四季のはじまりの話
ずっとずっと昔、日本のどこかに
四色の花や葉をつける
美しい樹があった。
その樹は日本にたった一本だけ。
いつからあるのかも
どこからやってきたのかもわからないが
その美しい姿から
人々はその樹を「四樹(しき)」と呼んだ。
ある時、
四人の人間が四樹を
奪い合い争いを始めた
神サマは怒って
一年を四つに割り
それぞれの時間に
一人ずつ閉じ込めて
封印した
そして、神サマは、
もう二度と人間たちが
四樹を奪い合わないようにと
四つの時間に
美しい風景を与えた
これが日本の「四季(しき)」の始まりである。
ちなみに、これは、
ぼくのつくり話である。
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