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【不真面目なりの漢検準1級対策】漢字検定準1級と2級の違い -受ける順番編-
この記事シリーズでは、
「受験勉強とか真面目なお勉強は嫌い!」だけど、
「漢字には興味がある!」「なんか資格ほしい」といった方に向けて、漢検準1級の具体的な対策法や心の持ち方(モチベ)についてお話しします。
→このシリーズのまとめはこちら
さて、今回話していくのは漢検準1級と2級の受ける順番についてです。
前回の記事で話した通り、準1級と2級にはかなりの難易度と実践性、日常会話での使用頻度に差があったことが分かったと思います。
では、先に結論を述べておきます。
2級から始めろ!
以上です。
本当はここで終わってもいいですが、流石に根拠が欲しいですよね。
根拠は大きく3つあります。
①漢検の感覚、傾向をつかむべき
②漢字が好きなのかを2級をやって確かめる
③そもそも専門知識より、基本知識が先
①漢検の感覚、傾向をつかむべき
2級以上を受ける方の多くは、
・小中学校で3級以下や準2級を取っている方
かなと思います。私は高校受験でアドバンテージになるので、漢検準2級を取っていました。
そこで感じたのは、2級と準2級以下には壁があるということでした。
準2級は「高校在学レベル」とされていますが、高校受験で覚える漢字と重なる部分が多いです。そのため、(少し悪く聞こえるかもしれませんが)中学生が少し勉強すれば受かるレベルです。
それに対して、2級は「高校卒業レベル」で、中学校から高校3年生までの知識が前提となっています。
経験で分かると思いますが、中学3年間の勉強と高校3年間の勉強のレベルにはかなりの差があります。(中学校の「理科」も急に「物理・化学・生物・地学」と分かれ、格段に難しくなりましたよね?)
当然漢字も同じ3年間でも、難易度がかなり異なります。
したがって、大きく難易度が上がった漢検に一度慣れるために、2級から試してみることをお勧めします。
そして、いきなり準1級から始めると、前回受けた3級や準2級との難易度差で萎えると思います。かなりの温度差があります。もはや風邪ひきます。
②漢字が好きなのかを2級をやって確かめる
漢検準1級と2級の比較は前回しましたが、
準1級は 難しいうえにマニアック
2級は ほどよく難しくて実用的
だと思います。
準1級は、モチベを保つのが難しいと思います。
自分は漢字が好きで、「どんどん自分の知識が増えてきている!」という感覚が好きなので、最後までモチベを保つことができました。
ただ、もし漢字がそこまでも好きじゃなかったら、途中で「難しいし、覚えても役にも立たないし、時間が無駄にかかる」と思ってやめていたかなと思います。
一方2級は、モチベが切れにくいと思います。なので、人を選ばず取り組める難易度だと思います。
難易度は大学受験の漢字レベルで、日常的な表現が比較的多いです。そのため、受験勉強だけでなく、小説やゲーム、アニメなどから既に知っている表現が登場することが多く、取り組みやすいと思います。
(中二病なゲームやアニメを嗜む人間には結構楽しいと思います。(自分))
ということで、
2級の受験を通して、自分は漢字が好きなのか、あるいは漢検を続けるモチベを持っているのかを確認する
という目的で、2級から受けることをお勧めします。
③そもそも専門知識より、基本知識が先
最後は簡潔です。
準1級だけできて、2級だけ出来ない状態は、漢検を通して漢字を学ぶ意味が無いです。
2級には、基本的な表現のすべてが詰まっています。
そして準1級には、専門的な表現しか含まれていません。
というのも、漢検の出題範囲を見ると、全くと言っていいほど、
準1級と2級の内容は重なっていません。
準1級だけ出来ても、現代の日常生活では役に立たないし、自分の語彙も総合的にはあまり高くはならないです。
(基礎を飛ばして応用からやっている以上、非常に手間です。
アルファベットを覚えずに、英会話を学ぼうとしているようなものです。)
これではせいぜい、漢検準1級の資格の紙1枚がそこに残るだけです。
失うのは多くの時間と、無理やり詰め込んだ記憶だけ。
もし2級から受ければ、日常生活で必要な表現の多くは網羅できますし、そこから準1級を受ければ、基本を学んだからこそ見えてくる発見があります。最終的に得られる語彙は多くなると思います。
つまり、
歪な学び方をするよりも、順序に沿った学び方をするほうが、結果的に自分のためになる。
ということです。
まとめ
2級から始めろ!
資格の紙っぺら1枚が欲しければ、準1級から始めるのが良いと思います。
ですが、準1級の勉強をしていくうちに
①モチベ不足
②高すぎる難易度
③専門的すぎるがための役の立たなさ
に苦しめられると思います。
なのでまずは2級からやっていくのが良いと思います。
以上です。