【無料】2022年11月3日の米国株相場
開場の日は毎日お届けしている、米国相場解説。
今日もマーケットの動き、経済指標結果と重要動向、翌日の予定についてお届けします。
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金利上昇・株価下落
昨日のFOMCを踏まえ、短期の名目金利は5%に近づいている状況です。
長期債についても織り込みを進めていますが、まだ10月末に打ったピークには達していません。
金利上昇を受けて、主要株価指数は下落する典型的なラリーとなりました。この中でも、Dow・Russell2000は比較的ヤラれず、NASDAQが最もヤラれる状況が変わらず続いています。
S&P500
-1.06%📉 50日移動平均比出来高: +11%, 前日比出来高: -8%
今日1日の中でも、GAFAMを中心に大型ハイテク株は大きくマイナスとなっています。以前から指数よりも個別株の方がパフォーマンスが良くなると話していたとおりの結果になっています。
今日1日の動きとしては、寄付きに下がって以降、ほぼ横ばいで終えました。
もし仮に今日の下落が1つ底固めの動きだとした場合、楽観的に線を引いてみると、年末頃にはS&P500のターゲットは4,200になります。
4,200をターゲットにしているアナリストが何名かいますが、この線が1つの目安になりますので、覚えておくと良いかもしれません。(肝心のアナリスト自身が根拠とその結果を示してくれると良いのですが、占い師にそれを求めても酷ですかね…。笑)
今日の経済指標結果
第3四半期 非農業部門労働生産性指数[前期比] 前回: -4.1% 予想: 0.4% 結果: 0.3%
第3四半期 単位労働費用 前回: 10.2% 予想: 3.9% 結果: 3.5%
前週分(10/16-10/22) 新規失業保険申請件数[前週比] 前回: 21.4万件 予想: 21.9万件 結果: 21.7万件
前週分(10/16-10/22) 失業保険継続受給者数[継続受給者] 前回: 143.8万件 予想: --- 結果: 148.5万件
10月 サービス業PMI(購買担当者景気指数) 前回: 46.6 予想: 46.6 結果: 47.8
10月 コンポジットPMI 前回: 47.3 予想: --- 結果: 47.8
9月 製造業新規受注 前回: 0.0% 予想: 0.4% 結果: 48.2
9月 耐久財受注[前月比] 前回: 0.4% 予想: --- 結果: 0.4%
9月 耐久財受注(輸送除くコア)[前月比] 前回: -0.5% 予想: --- 結果: -0.5%
10月 ISM非製造業景気指数 前回: 56.7 予想: 55.6 結果: 54.4
新規失業保険申請件数は、以下のとおり、依然横ばいの状況が続いています。明日の雇用統計は、市場予想では弱い結果になると予想されていますが、それでも足元の失業率が大きく上昇する可能性は薄いでしょう。
明日の重要イベント
10月 雇用統計(非農業部門雇用者数) 前回: 26.3万人 予想: 20.1万人
10月 雇用統計(失業率) 前回: 3.5% 予想: 3.6%
10月 雇用統計(平均時給(前月比)) 前回: 0.3% 予想: 0.4%
10月 雇用統計(平均時給(前年比)) 前回: 5.0% 予想: 4.7%
明日の雇用統計では、前回から非農業部門雇用者数が6万人程度の減少が予想されています。しかし、本当に雇用関係の数字が悪化するのは、まだまだこれからでしょう。明日の相場の動きはその前哨戦とも言えます。
今日の決算結果
今週の決算のうち、半数近くが今日に集中していたため、大変でした。
寄り付き前
+14.24% 📈
-0.88%📉
-3.52%📉
+0.71%
ツイートではEPSが➖となっていますが、正しくは表のとおり⭕です。
-3.76%📉
-1.91% 📉
-4.26%📉
-0.75%📉
-8.24%📉
-5.80%📉
+3.80%📈
+7.69%📈
引け後
明日の決算発表
寄り付き前:ドラフトキングス(DKNG)、フルアー(FLR)、ハーシーフーズ(HSY)
あとがき:決算速報について
先週から決算速報ツイートを開始し、まだ2週間経過していないのですが、予想以上に反響を頂いております。
テキストだけでなく、グラフも用いることで、コロナ渦からの業績変容がパッと見でわかり、他業種との比較も同じフォーマットのため、確認したい決算書を取捨選択する上で役に立つことが多いようです。
私も日本に住んでいた頃、日中帯に働いてから米国時間に合わせてトレードをすることは、心身ともに限界があり、効率的にハイライトを確認できるようなツールが欲しかったです。
そのため、なるべく皆さんにとって効率の良い情報獲得手段として活用いただけるよう、このように情報発信を続けています。
まだ始めたばかりなので、至らぬ点も多いですが、今期はまず下調べとしてはじめてみて、来期以降よりコンテンツ改善・充実を目指した作業を並行して進めています。
引き続きみなさんに喜んでもらえるよう、尽くしていきたいと思いますので、気長によろしくお願い致します!
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米国株解説マガジン2022
マネーリテラシーを高めていきたいものの、株についてどのように学べばよいか分からない。そんな方に向けて日々の相場に関する情報をまとめてお届け…
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