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42でフランスに留学するまでの流れ【42Tokyo→Lyon校へ転校した話】

こんにちは。42Tokyo一期生、そして現42Lyon生のユウです。

自分は、2022年の10月に、42Tokyoで基礎課程を全て終了し、晴れて”卒業”、という形になりました。(↓)

おかげで、42システムのトランスファー(転校)の条件『ファーストサークル(基礎課程)を終了していること』を満たすこととなり、兼ねてから考えていた、フランスの42Lyon校への転校を実現できました!!

この記事は以下のような方向けの記事です。
・42Tokyo生でこれからフランス校に転校したい!
・42Tokyoでのキャンパストランスファーの流れに興味がある

ビザ申請を含む、結構めんどくさい手続きが色々あり、先にやっておけばよかった…!と思った瞬間も多々ありましたので、転校手続きの流れをまとめておきます。

⚠️注意⚠️
ビザ申請の流れや、Webサイトのリンクは、既に変更になっている可能性があります。本記事はあくまで参考程度として、最新の情報は各関係機関のサイトを参照してください。


1. Campus Transferの申請

42お問い合わせ窓口から、『Campus Transferの申請』をしました。
これは、基礎課程が終わったその日に送信しました。

42Tokyoから、下記のような返信がありましたので、次に42Lyonの方に直接英語でメールを送りました。(フランス語できなかったので…)

下記の通り、「About Campus transfer」の件でメールを送信いただくようお願いいたします。
■ 宛先
pedago@42lyon.fr  (cc: pedago@42tokyo.jp )
■ 内容
- 自己紹介
- OO年O月O日を目処に、キャンパストランスファーを実施したい旨を伝える
- コモンコアをクリアしたことを伝える
- 転校を許可してもらえないか確認する

2. ビザ申請 part1 - Campus France

これで転校の許可が降りたので、次はビザです。

並行して、必要書類を全て揃えます。

0. 先に用意すべき書類

これは、転校許可が降りる前から用意を始めていいと思います。

  • パスポート(留学期間+帰国後3ヶ月分の有効期限があるもの)

  • 戸籍謄本(抄本)

  • 在学証明書(42Tokyo)《英文》

  • 卒業・在学証明書(高校・大学等)《英文》

  • DELF・TOFEL・IELTSなど語学試験の結果(あれば)

  • (戸籍謄本(抄本)にAppostiyu (アポスティーユ)をつけたもの)- 5の「到着後の申請など」で説明します

1. 入学許可証の発行を依頼する

転校許可が降りたら、42Lyon側に、入学許可証の発行を依頼する必要があります。(※できるだけ早めにやりましょう!)

ビザが降りる最速での入学日をこちら側で指定して、かつ、以下のような、遅れての入学を許可する文言を追加してもらうように依頼するのが良いと思います。

Regarding foreign students, a late arrival is permitted up to 3 months after the school start date.

これで、ビザ申請に手間取ってしまっても安心です。

発給してもらえたら、日付、名前等間違いがないかきちんと確認しましょう。

2. Études en France に登録・入力

アカウントを作成し、『受入許可書を持っているの項目から必要事項を入力します。

2-1. 受入れ先の教育機関を選択

Études en France の入力画面

42は大学ではないので、入力に苦労しましたが、フランス人の友人の助けを得て、結果的に以下のように申請しました。

  • プログラム名:formation d'Architecte en technologie du Numérique, délivrée par l’établissement 42, domicilié au 96 boulevard Bessières 75017 Paris

  • 入学年:3年(42で3年目なので)

  • レベル:Bac +3

  • 分野:Informatique

  • 学位の種類:Formation d'école spécialisée

  • 受入れ先の教育機関:42 Lyon Auvergne-Rhône-Alpes - Charbonnières-les-Bains

【🚨 重要 🚨】
ここで、42Lyonに入学許可証を tokyo@campusfrance.org にメールで送ってもらうように依頼します。
Campus Franceの面接では、入学許可証の原本が必要なのですが、原本を送ってもらうのは手間なので、代わりに以下のようなメールを送ってもらいます。

Dear Sir or Madam,

Please find enclosed the acceptance letter for OOOO that confirms his/her attendance to our school 42 Lyon, based in Lyon (France)

This certificate has been issued for all legal purposes.

I remain at your disposal if needed,
Best regards,

2-2. 個人情報の入力

ここではできるだけ経歴に関する書類は提出した方がいいと思います。

後で面接の時に辻褄が合うように、書かなかったことは話さないようにする必要があります。

【🚨 重要 🚨】
ここで、42Tokyoにも在学証明書を tokyo@campusfrance.org にメールで送ってもらうように依頼します。(PDF版しか貰えていない場合)
以下のようなメールを送ってもらえました。

フランス政府留学局 ご担当者様

お世話になっております。一般社団法人 42 TokyoのOOです。
本校に在籍している以下の学生につきまして、在籍証明書を添付ファイルにて送付いたします。

学生氏名:OOOO

ご査収のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人 42 Tokyo

3. Campus Franceで面接を受ける

Campus France にオンラインフォームが承認されれば、次は面接です。

42Lyon, 42Tokyoからのメールは、面接の日に間に合わなくても大丈夫です。
ビザの申請までに間に合えば問題ありません。
送信を依頼した、近日中に届くはず、と言えば良いと思います。

面接では、オンラインフォームに提出した全ての書類の原本の確認と、留学の動機、その後の展望などを聞かれます。

面接の担当者がそこまで多くないので、担当者が変わっていなければ、42に関しては、特殊な学校であるということを理解していただけているので、面接で手こずることはないかと思います。担当者が変わっていれば説明の必要があるかもしれません。

面接は全て日本語で、最後にフランス語で簡単な会話(名前、年齢、+aくらい)と、英語で留学の動機について聞かれました。

どちらもテストではなく、単純に語学力を見るためだけのものとのことでした。

3. ビザ申請 part2 - 在日フランス大使館

Campus France での面接が終わったら、やっと大使館でのビザ交付手続きに進むことができます。

Campus Franceのページにも以下のような記載があります。

ビザ申請手続き

ビザ申請手続きは、東京にある在日フランス大使館の領事部で行ないます。
手続きについては、在日フランス大使館・ビザ関連ページをご覧ください

注意!ビザ申請を行う前に、Campus Franceで "Etudes en France"の手続きを完了することが義務づけられています。
"Etudes en France"の手続きが完了していないと、ビザセクションは申請を受理できません。

Campus Franceはビザに関する質問にはお答えできません。ビザに関する質問は、直接ビザセクションにお問い合わせください。

https://www.japon.campusfrance.org/ja/la-demande-de-visa-etudiant

以下のサイトから、フランス大使館の予約を取りました。3月ごろに申請を行ったのですが、ものすごく混んでいて、1ヶ月先の予約とかになっていたので、申請を始める前から確認して、予約をとっておくことをお勧めします。
(キャンセルできます)

また、必ずキャンセルが出るので、毎日数回アクセスして、より早い日にちに空きがないかどうか確認していました。
この方法で、2、3日以内の予約を見つけました。

4. 家探し

自分がビザを申請し終わったのは3月ごろだったのですが、3週間ほどでビザを受け取ることができました。

家探しは、ビザ申請と並行して、早い段階からやっておいて何の損もないと思います。
自分の場合は、いつ渡航するかがなかなか決められなかったので、ものすごくギリギリになり、最終的に家が決まったのは、出発の3日前でした…

42Lyonは7月、8月、9月に毎年Piscineが行われるのですが、それに伴ってPiscine生向けに、空いている部屋のアナウンスが42Lyonの公式Discordサーバーに上げられます。

自分はそのアナウンスの中で、学校に近くて他にも42生が何人か住んでいるところがあったので、その投稿をしている学生と大家さんに連絡を取りました。

その結果、Piscine期間だけでなく、その後好きなだけ住めるとのことだったので、いろいろ条件を確認した結果、そこに決めました。

使ったサイトなど

結局条件に合う家は見つからなかったのですが、以下のサイトで学生向けのアパートを探したりしました。

また、元々club-55という↓の物件が条件が良さそうで、ここに住みたいと思っていたのですが、500€を切る部屋が見つからなかったので諦めました。

他にも、LYONDEMANDというfacebookグループで、日本人向けの部屋の情報がないか随時確認していました。

LYONDEMAND(リヨンデマンド)は、リヨンやその周辺に住んでる人、住んでた人が気軽に参加できる日系非公開グループです。

いろいろ探しましたが、結局42生とcolocation(シェアハウス)するのが一番おすすめです。割と多くの42Lyon生が、他の42生とシェアハウスをしています。

自分の住んでいたところは、住人は42生とは限らないのですが、結果的に上の部屋の42生と一緒にペア課題を組むことになり、それがきっかけで42Lyonでの知り合い・友達が増えて行ったので、それがフランス生活に馴染む何よりのきっかけとなりました。

また、大家さん(おばあちゃんとおじいちゃん)がとても優しくて、足りないものを貸してくれたり、クリスマスに(友達や知り合いがみんな帰省してぼっちだったので)親族のディナーに招待してくれたりと何かと気にかけてくれたこともあり、とても住みやすくお気に入りの部屋でした。

もし42Lyonに転校する42Tokyo生で、興味のある方がいれば、(多分)詳しく家紹介できますので、気軽にDMください。

5. 到着後の申請など

フランスについてからでないとできない、必要な手続きがいくつかあります。

  • 銀行口座の開設

  • Sécurité sociale (健康保険) の申請

  • CAFにて住居補助金の申請

などです。詳しくは他のサイトを見てください。
同時並行でできるわけではなく、銀行口座が開設できないと始まらないので、早めに銀行口座を作ることをお勧めします。

私は近くの支店に行って、LCLで学生向けの口座を開設しました。ただフランス語がわからないのが不安だったので、大家さんについて来てもらいました(大家さんも英語は話せなかったので、特に1人で行くのとほとんど同じでした笑)

また、上記の申請の中で、出生証明書が必要で、それを日本大使館に取りに行かなければならず、その発行に「戸籍謄本(抄本)にAppostiyu (アポスティーユ)をつけたもの」が必要でした。

戸籍謄本を持って、外務省に行けば、Appostiyu (アポスティーユ)をつけてもらえます。これは、日本にいるときにやっておいた方がいいので注意が必要です。

6. 42Lyonにて

最初に42Lyonに、仮の通行証をもらいに行きました。

なんとそこから学生証がもらえるまで、半年以上かかりました…

Paris校だと行った日に即日学生証が貰えるようなので、Lyonはだいぶのんびりだったなぁと思います。

とはいえ、他のタイミングで転校して来た人は、もっと早く学生証が貰えているようなので、長くても2〜3ヶ月すれば学生証ももらえると思います。

おそらく自分の渡航時期がPiscine直前だったため、Piscineの合格者の入学のタイミングに合わせての発行になったことが原因だと思われます。


以上が、42Tokyoから42Lyonにトランスファーした際の一連の流れでした。

時間が経って、手続きの流れ等変わっていることもあると思うので、あくまで参考程度にしてください。

そして、42Tokyo生の皆さんは、ぜひファーストサークル楽しんでください!

Bon courage !




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