舞台文豪ストレイドッグス 黒の時代 感想
注:本記事は、Privatterに投稿した記事を、note用に加筆修正したものです。
観劇情報
舞台文豪ストレイドッグス 黒の時代
日時:2018年9月28日
会場:サンシャイン劇場
会場
サンシャイン劇場、一階後ろの方。
段差がっつりでとても見やすかった!
最近は当たったチケットが舞台から遠ければ「全部見えるし双眼鏡も使える!」って喜ぶし、近ければ「近い!」って喜ぶ。
お得。
背景知識
「小説版文豪ストレイドッグス 黒の時代」を返読。
しかし、舞台はアニメを下敷きにしているんですね。
アニメ版を見ておくといいのかもしれない。
いいところでアニメの曲が爆音で流れるので、びっくりする。
あらすじ
既存の「黒の時代」に同じ。
キャラ
・織田作之助(谷口賢志)
すごく織田作だった。
谷口さんて荒木さんよりも歳上でいらっしゃるのね。
織田作の、空気のような、ふわふわした独特の間合いをとてもよく表現されていたと思います。
「こらー」が本人だった……!
戦闘時の身のこなしも素敵だった。
・太宰治(多和田秀弥)
役者さんが歳下だからってもうびびらんぞ。
顔がいい。スタイルがいい。
声が太宰そのまま。
コミカルなシーンでの動きの可愛さが振り切れている。
「この酸化する……」のあたりの表情、なるほどなーって思った。
・坂口安吾(荒木宏文)
刀ミュの青江で見た!
とても安吾さんだった。
国家公務員らしく姿勢がよい。
オープニングでお酒を断るジェスチャーがツボ。
・ジイド(林野健志)
昔タイバニのネイサンだったらしい。??
弱ペダの御堂筋くんもやっていたらしい。???
全然違うな! 振れ幅の大きな役柄を期待されるということは、すごい役者さんなんだろう。
声がめっちゃいい。
・森鴎外(窪寺昭)
刀ステの明智さん。
エリスちゃんを追い回す時と、マフィアのボスやってる時の温度差がちゃんと森さんだった。
社長とバトルしてるところが見たいなー。
・エリス(大渕野々花)
なんだあのかわいさ……!
思わず個人ブロマイド買ってしまった。
道で幼女を見るとつい観察してしまったとのこと。
2000年生まれの146cm。
https://www.justicejapan-ent.com/blank-24
・広津柳浪(加藤ひろたか)
落椿のシーンが入っててとてもよかった!
あのひらひらする長い服装の壮年の男性、めっちゃ好みである。
・種田山頭火(熊野利哉)
貫禄がすごい。
森さんとの応酬が好き。
長官どんな人だっけと思って読み返したコミックスの(うちにある)最新刊で、倒れててびびった。
・江戸川乱歩(長江崚行)
ヘタミュの座長イタリア!
か、かわいかった……。
オープニングで踊ってくれた。
原作小説では15秒くらいしか出ないのにどうするんだと思ったら、観劇の注意とかやってくれた。
客席のリアクションがはかばかしくなくてごめんよ……。ヘタミュだったら容赦なく「はーい!!!」って言うんだけども……。
「超推理」発言時のエフェクトが、黒子が4人くらい出てきて、空中の傘を開閉したり乱歩さんのマントの裾をバタバタさせたりでとても良かった。演劇を見ているという感じが。
・芥川龍之介(橋本祥平)
声のみ。
橋本さん、貞ちゃんとかレオ様とかしか知らないので、こういうダーク目な役ってどんなんだろうと気になる。
声はやつがれだった。
場面
・乱歩さん
かわいい!!!
七つ道具が黒子さんだった。かわいい。
オープニングのダンスが反則。
・Lupin
絶対に背中側を写す舞台設計〜〜!! しびれる!!!
三人の表情が伺えないのがとても素敵だった。
彼らの気の置けない雰囲気がよく出ていたと思う。
マスターも良かったよ。
・カレー屋さんと孤児
カレー屋さんって種田長官の人だったのかな?
織田作と仲良しの感じがあってよかった。
孤児、ほんとに生きてた。子どもを養うのはエネルギーが要ることだ。だけど、きっと、彼らの成長を願って日々を過ごすのは悪くないことだ。
・安吾初対面
神経質でかわいい。
・バス
太宰と安吾が、ナレーションとして地の文を交互に読み上げる、っていう演出だった。
黒子さんが白いテープの輪を操ってバンの車上を表していたのも良かった。
息詰まる緊張感だったよ。演出の人すごいな。
・「おやすみ」
泣くわあんなん!!
・下巻の話
夏目漱石は誰が入ってたのかな? 乱歩さんにも見えたけど……。
全体の感想
良い舞台を見た! という感じ。
舞台装置の、丸い板が回転するようになっているのが、三人の距離感をよく感じさせたと思う。
プロジェクションマッピングに頼りすぎず手作りで。
もしかしたらそれを、物足りなく思う人がいるかもしれないけれど、カッコいい画面ってアニメでいくらでも作れるからなあ。
人がそこにいて、演じていることが、よく伝わってきて素敵だったと思う。