り》を経由することで、手札に加えることが出来るだけでなく、レベル1の光属性チューナーもサーチ出来るようになっています。

総じて、今回の青眼に追加されたのは「完全新規の戦い方」ではなく、既存の展開を令和デッキ仕様にアッブデートするといった形であったことは間違いありません。


ブラマジ新規を考察してみる

青眼の白龍に追加された新規や強化の方向性から、ブラマジに新規が追加される場合も以下の傾向があるのではと考えています。

①既存カードのバリューを高めるようなカード
②あくまで「ブラマジ」が展開に絡むことを意味付け出来るカード
③ちゃんとした1枚初動の新規と、新規の追加により1枚初動になれるカード

青眼における「光の霊堂」や「真の光」のように、準備出来れば強いよというカードを「盤面に揃えやすくする」ための新規が獲得出来る可能性は高いと考えています。

例えば「黒の魔導陣」と「永遠の魂」のコンボを1枚で完結できるなら、これまで3枚、4枚必要としていた初動が1枚初動で良くなるため、ブラマジの強みをそのままに安定性だけを上げていくことが出来ると思います。例えばこんな感じ↓

レベル6以下の魔法使い族モンスター1体
このカード名の①②効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①このカードがL召喚した場合に発動できる。「ブラック・マジシャン」のカード名が記載された魔法・罠カード1枚を自分フィールドにセットする。
②自分・相手ターンに、手札・デッキからレベル6以上の闇属性・通常モンスター1体を墓地へ送って発動できる。デッキから「ブラック・マジシャン」のカード名が記されたカード1枚を選び、デッキの1番上に置く。
③このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合、「ブラック・マジシャン」のカード名が記された速攻魔法・罠カードをセットした場合、そのカードはセットしたターンでも発動できる。

最強のリンク1

青眼の新規に倣って、ブラマジにもリンク1が貰えると個人的には大変満足なんですが、まぁー言うだけならタダなんでね!!

・マジシャンズロッドやマジシャンズソウルズが1枚初動として機能するようになる
・新規のリンク1枚で「墓地にブラマジ」「永遠の魂」「黒の魔道陣」が全て成立する

とかだと、ブラマジ強化としてはありがたいなという気持ちです。


ブラマジ強化のタイミング

どんな新規が来るかについては妄想の域を出ないので、いつくらいに強化が来そうか、というのを過去を分析しながら考察していきたいと思います。

Note冒頭にも掲載していましたが、これまで「ブラック・マジシャン」名称の新規が追加されたタイミングと、どんな新規が追加されたかを一覧化してみました。




・15周年のタイミング
・映画の公開タイミング
・20周年のタイミング
・マスターデュエルのリリースタイミング

などでまとまった強化を貰っていることがわかります。

15周年のタイミング
・2014年5月 「コレクターズパック 伝説の決闘者編」
・2015年1月「決闘者の栄光ー記憶の断片ーside:闇遊戯」

2014年2月に15周年を迎えたあと、約1年かけてブラマジ関連カードの追加が継続して行われていました。

映画の公開タイミング
・2016年4月「ザ・ダーク・イリュージョン」
・2016年4月~「劇場版 遊戯王 ムービーパック / 劇場配布カード」
・2016年6月「ストラクチャーデッキ ー 武藤遊戯 ー」
・2016年9月「Vジャンプ付録カード」

2016年4月に劇場版として放映された「遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」に連動するように、基本パックでのブラマジ強化と特典カードでの新規追加が相次いで行われていました。

20周年のタイミング
・2018年2月「RARITY COLLECTION」
・2018年12月「20th ANNIVERSARY DUELIST BOX」
・2019年2月「20th ANNIVERSARY LEGEND COLLECTION」
・2019年11月「デュエリストパックーレジェンドデュエリスト編6ー」
・2019年12月「LEGENDARY GOLD BOX」

20周年特別仕様の赤文字シークレットレアが登場した期間にも、多くのブラマジ新規が登場していました。

マスターデュエルのリリースタイミング
・2021年10月「バトル・オブ・カオス」

マスターデュエルのリリースが発表された時期辺りで、基本パックによる新規の追加が多く行われました。その後マスターデュエルでは、この時追加された新規と共にブラマジのストラクが登場することになります。

ここまでで、「15周年、20周年という節目の年には、レアコレ枠の1月または2月箱に新規が来ている」ということに気づきました。

おそらく25周年のトリを飾るのも、25年に出る予定の以下の2月箱だと思いますので、ここで原作主人公であるブラマジの新規を追加してくれるに違いありません。


また、2025年1月の基本パック「アライアンス・インサイト」にも新規が追加される可能性があると思ってます。

・インサイト→《レッドアイズ・インサイト》を彷彿とさせる名前であること
・アライアンス→共闘、同盟、協業などの意味を持つ単語であり、遊戯と城之内の友情をテーマにしたパックになっている可能性があること

などが考えられます。

ただこちらは2月箱よりも可能性は低いと思っています。
パックの頭文字を取ると「A I」となり、まだ今期パックの表紙を飾っていないVRAINSの関連カードになる可能性の方が高いためです。

パックの表紙が出ないことにはなんとも言えませんが(というか考察でもなんでもなく、新規欲しいなという願望でしかないのですが)、少なくとも25周年の今の時期にドラグーンの返還だけでブラマジには新規を渡さない、なんてことは絶対ないと思うので、2月箱の情報が出るまでは正座して待ちたいと思います。

そして半年後には、対戦環境で暴れている新生ブラマジデッキについてのnoteを嬉々と書いていることを切に願ってます。

どうだい!半年後の自分よ!君の予想は当たっていただろうか!!!


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