節目の10月 私のライフスキルへの情熱
節目の10月 なぜかというと私が一つ歳をとる月だから。そしてNPO法人じっくらあととしても、来年度の補助金申請にあたり、自分たちの今後のあり方をスタッフで話し合い・見える化して・すり合わせる大事な作業を行ったから。
今日は主に私のライフスキルへの情熱の変遷をまとめていこうと思います。
NPO法人じっくらあとのミッションの一つとして”小中高と一貫した生きる力を育む授業の実現”を掲げています。その活動の一歩として、9月末にライフスキル勉強会をスタートしました。
振り返ると、ここ7年くらい、自分の中での重要なテーマはブリーフセラピー による思春期支援とライフスキル教育です。
ブリーフセラピー に関しては、小児外来をたくさんやるようになった7年ほど前から、慢性腹痛・頭痛など、生物学的なアプローチや投薬管理だけではなかなか良くならない子が小児科外来患者の中で少なからずいるという気づきからでした。
自分のスキルを上げないと対応できないと焦り、子どもの心の専門医の研修に行き、ブリーフセラピー の話を聞いて、本当に目から鱗。そこからは、その時の講師だった黒沢先生の本を読み漁りました。今でも、自分の外来診療の核にしているのがブリーフセラピー です。
そしてライフスキルに関する大きなきっかけは、4年前、富山大学の特別講演で、北海道更別村で中学生のライフスキル支援を行なっている”さらべつほーぷ”の山田先生のお話を聞いたこと。
その数ヶ月後、授乳中の子供を夫に任せ、思い切ってJKYBライフスキル研究会の研修を受けに東京へ。全国の先生方に混ざって、実際にワークショップや模擬授業を体験しました。
輪島での生活の中で、少しずつ増えてきた健康教室(薬物乱用防止教室)の依頼にライフスキルのエッセンスを取り入れたり、命の授業では”あなたが大事、それで良い”を伝える形に変化させました。
そして今年からスタートしたプライマリケア学会の総合医育成プログラム。コーチング、コンフリクトマネージメント、MBTIなどノンテク研修のプログラムが本当に面白いです。
自己理解、他者理解、私とあなたは違うという大前提、だからこそコミュニケーションが大切だということは、切り口は異なっても共通するメッセージであり、このメッセージを子供達に分かりやすい形で伝えていきたいと感じています。
このスライドは2年前、学校医をしている中学の学校保健委員会でプレゼンしたスライドです。こんなことをやりたいんです!一緒にしていきませんか??と校長先生・PTA 会長・先生方にしたんです。(当時繋がっていたのは病院の助産師さん看護師さん、保健師さんくらい)
そして2年後の現在。NPO法人じっくらあと主催第1回ライフスキル勉強会に集まったのは、一緒にじっくらあとを立ち上げたラーメン屋さん・助産師さん・敏腕マネージャー、そして発達支援室の保健師さん、保育士さん、病院の看護師さん。
ライフスキル勉強会の資料作り中に偶然見つけたこのスライドでしたが、まさに2年前思い描いたものが形になってきたんだ!!という驚きと感動に大げさですが震えた瞬間でした。
今週末、NPO法人じっくらあと、わじまティーンラボの半年間の報告会を開催します。スタッフはもちろん地域の皆さんと丁寧に振り返り、コミュニケーションをとりながら、変化し続けられる団体でありたいなと思っています。