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【旅の話】急行サハリンの旅①

スリランカ旅行から1年、なんだかよくわからない国に行きたい気持ちと鉄道に乗りたい気持ちだけが残った。乗り鉄でも撮り鉄でもないけれど、鉄道が持っている魅力に少なからず影響を受けているようだ。

今年はあまり長く休みが取れないから近場で済ませたいなと思いながらGoogle mapを開く。あるじゃん、なんだかよくわからないけど鉄道に乗れるところ。ぼんやりと学生時代の講義を頭に浮かべながら「銀河鉄道の夜」の舞台になったサハリンの地図を開く。確かに南北に渡る路線が記されている。


E-VISAの解禁もあり、ウラジオストクやシベリア鉄道の情報は多く見つかるけれど、サハリンについての記載はごくわずかだ。(今思えばそれ以上書けることが無いなというのは理解できる。)それより目立つのは写真を撮ると怒られるとか、写真を撮っていると警察に捕まるとかそんなこと。初めてのロシアに恐怖を覚えながらも、まあなんとかなるだろうと呑気な気持ちで旅の準備を始めた。


これから旅行へ行く人の役に立てれば良いなと思うので、持ち物や旅程を書き連ねてみる。


■事前に準備すべきこと

・E-VISAを取得する

言わずもがなだけれどVISAが無いと入国できない。申請・入手はオンラインで簡単にできる。こちらのHPを参考にさせていただいた。当時、日本語版が利用できなくて英語版から申請した。実際にvisaが必要だったのは入国・出国・ホテル。あとパスポートを携帯出来ない場合も身分証代わりに必要。入国時はvisaを返却されたけど、出国時は回収されたかな…?念のため3枚プリントアウトして持ち歩いた。


・ホテルの予約

海外旅行客向けのホテルは限られているので、大手口コミサイトなどを参考に予約するのが良いと思う。私は「日系で英語が通じる」ということでサハリンサッポロホテルに宿泊した。ホテルについては後程記載する。


・寝台列車のチケット購入

列車のチケットはロシアの国鉄サイトから直接購入できる。シベリア鉄道もここから購入できるようだ。いつかロングトリップしてみたい。

いくつかのサイトを参照しながら購入したが、皆さんが口をそろえる通り、とにかく決済がうまくいかない!私は運よく一発購入できたが、同行者の分が購入できない。カードを変えて何度挑戦してもうまくいかなかったので、こちらのサイトから購入した。金額は数百円ほど高いかな?

※仕組みがよく分からないが、何故か2等車の下2席(上2席)ずつの購入が出来なかったので、仕方なくバラバラに購入した結果の決済不備…


・その他

タクシーはロシア版Uberの「Yandex taxi」を利用。(こんな記事があった)


基本的に注意することは他の国と変わらない印象だった。どちらかといえば治安は良く、夜遅くに街を歩いたけれど危険を感じることはなかった。

懸念していた写真撮影問題は、ここはまずいかな、と思う場所を避けていたこともあり特に咎められるようなことはなかった。(撮影を控えたのは空港内くらいかな?)


あと事前に知っておくと良いかなと思うことは、(ロシアについて少しでも知識がある方からすれば当たり前のことかもしれないけれど)英語はほぼ通じない!別にそれで構わないし翻訳アプリもあるから問題ないのだかけれど…イエス・ノーすら通じないことにはすごく衝撃を受けた。現地の言葉を知っているとコミュニケーションの入り口になるので挨拶とお礼は覚えるようにしていたのだけれど、一番役にたった言葉は「ニェット(No) ズナユ(Know) ルスキー(Russian) / 訳:ロシア語分からない」だった。


■持ち物

北海道の更に北に位置し、南北に長いサハリン。地図を縮小してやっと気がついたけれど、本州くらいの大きさがある。旅行したのは2月中旬だったので、当たり前だけれど寒い。夏は新緑が広がりきっとすごく過ごしやすいんだろうなと思う。しかし渡航は2月。しかも私はめちゃくちゃ寒がりなので、大統領より寒さの方が恐怖だった。(じゃあなんでわざわざ行くんだという疑問は置いといて)

実際に過ごした感覚としては、冬の北海道の内陸と同じ装いで良いかなという感じ。一番気温が低い時で深夜・早朝の-20度くらい。(深夜のポロナイスクで-24度の文字が見えた。)陽が出ている間は外でじっとしていない限りよっぽど平気だった。ノグリキで30分くらいバスを待ってた時は足先が死んでたけど。


基本装備(かなり寒がり)

・スノーブーツ(厚手の靴下)

・ダウンコート

・極暖+ロンTかスウェット(屋内はこの格好)

・ウルトラライトダウン+フリース(寒さに応じて)

・ユニクロの暖パン

・手袋(防風のやつがいい)

・ニット帽

・ネックウォーマー

私はこういうの付けていったけど耳や首元が守られて良かった。


カイロを大量に持って行ったけれど、特別寒がりじゃなければ無くても良いかも。吹雪の中歩くとか、外でじっとしているとか、そういう場面以外は不要だった。大事なのは適度に暖かい屋内で休むこと。日本でも一緒だけど、何時間も寒い中にいると気持ちが追い付いていかない。旅程を決めたら、カフェなど休めるスポットがあるかチェックしておくのが良いと思う。

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