2023年1月4日の米国株市場: FOMC議事録公開
主要株価指数は横ばいの動きを見せながら2営業日連続の続落を食い止めました。
FOMCの議事録では金融資産の上昇はインフレ対策が複雑になること、強い労働市場が継続することでインフレが定着することで目標まで下がりきらないことを懸念しています。
12月FOMC議事録
FOMC議事録は金融市場の状況から始まりました。
WSJ誌が「市場の楽観的な見方によりインフレ対策が複雑になることを懸念」と称しているように、今年後半からの利下げへの期待を織り込んでおり、FRBがインフレを抑制のために支出、投資、雇用を減速させる望みに反しています。
ミネアポリス連銀のニール・カシュカリ総裁は、さらに今年100bpsの利上げが必要とブログで見解を示しました。
これは12月にFRBが示した見通しよりもタカ派の意見であり、今週末に発表される雇用統計が堅調であることを見越した発言である可能性も考えられます。
いずれにせよ、昨年8月にジャクソンホールでパウエル議長が述べたように、金融政策の効果を見極める上で引締めを停止したい考えに変更はないでしょう。
1月25bps、3月25bpsで終了見込みだったものが、1月50bps、3月25bps、5月25bpsと1会合増える程度の変更と考えれます。
Microsoft ▲4.4%
MicrosoftはAzureの成長懸念からUBSグループAGによる格下げを受け、4.4%下落しました。1日の下落率としては10月以降で最大です。
UBSはクラウド事業について「急成長の減速に入りつつあり、23/24年度には投資家が想定しているよりも悪化する可能性がある」と述べました。
最後に
2023年は景気後退懸念と、各社の業績に焦点があたる年になりそうです。 今日はMicrosoftが売られましたが、昨日大きく売られたAppleとTeslaもともに業績不振への警戒感を強めた下落となりました。 2022年10月期の決算発表が近づいていますが、各社の決算内容に要注目です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?