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2022年10月7日の米国株相場
開場の日は毎日お届けしている、米国相場解説。
今日もマーケットの動き、経済指標結果と重要動向、明日の予定についてお届けします。
◆◆◆
強い雇用は金利を支え、株価を下げる
今日発表された雇用統計結果から米国はハリケーンが到来していたにも関わらず、依然として強い雇用状態が示されました。
つまり、FRBが年内に残り125bpsの利上げを計画通り行える筋書きはより現実味を増し、引き続きタカ派の姿勢を示すことを市場は容認した形になります。
結果として、金利は再び上昇し、株価指数は下落しました。
強い景気は良いニュース(Good news)ですが、株式市場からすれば、金利が上昇することでバリエーションが剥がれることは悪いニュース(Bad news)になるわけです。
🇺🇸雇用統計
— Yuta SUGII 🇬🇧 (@u_sgy) October 7, 2022
米国の9月の失業率は3.5%に低下し、7月の29ヶ月ぶりの低水準に並ぶとともに、市場予想の3.7%を下回った。依然、強い雇用状況がわかる結果に。
FRBが利上げしやすい材料として判断されるため、株にとってはマイナス材料です。 #米国株 #SP500 pic.twitter.com/XHZvwXUxQm
債券市場
今日時点の債券利回りは、FOMC直後に記録したものよりも高く記録しました。短期的には9月FOMCの見通しをより織り込む形で推移をしていますが、比較的需要の少ない3年債が最も高い利回りになっている点にも注目です。
今後どのような形で債券市場が材料を織り込んでくるかが、株価の評価にも直結しますので、引き続き注視が必要です。
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S&P500
-2.8%📉 出来高50日MA平均 +17%, 前日比 +9%
以下のチャートをご覧いただいたとおり、寄り付き引けにかけてダラダラと下げていくベア相場の典型的な弱い相場の動きを見せて終えました。出来高も前日比で増えており、売り圧力の強さを感じる動きを見せています。
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21日移動平均線を上値抵抗として存在感が強く、今回の下げで年内最安値に向かっていることが分かります。
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この相場局面を踏まえて、改めて先週末に上げた見通しの記事を読んでいただいている方が増えていますが、何をキッカケに上昇局面に転じるか、虎視眈々と市場の確認し続ける人が最後には勝つ相場だと思います。
着実に買いのチャンスは近づいています。この時点での悲観的な相場の下げは予想通りで、歓迎できるものであることを、我々は再認識するべきでしょう。
今日のマーケットは以下のとおりです。
株式
S&P500は2.8%下落した
ナスダック100は3.9%の下落
ダウ平均株価は2.1%の下落
Russell2000は3.0%の下落
通貨
ユーロは0.5%下落の0.9739ドル
英ポンドは0.7%下落の1.1080ドル
日本円は0.2%下落し、1ドル=145.36円となった
中央銀行が利上げを積極的に出来るかどうかが、為替高を支える根拠になり得るため、今回の雇用統計を踏まえて、ドル高方向に加速しました。
暗号通貨
ビットコインは2.9%下落の19,461.43ドル
イーサは2.7%下落の1,327.55ドル
債券
10年物国債利回りは6ベーシスポイント上昇し、3.89%になりました。
ドイツの10年債利回りは11ベーシスポイント上昇し2.19%へ
英国の10年債利回りは7ベーシスポイント上昇し4.24%へ
コモディティ
ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は4.6%上昇し、1バレル92.48ドルとなった。
金先物は1%下落の1オンス=1703ドル
今日の重要指標
9月 非農業部門雇用者数変化[前月比] 前回: 31.5万人 予想: 26.4万人 結果: 26.3万人
9月 失業率 前回: 3.7% 予想: 3.7% 結果: 3.5%
9月 平均時給[前月比] 前回: 0.3% 予想: 0.3% 結果: 0.3%
9月 平均時給[前年同月比] 前回: 5.2% 予想: 5.1% 結果: 5.0%
8月 卸売在庫[前月比] 前回: 1.3% 予想: 1.3% 結果: 1.3%
8月 卸売売上高[前月比] 前回: -1.4% 予想: 0.5% 結果: 0.1%
8月 消費者信用残高[前月比] 前回: 238.1億ドル 予想: 250.0億ドル 結果: 322.41億ドル
月曜日の重要イベント
シカゴ連銀のチャールズ・エバンス総裁が発言予定
ラエル・ブレイナードFRB副議長が発言予定
特に注目度の高い重要指標の発表は予定されていません
来週はCPIとFOMC議事録の発表が予定されています。それらの結果を踏まえ、FRBの態度が変わるのか、注目が集まりますので、引き続きこのnoteでもレポートしていきたいと思います。
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