2022年8月3日の米国株相場
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2022年8月3日の米国株相場は以下のとおりでした。
株式
ニューヨーク時間午後4時現在、S&P500は1.6%上昇した
ナスダック100は2.7%上昇
ダウ平均株価は1.3%上昇しました。
通貨
ユーロは1.0169ドルと小幅な変動に留まった
英ポンドは0.2%下落の1.2149ドル
日本円は0.6%下落し、1ドル=133.94円となった
債券
10年物国債利回りは5ベーシスポイント低下し、2.70% となりました。
ドイツの10年債利回りは5ベーシスポイント上昇し0.87%へ
英国の10年債利回りは4ベーシスポイント上昇し1.91%へ
コモディティ
ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は3.7%下落し、1バレル90.97ドル
金先物は0.4%下落し、1オンス=1782.10ドル
金利・株、ともに続伸
ペロシ下院議長が無事に台湾を離陸し、韓国に到着。リスクに一時は同様した市場だったが、それを受けて先週の伸びを継続させる動きとなりました次の目標だったS&P500の4,150も抜けた状況です。
しかしこの株高において気になることは、出来高が大きくないことです。
WSJではこの株高を個人投資家によって作られていると報道されていましたが、機関投資家の多くは静観しているように思います。
先週からの株価上昇に対してフォロースルーデーはいまだ訪れていません。ブルトラップの予兆は昨日ほど見られていませんが、この状況下の中では自分のポートフォリオに占める現金割合は高めにしておいた方がよいでしょう。
個人投資家として最も避けなければならないことは、株価の上昇の波に乗れないことよりも、ブルトラップに引っかかり投資家として再起不能になることです。
本日の重要イベント
今日の相場の中で起きた重要イベントとしては以下の2つです。
① 第31回OPEC・非OPEC閣僚会議 声明発表
② ISM非製造業発表
① 第31回OPEC・非OPEC閣僚会議 声明発表
通称OPEC+の声明では、今回9月に関し10万バレルの増産を発表しました。7月・8月に60万バレルの増産計画に対して、ほぼ変わらない水準となりました。
② ISM非製造業発表
市場予想 53.5に対して、総合指数結果は 56.7 でした。
前月は 55.1 だったため、やや改善した様子です。
各業種ごとのコメントについては経済の軟化がより語られる傾向にありますが、サプライチェーンの改善の兆候も同時に見られたことにより入荷遅延や仕入れ価格の改善が見られました。
今日の経済指標結果
米)MBA住宅ローン申請指数 前回 -1.8%, 結果 1.2%
米)7月 ADP雇用者数 → 8月末まで発表休止
米)サービス業PMI【確報値】 前回 47.0, 予想 47.0, 結果 47.3%
米)コンポジットPMI【確報値】 前回 47.5, 予想 47.5, 結果 47.7
米)6月 製造業新規受注【前月比】 前回 1.6%, 予想 0.7%, 結果 2.0%
米)7月 ISM非製造業景況指数 前回 55.3, 予想 53.6, 結果56.7
米)6月 耐久財受注【前月比】 前回 1.9%, 予想 1.9%, 結果 2.0%
米)6月 耐久財受注(運送除くコア)【前月比】 前回 0.3%, 予想 0.3%, 結果 0.4%
米)7/23-7/29 原油在庫【前週比】 前回 -452.3万バレル, 結果 446.7万バレル
米)7/23-7/29 ガソリン在庫【前週比】 前回 -330.4万バレル, 結果 16.3万バレル
米)7/23-7/29 留出油在庫【前週比】 前回 -78.4万バレル, 結果 -240万バレル
明日の重要イベント
チャレンジャー人員削減予定数 前回 58.8%
米)貿易収支 前回 -855.0億ドル, 予想 -801.0億ドル
米)7/24-7/30 新規失業保険申請件数 25.6万件, 予想 25.9万件
米)7/17-7/23 失業保険継続受給者数 135.9万件, 予想 137.9万件
米)メスター:クリーブランド連銀総裁の発言(投票権あり)
豪)貿易収支
英)建設業PMI
英)BOE政策金利&声明発表&ベイリーBOE総裁の記者会見
英)BOE議事録公表
英)BOE四半期金融政策報告
加)貿易収支
主要企業決算発表: イーライリリー、コノコ・フィリップス、ケロッグ、ロイヤルティファーマ、アムジェン、ビヨンド・ミート、ドアダッシュ、ドロップボックス、エクスペディア・グループ、ゴープロ、その他
明日は貿易収支、新規失業保険申請件数に注目
米国の失業率は悪化を辿っています。FRBが足元の景気が強いと説明する唯一の頼みが足元の雇用であり、今後、失業者が増加する傾向が強まると、FRBの金融引締めを行う環境はますます悪化していきます。
この後、中間選挙も迫っている中、FRBは選挙時にはインフレだけでなく、失業率についても諦めることになるのでしょうか。中間選挙に関しては、ますます悲観的な考えにならざるを得ません。
今週金曜日には雇用統計も発表予定で注目が集まります。
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