【無料】2022年10月28日の米国株相場: 2ヶ月半の下落トレンドを打破
開場の日は毎日お届けしている、米国相場解説。
今日もマーケットの動き、経済指標結果と重要動向、明日の予定についてお届けします。
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失意泰然、得意淡然
昨日の解説記事でも重要な材料になると話したPCE結果を踏まえ、主要株価指数は上昇を続けました。
我々、個人投資家が行うべきことは、決算の結果を踏まえて、ポートフォリオの構築を進めることに対して、引き続き”GO”サインが出ています。
来週のFOMC結果を踏まえた短期的な見通しに関して、以下の記事を新たに追加しましたが、より長い来年も踏まえた見通しについては1ヶ月前に出した記事からまったく考えの変更はありません。
引き続き、みなさんの投資活動がより豊かになるような情報提供を続け、木も森も見渡す上で参考になるような解説をしていきたいと思います。
S&P500
+2.5%📈 50日移動平均出来高: +17%, 前日比出来高 -3%
市場予想どおりだったPCE結果に加え、GAFAMで唯一決算をクリアした、Appleの貢献もあり、S&P500は開場後強い動きを引けまで継続することができました。
これまで上値抵抗だった50日移動平均線も突破し、200日移動平均線に挑戦する動きを見せています。
フォロースルーデーから1週間、8月中旬ごろから2ヶ月半続いた下落トレンドを打破した日になりました。
週足チャートでは先週比で出来高がプラスとなり、強い勢いを見せています。
40週移動平均線が上値抵抗として存在し続けているため、今後のアプローチに注目です。
ダウ
+2.6%📈
10月のこれまでの上昇率は14.4%で、1976年1月以来の高水準となります。
8月18日以来、初めて終値として200日移動平均線を突破する強い勢いを見せています。
NASDAQ
+2.9%📈 50日移動平均線出来高: +1%, 前日比出来高: -3%
こちらは50日移動平均線を1.9%下回る水準に留まっており、ダウやS&P500と比較すると冴えない様子を見せています。
ドル高やコロナ明けからの成長鈍化などが要因で、決算をクリアできない銘柄が他の主要指数と比較すると多いことが原因と見られます。
水曜日の解説記事にも書いたように、勝者と敗者が明確に選別されている現在の相場局面はシナリオどおりの展開です。
来週のFOMCが最重要材料になりますので、引き続き要注目です。
今日の重要経済指標結果
9月 個人所得・支出[個人所得] 前回: 0.3% 予想: 0.3% 結果: 0.4%
9月 個人所得・支出[個人支出] 前回: 0.4% 予想: 0.4% 結果: 0.6%
9月 PCEデフレータ[前年比] 前回: 6.2% 予想: 6.3% 結果: 6.2%
9月 PCEコアデフレータ[前月比] 前回: 0.6% 予想: 0.4% 結果: 0.5%
9月 PCEコアデフレータ[前年比] 前回: 4.9% 予想: 5.2% 結果: 5.1%
PCEは概ね予想どおりの結果となり、好感されました。
第3四半期雇用コスト指数 前回: 1.3% 予想: 1.2% 結果: 1.2%
雇用コスト指数の低下に伴い、賃金のインフレに対する影響も少し弱まる見通しから、こちらについても好感されました。
9月 中古住宅販売成約指数[前月比] 前回: -2.0% 予想: -5.3% 結果: -10.2%
9月 中古住宅販売成約指数[前年比] 前回: -22.5% 予想: -23.5% 結果: -30.4%
中古住宅販売状況も市場予想以上にひどい状態です。
10月 ミシガン大学消費者信頼感指数 前回: 59.8 予想: 59.7 結果: 59.9
来週の重要イベント
2022年10月31日(火):
10月 ISM製造業景気指数 前回:50.9, 予想: 50.9
2022年11月1日(水):
FOMC&パウエル議長会見
2022年11月2日(木):
10月 ISM非製造業景況感指数 前回: 56.7, 予想: 55.6
2022年11月3日(金):
10月 雇用統計
非農業部門雇用者数 前回: 26.3万人, 予想: 20.1万人
失業率 前回: 3.5%, 予想: 3.6%
平均時給(前月比) 前回: 0.3%, 予想: 0.4%
平均時給(前年比) 前回: 5.0%, 予想: 4.7%
来週は上記のとおり、FOMCと雇用統計が最重要材料となります。
特に今後、雇用状況はより悪化していくことが企業業績等の結果から考えられますので、より注意深く確認するべきでしょう。
11月FOMCの注目ポイントは、先週の記事を参照ください。
今日の決算とパフォーマンス結果
寄り付き前
前日比:+1.17%📈
+2.93%📈
+1.9%📈
-0.18%📉
記事末尾
先週から決算速報をはじめて2週間が経過しました。多くの方にご覧いただいており、大変好評だったので頑張ったかいがありました。
まだ不慣れなところもあり、一部ミス等のご指摘も有り難く感じています。速報性と正確性の両立は難しいですが、引き続き改良を重ねて、良い情報をいち早くお届けできるよう努めていきたいと考えています。
日曜日に投函した記事内で紹介した銘柄も3社中3社ともに決算発表翌日はアウトブレイクを見せました。
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米国株解説マガジン2022
マネーリテラシーを高めていきたいものの、株についてどのように学べばよいか分からない。そんな方に向けて日々の相場に関する情報をまとめてお届け…
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