ミュージカル刀剣乱舞 髭切膝丸双騎出陣2019~SOGA~ アーカイブ配信感想
急に、双騎を見たくなって、アーカイブ配信動画を購入した。
双騎を見たくなったのはどうしてなのだろう
双騎を見たことがなかった。ちなみに、清光単騎もない。加州清光も髭切も膝丸も好きなんだけどね。
急に見たくなった理由として考えられること。
・先日、音楽アプリで双騎の2部曲を聴いた(良かった)
・明日自宅でピザを食べながら映画「プロメア」を観ることになった
・大演練の発表があって刀ミュ熱が再燃した
・実在の人間に現を抜かしている期間が長くなっており(※1)、刀の神様が懐かしくなった
こんなところだろうか。「プロメア」と何の関係があるのかという感じだが、「事前に予定して時間を空けて何かを観る」のが久しぶりだったんだ。それが思いがけずすごく嬉しかった。私はあんまり、動画コンテンツを気軽に見られない。劇場に行って観劇する、その円盤を観る、くらいは好きでするけれど、初めて接するコンテンツが動画だとけっこう抵抗感がある(※2)。
最後の観劇が年始の歌合だったので、もう半年空いている。これまでは年に2~3回は刀ミュか何かに行っていたわけで、半年というのは私にとってはけっこう長い空白だ。寂しかったのかもしれない。気づかないようにしていただけで。
で、双騎を見た
あらすじはなんとなく知っていた。曽我兄弟の仇討。仲良し兄弟で、最後は両方死ぬ。母親が嘆き悲しむ。膝丸が幼児。
私は曽我物語を知らない。そんな感じで見た。
結果、めっちゃ良かった。とても良かった。ミュージカル刀剣乱舞大好き……! となった。私が双騎や単騎に行かないのは、「その刀剣男士の真のファンと自分を比べて、まあ私は見なくてもいいか、と思う」からだと思うのだけど、その意味でもこの構成は良かった。完全に髭切! 膝丸! という感じではなかったからだ。
いつものフォーマットを埋めてみる。
鑑賞情報
ミュージカル刀剣乱舞 髭切膝丸双騎出陣2019~SOGA~ 大千秋楽アーカイブ配信https://www.dmm.com/digital/cinema/-/detail/=/cid=5463toukenm00024a/?i3_ref=search&i3_ord=1
日時(見た日 / 公演日):2020年7月11日 / 2019年7月14日
会場:自宅(品川プリンスホテル ステラボール)
あらすじ
曽我物語参照。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%BE%E6%88%91%E5%85%84%E5%BC%9F%E3%81%AE%E4%BB%87%E8%A8%8E%E3%81%A1
曾我兄弟の仇討ち 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キャラ
・一萬(髭切・三浦宏規)
幼いのにちゃんとお兄ちゃんで……気丈で……礼儀正しい……。
・筥王(膝丸・高野 洸)
幼児だった……。出家していたずらっ子している姿が新鮮。立派に成長して……。
・母・熊野別当・語り手(加納幸和(花組芝居))
一人の人がくるくる役割を変えるの新鮮だった。男性が務めていることに長らく気づかなかった(そんなことある??)
・工藤祐経(丸川敬之(花組芝居))
どう見ても悪役のビジュアルだった。歌舞伎ってああいう感じなのかしら。歌舞伎はまだ見たことがない。双騎を見てかなり気になるようになってきた。
今回アンサンブルさんたちが前髪を長くしていたのが印象的だった。黒子。
場面
【一部】
・導入
「物が語る故、物語」を刀ミュで使ったの初めてじゃない……?(※3)
・雁
三百年!!!!!!!!!! と思ったけど曽我物語に雁が出てくるのは本当らしい。でも我々はあれを見て「雁にも親がいるのに」で竹千代を思い出さないことができない(※4)。一萬と筥王もう意味わからんかわいい。
・父死す
筥王あれは無理、あれは泣いちゃう、お兄ちゃんが気丈でそれもつらい。二人で稽古するところ微笑ましい(やろうとしているのは仇討ちだが……)。筥王刀身掴んでたもんね……。
・筥王出家
ふざけ倒す筥王かわいい。膝丸と思って見るとまた面白い。熊野別当、最終的に「えらいやっちゃえらいやっちゃ……ヤーレンソーラン……」と真剣乱舞祭2018になってて笑っちゃった。源氏二人は東軍だったからえらいやっちゃはしなかったよね(多分)。でもこういうめちゃおもしろシーンの後に温度差で死ぬことをわかっているので速攻で心にシートベルトした。
・兄弟の会えない歌
アンサンブルさんが持っている傘のデザインがとてもかわいかった。雁?はわかるんだけど蝶はどこから……? 雁が兄で蝶が弟。
ふたりとも歌がうまい。
・箱根別当ご挨拶
うすみどり!!!!!!!!!!!! それは薄緑!!!!!!!!!!!!
・母ご挨拶
顔見せない母強い……。でも兄弟があんなスペシャル舞見せたらそりゃ見に来ちゃうな……。愚か愚かと歌う母が哀しい。
・仇討ち
最後相討ちになるの知らなくて、「これ一方的に殺されたらどうしよう」とかなり怖かった。時致が「こっちへ来い」されてるの絶対罠だってと思ったんですがこういう型みたいなのいいね……罠にかかってほしくはないが……いいね……。わかっていてもみたいなのが。
血しぶきの表現がよかった。
【二部】
S1『クロニクル』
衣装!?!??!?!??? いや……着こなせるよねそれを……さすが……
S2『Surrender』
これとても好きな曲! 元気に笑ってくれて安心する。
S3『Dancer bridge』
ダンサーさんのキレもすごいね……。一部でお顔見えなかったしハッとする。
S4『Just Time』
安定のジャスタイ。衣装の肩当て色布かわいい。回転健在。腰布外すの大変よい。そういえば一萬と筥王の衣装、ピンクの色味が違ってて、ブルベとイエベだ! と思って見てた。
S5『不安定なFantasy』
なんでまたこんな難しそうな歌を……うまい……。客降りされて我々が不安定になるわ。
S6『Kizuna』
うおおおおおおおおおつはもの曲!!!!! これすごく好きなので嬉しかった。二人で歌うとまた違った感じになる曲だ。
S7『獣』
二人でも勢いがすごい。ちゃんと脱ぐ。ポイの雁と蝶で泣いちゃった。
S8『舞』〜G線上のアリア〜
見入っちゃった……。すごいね。あんな繊細な舞があるのか……。
S9『双つの軌跡~交わる時~』
本当に「あなた」って言ってるじゃん……。現場行った源氏推し大丈夫だったんだろうか(大丈夫ではないだろうよ)
S10『刀剣乱舞』~髭切膝丸 双騎出陣~
衣装やっぱ落ち着く。結局いつもの出陣衣装着てたの最後数分だけだよね?
全体の感想
これは確かに「挑戦」と言われるな……と思いました。みっちり濃い1時間半だ……。見てよかったです、とても。あくまでも「刀剣男士が演じた」というスタイルを取ったのが、後からもう少し考えたいところ。
再演もちょっと気になっちゃうな。ああ、観劇したい。現場に行きたい。わくわくしたい。歌も歌いに行きたい!!!
※1 文アルのせいだ。
※2 でも京都大学の企画の「【オンライン公開講義】“立ち止まって、考える”」の動画は見た。面白かった。
※3 一応書いておくと、「物が語る故、物語」というフレーズは、刀剣乱舞の図録に書かれている。舞台刀剣乱舞の方ではしばしば使われている。
※4 主語がでかいのはこの動画の影響。