見出し画像

デッキ紹介:白き森青眼の考察と解説【カオス・マギアGS】

はじめに

こんにちは、Uと申します。
初代の遊戯王が好きで、何とかして初代モチーフのカードが活躍出来るデッキが組めないかと日々ギミックの研究に勤しんでおります。

今回は白き森・千年モンスターをデッキの軸にしつつ、初代モチーフのカードとして「青眼」テーマを採用した「究極竜魔導師」のデッキ紹介になります。



本記事ではデッキ構築の経緯から、デッキの解説と採用理由などを展開例とあわせて紹介していきますので、ぜひ最後まで読んでいただけたらと思います。


デッキ考案に至った経緯

今回のデッキでは《究極竜魔導師》を出すことを目的にしていますが、構築を考えはじめたのは前回のnote記事を書いたあとすぐになります。

こちらも「究極竜魔導師を出すデッキ」には変わりなく、また採用テーマも白き森・千年と同じですが、構築した当時から「デッキ構築の考え方」が少し変わりました。

「理論上出せるデッキ構築」ではなく、「実践で出せるデッキ構築」にしたい

前回のデッキ構築は「究極竜魔導師が出せたらラッキー」くらいのデッキとは違い、どんな手札からも出せるという点ではかなり自信作だったのですが、対人戦を想定して動かし始めたところこちらの展開が全て通る前提でしか構築できていないことに気づきました。


デッキ全体で究極竜魔導師を出すことだけを考えて構築したデッキだったのもあり、妨害を受けた途端に何も出来ずターンを返す、といった状況に陥りやすかったり、展開ルートも一本道であり初動の重ね引きをしても貫通札にできない、といった問題をいくつか抱えていました。

「常にこのデッキの最大値で展開出来れば」様々な手札から究極竜魔導師を出せるデッキだったものの「対人戦で究極竜魔導師は絶対出ないデッキ」になっていたのです。そのため今回はちゃんと対人戦で究極竜魔導師を高い再現度で出せるデッキを作りたいと考えました。

●再現度の高いデッキにするために

まずそもそも「どうやれば再現度を上げられるか」。

・キーパーツへのアクセス手段を増やす
→《究極竜魔導師》の場合はカオス儀式へのアクセス手段を増やす(イゾルデに依存しない)など

・貫通力を高める
→初動札をただ増やすのではなく、2枚・3枚と引いた時に相手の誘発ケアが出来るような展開を考えたり、妨害を最初から受ける想定で展開ルートを考える

これらを踏まえた上でデッキの再現度を高めるために
・貫通札にならない、ギミックパーツでしかない不純物は極力少なくする
・初動と誘発ケアを兼ねられるカードを採用する
・展開ルートを一本道にしない
といったことを意識してデッキの構築をしていくことにしました。


そうしてデッキの再構築をしていた矢先に公開されたのが「青眼」のストラク発売と、それに合わせた青眼新規の情報です。

出典:https://www.yugioh-card.com/japan

《白き乙女》
チューナー・効果モンスター
星1/光属性/魔法使い族/攻   0/守   0
このカード名の(1)(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札・フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地から「真の光」1枚を自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。
(2):このカードが墓地に存在する状態で、自分が「青眼の白龍」を特殊召喚した場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
(3):フィールドのこのカードが攻撃・効果の対象になった時に発動できる。
自分の墓地から「青眼の白龍」か光属性・レベル1チューナー1体を特殊召喚する。

https://yugioh-wiki.net

《青き眼の祈り》
通常魔法
このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):手札を1枚捨てて発動できる。
「青き眼の祈り」を除く、「青眼の白龍」のカード名が記された魔法・罠カード1枚と
光属性・レベル1チューナー1体をデッキから手札に加える。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「青眼の白龍」1体を対象として発動できる。
EXデッキから「ブルーアイズ」モンスター1体を
攻撃力400アップの装備魔法カード扱いで対象のモンスターに装備する。

https://yugioh-wiki.net

《青き眼の精霊》
リンク・効果モンスター
リンク1/光属性/ドラゴン族/攻 300
【リンクマーカー:左下】
レベル4以下のドラゴン族・魔法使い族モンスター1体
このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがL召喚した場合に発動できる。
デッキから「光の霊堂」1枚を選び、手札に加えるか墓地へ送る。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分はドラゴン族モンスターしか特殊召喚できない。
(3):このカードをリリースして発動できる。
自分の手札・墓地から「ブルーアイズ」モンスター1体を特殊召喚する。
この効果で墓地から特殊召喚した効果モンスターは攻撃できず、効果は無効化される。

https://yugioh-wiki.net

今回の青眼新規のおかげで《究極融合》を使った究極竜魔導師の展開が高い再現度で出来そうだったので、これらをギミックパーツとして取り入れていくことにしました。

《青き眼の祈り》にさえアクセス出来れば、青眼の究極竜を墓地に送りつつ究極融合をサーチできる


展開例

デッキの基本ギミックを解説する前に、現在のデッキレシピと実際の展開例を紹介します。

・初動札が大量にある(24枚)
・採用できるカードが増え、手数が増える
・ギミックパーツを引く確率を下げる
といったメリットを考え、今回は60枚デッキで構築しています。

青眼新規実装前に執筆したため、こちらの画像は編集ソフトで加工してます。

展開例1 《白き乙女》

このデッキで最も基本の動きとなります。イゾルデを出した時点で究極竜魔導師が立つため、そこまで通ればあとはほぼ自由に動けます

展開例2 《ドロール&ロックバード》+《エフェクト・ヴェーラー》

下級魔法使いが《青き眼の精霊》に変換出来、レベル9シンクロさえ出来れば動けるため、このデッキでは手札誘発も初動札になります。

展開例3 《白き森のシルヴィ》

基本のギミックを少しはみ出ますが、途中でドラゴン2体からロムルスを出し、太古の白石を墓地に送ることでもカオスMAXや究極竜魔導師まで繋げることが出来ます。メインギミックからの不純物は《竜の渓谷》1枚で、不純物というよりケア札にもなっているため採用しました。

展開例EX ニビルケア時の動き:青き眼の賢士

白き乙女または青き眼の賢士であれば、召喚5回以内に究極竜魔導師に必要なパーツが揃えられます。


ギミックの解説

今回のデッキでは理想盤面の再現度も上げるために、少ない頭数で猛烈なプレッシャーを与えられるモンスターを置く方針にしました。
基本的には《究極竜魔導師》+相手ターンに《マジシャン・オブ・ブラックカオス・MAX》を出すことを『実践でも出せる』展開の着地点として目指します。
・理想展開=究極竜魔導師とマジシャンオブブラックカオスMAX
・妥協展開=究極竜魔導師のみ

ブラックカオスMAXは自身の効果でリリースするので、場には実質究極竜魔導師一体だけになる


自身の名称に「カオス」が入る儀式モンスターであり、いざとなれば究極竜魔導師の融合素材にもなれる点で今回の相棒枠にしました。

デッキの着地点が決まったところで、これらを高い再現度で出す方法として
・初動札の重ね引きが貫通札となり
・展開ルートが一本道にならず
・展開で使うギミック用のカードを素引きしても貫通札になる
というのを考えながらギミックを検討した結果、このデッキでは大きくわけて4つのギミックが相互に繋がる構築となりました。

展開ギミックの全体図

レベル9シンクロからイゾルデ展開

レベル8とレベル1チューナから《パワーツール・ブレイバー・ドラゴン》をシンクロ召喚し、戦士族を2体作って《聖騎士の追想イゾルデ》に繋げます。

ブレイバーには《嘆きの石版》と《焔聖剣ーデュランダル》を装備し、リンク召喚したリトルナイトと千年王朝の盾でイゾルデが出せるようになります。

石版の神殿をサーチできる
千年原人を永続魔法に
召喚権、手札コスト不要でSSしつつ後続サーチ出来る
イゾルデリンク召喚の片割れ

嘆きの石版をチョイスした理由として、石版の神殿とその他千年モンスターを素引きしてもイゾルデに繋げられる点では初動札・貫通札としての活用が可能であり、嘆きの石版を含めて全てが誘発貫通札となるため、実質的な不純物無しでイゾルデに繋げられる点を評価しました。

嘆きの石版のみでブレイバーからイゾルデに繋げられるのですが、《焔聖剣ーデュランダル》があれば石版の神殿効果に必要なモンスターコストを用意できるためこちらも採用しました。

イゾルデ展開から白き森展開

イゾルデから《スプライト・スプリンド》を経由し、墓地に落とした《白き森のアステーリャ》をイゾルデ効果→リナルド効果でサーチした《ストーン・ヘンジ》で蘇生させます。

イゾルデのリンク召喚時にカオスソルジャーをサーチすれば、究極竜魔導師の素材であるカオス儀式として使うことが出来ます。

イゾルデ②効果はデッキに戦士族がいないと使えないため、素引きケアに《焔聖騎士ーリナルド》は2枚採用していますが、デュランダルのサーチ先としても活用することが出来るため、素引きケアだけでなく別のギミックパーツとしても活用出来るようになっています。

デッキに1枚投入で1枚引く確率は60枚デッキでも8%前後だが、2枚入れて2枚とも引く確率は40枚デッキだと1%、60枚デッキでは0.5%にまで下がる

イゾルデとリナルドの2体でスプリンドをリンク召喚し、墓地に送ったアステーリャをストーンヘンジで蘇生すれば、白き森の展開へと繋げていくことが出来ます。

《ストーン・ヘンジ》を素引きした場合でも展開に影響はありません。パワーツールブレイバーの効果発動をトリガーにアステーリャを自己蘇生させればストーンヘンジは不要になるし、白き乙女を蘇生させたりといったケア札としての活用もでき、ブレイバーで持ってくる装備魔法を嘆きの石版のみにすればイゾルデ②効果の発動は問題なく出来るため、臨機応変に対応できます。

白き森から青眼展開

アステーリャの効果で《白き森のシルヴィ》などのレベル4チューナーをリクルートし、《白き森のルシエラ》をシンクロして青き眼チューナーをデッキからサーチします。

サーチの候補は主に2つ。
・《光の霊堂》による追加召喚や召喚権が余っている→《青き眼の賢士》
・召喚権がない→《白き乙女》

また、《白き森のシルヴィ》から《白き森のいいつたえ》をサーチしておけば青眼展開とは別に展開を伸ばすことができます。

青眼展開をする過程でレベル1チューナーが落ちるため、《アクセルシンクロ・スターダスト・ドラゴン》から青眼チューナーを蘇生したり、いいつたえでサーチした《白き森のリゼット》を出すことで理想盤面に追加で《サイコ・エンド・パニッシャー》などの置き物を追加できます。

千年ギミックでライフを減らしておくことが実質的なメリットに変わり、このデッキでのフィニッシャーとして機能する

青眼からレベル9シンクロ

《青き眼の精霊》から《青眼の白龍》を出し、それに反応して墓地の《白き乙女》を蘇生することでレベル9シンクロの素材が揃うことになります。

《白き乙女》→《真の光》経由でサーチした《青き眼の祈り》で《究極融合》をサーチし、究極竜魔導師の展開に備えます。





相手の妨害を貫通したい

ここからは各ハンドごとに相手の妨害を貫通できる立ち回り例について、いくつかご紹介します。

ここまでの解説でおおよそ《青き眼の精霊》が優秀な新規であることを理解してもらえたかと思いますが、「妨害されたらきつい」のも《青き眼の精霊》(ダントツ1位)です。

きついポイント①
ドラゴン族しか特殊召喚出来ない縛りが残る

召喚権を使って青き眼の精霊を出していた場合は展開が完全に止まります。

きついポイント②
《光の霊堂》をサーチできない

魔法罠コストを作れず、墓地に青眼の白龍を送ることもできません。また、追加されるはずだったレベル1チューナーの召喚権も増えません。

《エフェクト・ヴェーラー》が誘発ケア札に?

青眼の他の初動札と合わせて「エフェクトヴェーラー」などのレベル1チューナーを素引している場合は誘発ケアが可能になります。

《白き乙女》初動で妨害をケアせず普通に《白き乙女》から動き始めたとします。
青き眼の賢士に召喚権を使い精霊を出すことで、そこに妨害を打たれると動ける手札が残されていない状態に陥ってしまいます。

ヴェーラー召喚から青き眼の精霊に繋げていき、白き乙女を手札に残した状態で展開を進めることで、
・青き眼の精霊に妨害を受ける→白き乙女から展開続行
・白き乙女(または青き眼の祈り)に妨害を受ける→青眼の白龍を蘇生し、墓地から白き乙女を出してレベル9シンクロで展開続行
と動けるようになります。

要は
・初動札…エフェクトヴェーラー
・貫通札…白き乙女

といった意識で展開を進めて行ければ誘発をケアして展開出来るようになります。

また、初手が《青き眼の賢士》+《エフェクト・ヴェーラー》の場合は
・初動札…青き眼の賢士
・貫通札…エフェクトヴェーラー
さっきの逆になります。

・青き眼の賢士に妨害を受ける→青き眼の精霊に変換し、光の霊堂からヴェーラー追加召喚出来る
・青き眼の精霊に妨害を受ける→青き眼の賢士効果で手札に加えた《白き乙女》が貫通札になる
といった感じで、青き眼の賢士から動き始めることでどこに妨害を貰っても常に貫通札が手札にある状態が続くようになります。



さいごに

ここまで読んで頂きありがとうございました!9/1時点では未発表の青眼新規がまだあったり、もう少しで白き森の新規も来てまた話変わってくるんじゃ、、?とも思ってるので一旦公開しようと思いました。
書きたいことがあれば後日追記していこうと思いますので、ぜひいいねやフォロー頂けると励みになります!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?