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【無料】2022年10月14日の米国株相場
開場の日は毎日お届けしている、米国相場解説。
今日もマーケットの動き、経済指標結果と重要動向、明日の予定についてお届けします。
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昨日のCPI発表後の上昇は脆くも翌日に崩れ、今日の相場では昨日の上昇分をほぼ精算する形で相場を終えました。
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S&P500
-2.37% 📉 50日平均出来高: +14% 前日比: -17%
寄り付きからダラダラと右肩下がりになる、ベア相場の典型的な1日となりました。出来高も前日から減って薄商いとなっています。
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待つのも相場です。
長期積立投資のように、指数を買うようなインデックス投資を行っている方は最安値で買うことにこだわっても、十年単位で見てみれば誤差のようなものなので、引き続き安値圏にあることは間違いないでしょう。
個別株については、市場見通しでお伝えしているように、もう少し待つ必要があると思います。
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今日の相場は以下のとおりです。
通貨
ユーロは0.5%下落の0.9729ドル
英ポンドは1.2%下落の1.1186ドル
日本円は1%下落し、1ドル=148.60円となった
結局、前回の介入以上の安値に迫り、ドル円は148円を突破しました。イエレン長官は、ドル高の批判に対して「市場に委ねることが望ましい」と発言し、さらに拍車がかかった模様です。
暗号通貨
ビットコインは1.1%下落の19,177.75ドル
イーサは0.4%上昇の1298.58ドル
債券
10年物国債利回りは7ベーシスポイント上昇し、4.02%になりました。
ドイツの10年債利回りは6ベーシスポイント上昇し2.35%へ
英国の10年債利回りは14ベーシスポイント上昇し4.34%へ
コモディティ
ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は3.7%下落し、1バレル85.82ドル。
金先物は1.7%下落の1オンス=1648.80ドル
今日発表の指数結果
9月 小売売上高[前月比] 前回: 0.3% 予想: 0.2% 結果: 0.0%
9月 小売売上高(自動車除くコア)[前月比] 前回: -0.3% 予想: -0.1% 結果: 0.1%
9月 輸入物価指数[前年比] 前回: 7.8% 予想: ー 結果: 6.0%
9月 輸入物価指数[前月比] 前回: -1.0% 予想: -1.1% 結果: -1.2%
9月 輸出物価指数[前月比] 前回: -1.6% 予想: -1.2% 結果: -0.8%
10月 ミシガン大学 消費者信頼感指数 前回: 58.6 予想: 58.7 結果: 59.8
10月 ミシガン大学 5年期待インフレ率 前回: 2.7% 予想: 2.7% 結果: 2.9%
10月 ミシガン大学 期待インフレ指数 前回: 4.7% 予想: 4.7% 結果: 5.1%
8月 企業在庫[前月比] 前回: 0.6% 予想: 0.8% 結果: 0.8%
小売売上高
9月の小売売上高は高インフレと金利上昇により、大きく需要を伸ばすことはなく、前月比でほぼ横ばいの結果となりました。
今回の発表では9月分の数字だけでなく、8月の上方改定もあり、個人消費の伸びは1.0%を超えた可能性があると見られています。
個人消費は米国経済に大きく影響を与え、今年は2期連続のマイナス成長となり注目視されているGDPにも緊密に連携されます。
輸入物価指数
原油安とドル高により、3ヶ月連続の下落となりました。
消費者信頼感
10月の消費者信頼感は59.8と、9月の58.6から上昇しました。消費者信頼感が順調に改善する一方で、期待インフレも上昇し、ドル高・株安に繋がりました。
CPI発表後のFRB高官の発言
カンザスシティ連銀のエスター・ジョージ総裁が「経済情勢は不透明で、成長の見通しに明確なシナリオはないが、明確なのはインフレが高いことだ」と述べ、昨日のCPI結果を踏まえて、改めてタカ派の意見を示しました。
また、「持続的な高インフレにより、供給側に働きかけてもインフレの問題解決にはならないだろう」とも述べ、これまで需要側が供給側に追いついていないことに対して問題視してきたFRBにとって、高インフレが当たり前になることで、人々が価格設定時にインフレを見通した上で、さらなる物価上昇を進めていくジャクソンホールで述べられた負の連鎖を改めて強調しました。
昨日のCPI発表内容については「FRBがインフレに関してやるべきことがあることを思い出させるものだ」、「インフレが好転するまで、引き締め路線を継続する」と構えを見せた一方で「私自身の予測では、景気後退は予想していない」も述べました。
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2022年10月15日には、セントルイス連銀のジェームス・ブラード総裁がインフレについて講演予定です。
来週月曜日の重要イベント
10月 ニューヨーク連銀製造業景気指数 前回: -1.5 予想: -1.0
今日、CPI・FOMC議事録を踏まえたセミナーを開催
今日の相場開場前に、サポーター限定セミナーを行い、その中でも「昨日の上げ相場は理論的な上昇ではなく、ただの反射的な上昇である」と述べさせていただきました。
SNSでもこのようなベア相場の上下動に対して、一喜一憂に疲れてしまい、徐々に相場から離れていく方もいますが、なるべくこのnoteでは読者の方々が冷静にその状況を判断する上で有益な情報をお伝えしていきたいと改めて感じた次第です。
アーカイブは配信者画面には残っているものの反映出来ていないようで、将来アーカイブに復旧される見込みです。講演資料は「コミュニティ」にて共有済みです。
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米国株解説マガジン2022
マネーリテラシーを高めていきたいものの、株についてどのように学べばよいか分からない。そんな方に向けて日々の相場に関する情報をまとめてお届け…
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