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「まだブログを書いてるの?」と呆れられたように言われた


エッセイ的な文章を投稿し始めたのは20代のころ。記事を書いてお金にならなくてもよかった。「私はこういう人物だ!こんなことを考えているんだ!」と、承認欲求で書いていたんだと思う。

おもしろいよ。
そう言ってもらえるのが何よりのご褒美だった。コメントがあればその日1日はしあわせだった。

4年は続けて書いていたかな。

偶然と運と行動のおかげで本を出版できることになった。自分の文章が認められたみたいで嬉しかった。けれど調子にのってしまい、無料で記事を書くなんて、とブログから遠ざかった。4年も続けていたのに、更新はあっさり停止した。

30代は発信をしていない。文章を書いてはいたが、どこにも出していない。結婚をし子どもが生まれ、自分優先に行動ができなくなったからだ。

子どもたちの世界は次第に広がっていった。友だちと遊んだり、部活に熱を入れるようになった。つきっきりで私がそばにいる必要がなくなった。

また文章を発信し始めた。恋愛論を書くには恋愛最前線にいなかったため無理があると、文章論に方向性を変えた。その流れで今があるわけで。

先日、20代の頃に出会った友だちに会い、話をしていたら「まだ書いてるの?」と聞かれたんだ。「好きだね」とも。なかば呆れられているかのような言い方だった。

なんだろう。私はなぜモヤモヤしてしまったんだろう。否定された?いや、されていない。

たとえば創作大賞をとっていたとしたら、友だちの反応は変わるんだろうか。あまり興味がないように思える。「ふーん」で終わりそうだ。知らない人はnoteも創作大賞もまったくだ。

本を出版したら?これもまたそこまで驚かれないだろう。既に出版しているのだから。

私はどんな反応を望んでいたんだろう。

「趣味」だと思われたくなかったのか。
ううん。ある意味では書いてるのは趣味だもんな。

友だちに聞いてみた。

「そっちは今なにをやってるの?」

「あいかわらずゲームしたりしてるよ。あとキャリア・スキルアップのためにセミナーに行ったりかな」

「ふーん。好きだね」


[画像協力:さちわ]

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ヤス(ウエダヤスシ)
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