2022年9月23日の米国株相場
年初来最安値を試す動きに
S&P500は6月の底値への動きを見せるものの、年初来最安値を更新することはなく今日の相場を終えました。恐怖指数も前日比+9.4%と高まりましたが、まだ29.9にあり、年初来最高値の36には達していません。
一方で、機関投資家の予想では昨日の終値から換算して、S&P500は今後12ヶ月で25.7%上昇すると予想されています。(この数値はアナリストの中央値をFactSet社が集計した結果に基づきます)
7月に目標株価の底をつき、そこから横ばいが続いているわけですが、この間に株価は年初来最安値を試す機会がなかったことを頭に入れておく必要があります。
つまり、機関投資家は未だに楽観的な観測を行っており、過大評価している可能性があるということです。
🔽 レポート引用元記事
相場は全く異なるものに変化した
後日、FOMC解説記事とは別にするのか悩んでいますが、9月のFOMCを終え、コロナ前までの相場とは全く異なる相場に変化しました。
その変更が明確になったのが、先日のFOMCで最も重要なポイントです。
既に重要なポイントは昨日のnote記事にまとめましたが、数字だけではなくこれまでの経緯も踏まえて後日解説記事を上げたいと思います。
本日のマーケットは以下のとおりです。
株式
S&P500は1.7%下落した
ナスダック100は1.7%の下落
ダウ平均株価は1.6%の下落
Russell2000は2.7%の下落
通貨
ユーロは1.5%下落の0.9693ドル
英ポンドは3.5%下落の1.0868ドル
日本円は0.6%下落し、1ドル=143.30円となった
暗号通貨
ビットコインは2.2%下落の18,823.63ドル
イーサは2.4%下落の1292.77ドル
債券
10年物国債利回りは4ベーシスポイント低下し、3.68%になった
ドイツの10年債利回りは6ベーシスポイント上昇し2.02%へ
英国の10年債利回りは33ベーシスポイント上昇し3.83%へ
リズ・トラス首相が財政出動を示唆したことが起因し、イギリスは株・通貨・債券がそろって売られる「トリプル安」現象が明確に起きています。
この現象は日本も他人事ではなく、希望がありましたらこちらも解説したいと思います。
コモディティ
ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は5.3%下落し、1バレル79.06ドル
金先物は1.7%下落の1オンス=1651.80ドル
今日の重要指標
9月 製造業PMI 前回: 51.5 予想: 51.1 結果: 51.8
9月 サービス業PMI 前回: 43.7 予想: 45 結果: 49.2
9月 コンポジットPMI 前回: 44.6 予想: 46.1 結果: 49.3
PMIは予想に反して、どれも前月よりも強い結果となりました。
月曜日の重要イベント
注目度の高い重要指標の発表は予定されていません。
今週は相次ぐ中央銀行の政策発表があり、非常に多くの事案が続いた一週間になりました。改めてこの土日に振り返る機会として記事をアップしていきたいと思いますので、ご期待ください。
🔽昨日の記事はこちら
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