消滅世界
読みました。よかったです。
官能小説なのかと思うほど生々しい表現が多くて読み進めるのをためらっていた一作なのです。
セックスや家族、妊娠といった現代で何かと話題になるものすべてが、ただの機能になってしまったら…という小説。
ぼくはちょっと憧れます。
寂しい気もするけど、きっとアップデートされた世界で生きていくようになれば、失われたものなどとるにたらないものになるのだろうなと。
ならば、いっそそういう世界でニュートラルに生きるのもありかと思ってしまいます。
芸術作品とかといったものの魅力が半減するのではという思いを感じながら考えを巡らせましたけど、きっとニュートラルな世界では、今見えている視界と美しさの概念も違っているだろうから、そんなものいらなくなるのかもしれないと。
楽園システム…覚えときます。