2022年8月18日の米国株相場: 景気指標から米国経済の足元の強さがわかる結果に
7月FOMCの議事録公開から一夜が明け、株式市場は小幅な上昇でこの日を終えました。今日もマーケットを振り返ってみましょう。
株式
S&P500は0.2%上昇した
ナスダック100は0.3%の上昇
ダウ工業株30種平均はほとんど変化なし
Russel2000は0.7%上昇
通貨
ユーロは0.8%下落の1.0094ドル
英ポンドは0.9%下落の1.1936ドル
日本円は0.6%下落し、1ドル=135.89円となった
債券
10年物国債利回りは2ベーシスポイント低下し、2.88%になりました。
ドイツの10年債利回りは2ベーシスポイント上昇し1.10%へ
英国の10年債利回りは2ベーシスポイント上昇し2.31%へ
コモディティ
ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は2.9%上昇し、1バレル90.70ドル
金先物は0.2%下落し、1オンス=1773ドル
今日の発表指数
8月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数 ⭕
前回: -12.3 予想: -5.0 結果: 6.2前週分(8/7-8/13) 新規失業保険申請件数 ⭕
前回: 26.2万件 予想: 26.5万件 結果: 25.0万件前週分(7/31-8/6) 失業保険継続受給者数 ⭕
前回: 142.8万件 予想: 145.0万人 結果: 143.7万件7月 景気先行指標総合指数[前月比]⭕
前回: -0.8% 予想: -0.5% 結果: -0.4%
予想よりも良い結果に終わり、足元の景気の良さを表しています。
今月の雇用統計発表まで心配を続けていた新規失業者の数についても予想を下回り、ひと息をつく状態です。
7月 中古住宅販売件数[年率換算件数]
前回: 512万件 予想: 487万件 結果: 481.0万件7月 中古住宅販売件数[前月比]
前回: -5.4% 予想: -5.3% 結果: -5.9%
インフレ率の上昇が未だに止まっていない住宅関連に関しては、引き続きピークアウトしているように見えますが、引き続きCPI等への影響がどこまで反映されるか注目です。
過去の傾向から考えると、利上げ開始から半年以上経過しなければCPI等への影響が起きないため、少なくとも9月までは下落傾向が続いてもらわないといけません。
明日の重要イベント
特に注目度の高い重要指標の発表はありません。
お祭りはそろそろ終わりを迎えるか
株式市場において先行性があると言われる小型株についてはこれまで4週間で15%以上の上昇を見せました。しかし日足チャートを見る限り、この上昇に一息をつき、200日移動平均線を割り込んでいることがわかります。
S&P500に関しても200日移動平均線を目前として超えられない状態が続いています。出来高についても水曜日から低下を続け、弱さを感じる上昇で終えました。
私は来週25日から開始されるジャクソンホールでの会議(パウエル議長の講演は26日午後11時JST〜)がこの数週間の相場を終わらせる火蓋を切ると見ていますが、昨日解説したように後ろ盾を失いつつある市場がいつ雪崩になるか注目です。
note での発信強化に向けた準備を続けています
昨日は少し1つの記事に書き込みすぎたと反省していますが、なるべく端的に分かりやすい記事の作成を今後も心がけていきたいと思います。
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