ラブライブ!シリーズアジアツアー横浜公演のアップグレード抽選について思うこと
2025年1月9日、ラブライブ!シリーズより衝撃というか「怒り」ともいえるリリースがやってきた。
『LoveLive! Series Asia Tour 2024』アップグレード抽選受付のご案内
「チケットのアップグレード」一見神のようなサービスにも見えるが、そうだと思ったら大間違いだ。
案の定、ラブライブ!シリーズの公式Xのリプ欄や引用リポストは大荒れ。
以下のような意見がラブライバーから殺到した。
などなど・・・
ご覧のように、発表された途端に批判の声が殺到した。
ではこのシステムについて何がいけないのかを解説していきたいと思う。
景品表示法違反
まず多数のラブライバーがXなどのネット上にて発言しているのが、景品表示法違反である。
ではここで、景品表示法違反のケースを紹介したいと思う。
ご覧のように、景品表示法違反の実例を紹介したが今回の事件がそのパターンにあたるのか詳しく解説していきたいと思うが今回のアップグレードチケットのシステムについて改めて解説していこう。
今回のアジアツアー横浜公演のアップグレードチケットは+1万円でKアリーナ横浜のアリーナ席のアップグレードチケットエリア(図参照)昨年の9月から10月に実施されて最速先行で当選・購入した者を対象にe+からメールが送信し、申込者の中から抽選で(今回のアジアツアー横浜公演に両日参戦する私の方にもメールが当然送信された。)
話を景品表示法の方に戻そう。
今回のアップグレードチケットは「有利誤認」にあたるのではないかとそして、こちらもラブライバーから批判の声が上がっている。
通常、最速先行と言えば最前列があたりが席ガチャにて確保されることが多い。
それは私もラブライブ!シリーズを含む過去に参戦したライブでも経験してる。
それなのに最速先行でチケットをいち早く確保したのにも関わらずに1万円を追加させるのはどうかしてると思うのではない?
今回のアップグレードチケットと経緯が似てる「有利誤認」の案件がある。
2012年2月にダイビングのライセンスなどの講習を受け持つ、有限会社モアナエモーションが「有利誤認」として措置命令が出された事例がある。
この場合、ホームページにて「10周年記念!!期間限定の特別価格!!」「今ならPADIライセンスが1万円(税込)ポッキリで取得できる!!」と案内。
しかし実際には、2万円程度のダイビング器材のレンタル料金と16万円のドライスーツを購入する必要がある。
さらに「今ならPADIライセンスが1万円(税込)ポッキリで取得できる!!」の文面の下に小さく「※別途、 機材のレンタル代金はかかります。」と記載されており、受講費の1万円以外にも機材などで18万円も購入する必要があることから消費者庁より指摘が下ったのだ。
音楽ライブの措置命令は他にも・・・
過去にも同じ音楽ライブで消費者庁の措置命令が下った例がある。
2022年に東京ドームで開催された人気ロックバンド「L’Arc-en-Ciel(ラルク・アン・シエル、通称ラルク)」の結成30周年記念ライブだ。
ラルクの場合はアリーナの最前エリアはW会員(ファンクラブ)シート、アリーナ後方はSS席、1階スタンドはS席、バルコニーと2階スタンドがA席となっていた。
しかし公演数日前になって一転、1階スタンドは全てS席だったはずだが、1階スタンド前方もSS席に変更されてしまったのだ。
すなわちアリーナ席を購入したはずが、実際には1階スタンド席になってしまったという。
また、A席だったはずのバルコニーと2階スタンド前方はS席に変更。A席は2階スタンド後方のみに変わっていた。
これにはラルクのファンから批判の声が殺到。以下のような声が広まった。
また問題のライブはSS席が2万2000円なのに対し、S席は1万6500円と、5500円も差額がある他、こちらも小さく座席図の下の部分に「座席図はイメージとなります。ステージや座席レイアウトは予告なく変更される場合がございますので、あらかじめ了承ください。」と表記されており、その後チケットの差額は2023年10月までに返金がされた。
参考:コンサートの提供事業者3社に対する景品表示法に基づく措置命令について
https://www.caa.go.jp/notice/assets/representation_cms209_230216_01.pdf
私はアップグレードチケットを購入するのか?
最後になるが今回私は、このアジアツアー横浜公演に両日参戦する。
だがしかし、私はこのアップグレードチケットを購入しない。
ここからは言い方が少しきつくなるがしばらく辛抱していただきたい。
普通にこの手段はやり方が不適切すぎる。過去にYouTuberのヒカル氏が祭りくじの闇を暴く動画で発言していた発言「汚い大人やな!」と突っ込みたくなるような内容でもあり、後出しジャンケンをして勝ったようなズル勝ちさがある。
先ほども話したラルクの件もあり、ラブライブ!シリーズという規模も大きいコンテンツなのでおそらくe+や(多分)バンダイナムコにも消費者庁から措置命令が下されることももちろんある。
今後アジアツアー以降も、Liella!6thやAqoursフィナーレなど様々なライブ開催が予定されている。
今後のライブでは2度こういうことが起こらないように私たちはラブライブ!シリーズ運営へ改善を求める。
追記~2025年1月11日~
あの怒りのリリースから1日後、ラブライブ!シリーズ公式からまたもや発表があった。
アップグレードチケット抽選の中止である。
中止で当然だ。
運営のリリースによれば「お客様の満足度向上のため」と説明されていたが、「意図しないご迷惑をおかけする可能性が確認」と後々説明がされているがやはり我々のクレームなど怒りの声がラブライブ!運営にも伝わったようだ。
とにかくこの黒歴史企画が中止になって私は一安心である。
やるならば、スクミュみたいに最初からSS席やS席、A席など初めから分けてほしいと個人的には思う。
それに、「お客様の満足度向上のため」と説明するのであれば、「チケットリセール機能」をいち早く導入してほしいと私は思う。
2019年に「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律(通称、チケット転売禁止法)」が施行され、チケットの高額転売が法律で禁止されているが、その高額転売を防ぐため公式リセールがあるがラブライブ!シリーズでは一切導入されていない。
すでにe+にも「定価リセール」としてリセールサービスがあるが、これをなぜ導入しないのか?
とにかくラブライブ!運営にはいち早くリセールを導入することを要望する。