【無料】2022年10月25日の米国株相場
開場の日は毎日お届けしている、米国相場解説。
今日もマーケットの動き、経済指標結果と重要動向、明日の予定についてお届けします。
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FRBはこのまま静かにしておいてくれ
上院銀行委員会 委員長のシェロッド・ブラウン民主党上院議員は、パウエルFRB議長に対して金利上昇を遅らせるよう要請する手紙を出しました。
FOMCの1週間前であり、議会選挙の2週間前のこのタイミングで行われているこの揺さぶりは、中央銀行の金融政策に対する直接的な影響を行使するものではないものの、これまでインフレ退治に対して積極的な賛成派だったブラウン議員だからこそ、この書簡のメッセージの意味合いの重みが増します。
結果として、金利は以下のように低下し、株式市場は上昇を続けています。
S&P500
+1.63%📈 50日平均出来高: +10%, 前日比 +4%
S&P500がフォロースルーデーを記録した日から2営業日目となる今日も、順調に上値抵抗にあたる50日移動平均線に向かって上昇を続けました。
今日の主要指数結果
8月 S&Pケースシラー住宅価格[前年同月比] 前回: 16.1% 予想: 14.0% 結果: 13.1%
8月 住宅価格指標 前回: -0.6% 予想: -0.7% 結果: -0.7%
10月 コンファレンスボード消費者信頼感指数 前回: 108 予想: 105.8 結果: 102.5
10月 リッチモンド連銀製造業指数 前回: 0.0 予想: -5 結果: -10
特にケースシラー住宅価格指数は、以下のとおり下落を強めていることが今日の発表で判明しました。
いまだに住居関連のインフレ率は上昇を続けていますが、そろそろ低下に向かっていく期待がより高まります。
今後CPIの結果がどのように鈍化していくのか、注目されていますが、前年同月比で6.6%(前月までの動きをそのまま続けた場合)から0%(上昇しない場合)までの動きを来月以降進めていった場合、来年上半期までにどのような推移で動いていくのかを示したグラフが以下のとおりです。
FRBが目指しているインフレ率2%への低下を目指していますが、既に来年上半期までの低下はほぼ不可能となっており、インフレの鈍化が伴った場合でもしばらくの間は中立金利以上の政策金利を維持しなければならないことが分かります。
過去にインフレの低下は一直線ではなく、再び上昇をしたケースもありますので、真のインフレの戦いはこれからとも言えることを、引き続き頭の片隅に置いておくことは必要でしょう。
明日の重要イベント
前週分(10/15-10/21)MBA住宅ローン申請指数[前週比] 前回: -4.5% 予想: ---
9月 卸売在庫 前回: 1.3% 予想: 1.2%
9月 新築住宅販売件数 前回: 68.5万件 予想: 57.2万件
9月 新築住宅販売件数[前月比] 前回: 28.8% 予想: -15.3%
前週分(10/15-10/21)原油在庫[前週比] 前回: -172.5万バレル 予想: ---
前週分(10/15-10/21)ガソリン在庫[前週比] 前回: -11.4万バレル 予想: ---
前週分(10/15-10/21)留出油在庫[前週比] 前回: 12.4万バレル 予想: ---
今日の決算発表結果
寄り付き前
$UPS -0.33% 📉
$GE -0.49% 📉
$MMM +0.10% 📈
$HAL +1.16% 📈
$KO +2.40%📈
$BIIB -0.39% 📉
$GM +3.61%
$KMB +3.13% 📈
引け後
明日の決算発表予定
寄付き前:ボーイング(BA)、ドリブンブランズ(DRVN)、ゼネラルダイナミクス(GD)、ヘス(HES)、ヒルトン(HLT)、クラフトハインツ(KHC)
引け後:フォード(F)、KLA(KLAC)、メタ(META)
決算発表は続々と続く・・・
明日以降も続々と決算発表が続きます。
時間がない方は私の速報結果の中でも⭕が全てについており、かつ、何かしら良いポイントが1つある銘柄を確認しておくことをおすすめします。(今日の中では 成長著しい $ENPH とか)
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米国株解説マガジン2022
マネーリテラシーを高めていきたいものの、株についてどのように学べばよいか分からない。そんな方に向けて日々の相場に関する情報をまとめてお届け…
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