2022年8月19日の米国株相場: 今週のFRB高官発言まとめ・サウジアラビアの気になる動向
最もタカ派的な政策決定者の一人であるブラード・セントルイス連銀総裁は「米国経済の後退のリスクを冒してでも、高騰するインフレを抑制する決意である」と述べました。
これを受けて国債利回りは上昇、ドル高、株価は下げるという結果になりました。
7月FOMCでハト派の姿勢を受けて上昇を続けてきたこの相場が、同じFRBによって下落に転じようとしています。
今日のマーケットは以下のとおりです。
株式
S&P500は1.3%下落した
ナスダック100は1.9%の下落
ダウ平均株価は0.9%下落
Russell2000は2.5%下落
昨日言及したように小型株が最も大きくやられる結果になりました。
通貨
ユーロは0.5%下落の1.0041ドル
英ポンドは0.8%下落の1.1832ドル
日本円は0.7%下落し、1ドル=136.78円となった
債券
10年物国債利回りは10ベーシスポイント上昇し、2.98%になりました。
ドイツの10年債利回りは13ベーシスポイント上昇し1.23%へ
英国の10年債利回りは10ベーシスポイント上昇し2.41%へ
コモディティ
ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は0.4%下落し、1バレル90.13ドル。
金先物は0.6%下落し、1オンス=1761ドル
今日の発表指数
特に注目度の高い重要指標の発表はありません。
月曜日に発表される重要指標
特に注目度の高い重要指標の発表はありません。
購読者限定で毎週お届けしている重要イベントのまとめで、今週のFRB高官の動きについても事前にお伝えをしてきました。
ここでは各FRB高官の動きを簡単におさらいしたいと思います。
8月17日(水)
22:30 ミシェル・ボウマンFRB理事
AI・暗号資産が与える金融への影響に関する講演を実施しました。発言内容はFRBサイトに掲載されています。
3:30 ミシェル・ボウマンFRB理事(7月FOMC議事録公開後)
「労働者を労働力として呼び戻す魔法の杖はない」「労働力人口はまだ400万人ほど不足していますが、雇用は堅調に推移しており、失業率も低く、歴史的に見ても労働力確保に有利な市場である」と話し、女性の社会進出の重要性と機会の創出について語っています。発言内容はFRBサイトに掲載されています。
8月18日(木)
02:20 エスター・ジョージ カンザスシティ連銀総裁
「7月のインフレ率の低下は、良いニュースではあるが、根本的な問題が解決された証拠ではない」と話しました。次回の利上げ幅への言及は控えました。
02:45 ニール・カシュカリ ミネアポリス連銀総裁
景気後退を誘発する可能性を犠牲にしても、「非常に非常に」高いインフレ率をできるだけ早く引き下げる必要があると話しました。
CNNインタビュー メアリー・デイリー サンフランシスコ連銀総裁
「50ベーシスポイントまたは75ベーシスポイントの引き上げが適切」「多少の緩和はあり、私はそれを見て本当に嬉しかったが、私はそれを当てにはしない」「年内に金利を3%より”少し”上げるべき」と話しました。
8月19日(金)
22:00 トーマス・バーキン リッチモンド連銀総裁
「米国経済の後退のリスクを冒してでも、高騰するインフレを抑制する決意」「インフレ率を目標の2%に戻すことを約束し、そのために必要なことをする」「来年まで利上げを引き伸ばしたい理由がよくわからない」と話しました。
来週は25日から開始されるジャクソンホールでの会議で、パウエル議長はどのような発言を行うのか、注目が集まります。
▼ 昨日の米国株相場
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