2023年1月 雇用統計結果はポジティブサプライズで増加、失業率は1969年以来の低水準に
1月の雇用統計は、予想を大きく上回る雇用者数の伸びを示し、また11月と12月の上方修正も合わせて7万1,000人増となった。また、レポートには2022年3月の事業所調査データのベンチマーク修正も含まれており、2022年3月の非農業部門雇用者総数の水準は56万8000人(非季節調整済ベースでは50万6000人)上方修正された。
1月の雇用者数は、レジャー・サービス業で12万8000人増、民間教育・保健サービス業で10万5000人増、派遣社員で2万5900人増と広範囲で増加したが、失業率は3.4%と1969年以来最も低い水準となった。それに伴い、平均労働時間は34.4時間から34.7時間に急増し、賃金総額の上昇に恩恵をもたらした。平均時給は、12月の4.8%に対し、前年同月比4.4%増となった。
このレポートから得られる重要なポイントは、このレポートの顕著な強さが、FRBが年内に利下げを行うという市場の楽観的な考えに疑問を呈することになる。
1月非農業部門雇用者数は51万7000人増(コンセンサス19万人増)。非農業部門雇用者数全体の3ヶ月平均は29.1万人から35.6万人に増加。12月非農業部門雇用者数は22万3,000人から26万人に修正。11月非農業部門雇用者数は25万6,000人から29万人へ修正。
1月民間部門雇用者数は44.3万人増(17.5万人)。12月民間部門雇用者数は22万人から26万9000人に修正。11月民間部門雇用者数は20.2万人から22.8万人に修正。
1月失業率は3.4%(コンセンサス3.6%)、12月は3.5%。27週以上の失業者が失業者に占める割合は、12月の18.5%に対し19.4%。失業者と不完全失業者を合わせたU6失業率は、12月の6.5%に対し6.6%となった。
1 月の平均時給は、12 月の 0.4%上方修正に対し 0.3%上昇(コンセンサス 0.3%)となりました。過去12ヶ月間の平均時給は、12月までの12ヶ月間が4.8%であったのに対し、4.4%の上昇となりました。
1月の平均労働時間は、12月の34.4時間に対して34.7時間(コンセンサス34.4)。製造業の週労働時間は0.4時間増の40.5時間。工場での時間外労働は0.1時間増の3.1時間。
労働力率は、12月の62.3%から62.4%に上昇した。
雇用人口比率は、12月の60.1%から60.2%に上昇した。
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