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2022年9月22日の米国株相場: 24年ぶり政府・日銀、円買い為替介入

FOMC明けの今日、10年債利回りは3.7%と2011年以来の高水準となり、主要な株式指数は下落しました。S&P500は6月の底値に近づいています。

6月のFOMC後同様、悲観的な見立てが株式市場全体を覆う動きになりそうです。

FRBが利上げを開始した5月からS&P500はボックスを形成する動きを続けています。

今日のマーケットは以下のとおりです。

株式

  • S&P500は0.8%下落した

  • ナスダック100は1.2%の下落

  • ダウ平均株価は0.4%の下落

  • Russell2000は1.9%の下落

通貨

  • ユーロは0.9839ドルで小幅な変動となった

  • 英ポンドは0.1%下落の1.1257ドル

  • 日本円は1.2%上昇し、1ドル=142.35円となった

日本財務省は24年ぶりにドル売り円買いの為替介入を行ったと発表しました。

円は介入前に1ドル=145.87円まで下落し、1998年以来最も円安の水準となりました。その後、円は急騰し、1ドル=141円台となりましたが、今年初めの115円台にはまだ遠く及びません。

日本以外の主要な中央銀行はマイナス金利をやめ、利上げラッシュが起きています。日本の金融政策の方針が変わらない限り、現在の円安への動きに対して為替介入は一時的な気休め程度に過ぎない可能性があります。

来週も追加の為替介入がある場合、あるいはECBも参加したドル安への為替介入が行われる場合は、トレンドの転換を察知し、投資家たちも揃って転換したトレンドを遵守し、トレードを行う可能性があります。

一方で、今回限りの為替介入だった場合は、トレンドの変更は起こらず、スピード調整になるでしょう。この介入後の動きが重要です。

債券

  • 10年物国債利回りは17ベーシスポイント上昇し、3.70% となりました。

  • ドイツの10年債利回りは7ベーシスポイント上昇し1.96%へ

  • 英国の10年債利回りは18ベーシスポイント上昇し3.50%へ

コモディティ

  • ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は0.7%上昇し、1バレル83.49ドル

  • 金先物は0.3%上昇し、1オンス=1680.60ドル

今日の重要指標

  • 第2四半期 経常収支 前回: -2914.0億ドル 予想: -2575.0億ドル 結果: -2511.0億ドル

  • 前週分(9/11-9/17) 新規失業保険申請件数 前回: 21.3万件 予想: 21.5万件 結果: 21.3万件

  • 前週分(9/4-9/10) 失業保険継続受給者数 前回: 140.3万件 予想: 141.6万件 結果: 137.9万件

  • 8月 景気先行指数[前月比] 前回: -0.4% 予想: 0.1% 結果: -0.3%

雇用状況は引き続き良好です。

明日の重要イベント

  • 9月 製造業PMI 前回: 51.5 予想: 51.1

  • 9月 サービス業PMI 前回: 43.7 予想: 45.0

  • 9月 コンポジットPMI 前回: 44.6 予想: 46.1


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