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2022年7月21日の米国株相場

株価は5月以来最大の3日間の上昇を記録した。企業の業績発表が相次ぐ中、投資家心理を後押ししているようだ。
しかし、債券市場は発表される経済指数から米国経済のリセッションが刻一刻と迫っていることを察知しており、10年債は再び3%を割るなど金利は低下している。

債券市場は来年以降のリセッションの可能性をさらに織り込んだ

この上げ相場はどこまで続くのか

株式市場は底をつくまで一直線に下落するものではない。何度も淡い期待感によって這い上がろうとする投資家を食い物にブルトラップを形成し、地獄を経験し、淡い期待感すら抱けなくなったタイミングがようやく底になる。

いまS&P500の目前の目標は、前回のブルトラップから一気にナイアガラの滝を形成した下値4,020を目指しているように見える。

チャートを開いたとき、目にする右肩下がりのチャートに凸凹が多いということは、それだけ多くの投資家の心に傷跡を残した地獄を経験している銘柄ということになる。

そのような銘柄ほど売るタイミングを逃したハイエナたちがこぞって投機相場を作り出すため、個人的にはあまり新しく入ろうと思わない。
地獄の中で他人の顔を踏み潰して押し上げろうとする戦い方よりも、涼しい顔をして悠々ときれいに上がっていくような戦い方をなるべくしたいと思う。

夜の寝る間も不安に感じなければならない治安の悪い場所で住む必要がないなら、少しでも治安の良い場所で過ごして明日に備えてたっぷり熟睡できる方が健康上も仕事の成果も出るだろう。

このような恵まれない相場環境でもきれいなチャートを形成している銘柄はたくさんないがゼロではない。

少しずつ着実にじわじわと右肩上がりに成長している銘柄は、
チャートの形を見ただけでも応援したくなる

※ちなみに私は現在上記2つの銘柄は降りている。

株式

  • ニューヨーク時間午後4時現在、S&P500は1%上昇した

  • ナスダック100は1.4%上昇

  • ダウ平均株価は0.5%の上昇

  • MSCIワールドインデックスは0.8%上昇

通貨

  • ユーロは0.3%上昇し1.0211ドル

  • 英ポンドは1.1979ドルと小幅な変動にとどまった

  • 日本円は0.5%上昇し、1ドル=137.55円となりました

債券

  • 10年国債利回りは12ベーシスポイント低下し、2.90%になりました。

  • ドイツの10年債利回りは3ベーシスポイント低下し1.22%へ

  • 英国の10年債利回りは9ベーシスポイント低下し2.05%に

コモディティ

  • ウェスト・テキサス・インターミディエイト原油は3.5%減の1バレル96.36ドル

  • 金先物は1%上昇の1オンス=1734.60ドル

今日発表された経済指数

  • フィラデルフィア連銀景況指数
    前回 -3.3、予想 1.7、結果 -12.3

  • 7/10 - 7/16 新規失業保険申請件数(前週比)
    前回 24.4万件、予想 23.9万件、結果 25.1万件

  • 7/3-7/9 失業保険継続受給者数
    前回 133.1万件、予想 133.9万件、結果 138.4万件

  • 6月 景気先行指数(前月比)
    前回 -0.4%、予想 -0.5%、結果 -0.8%

明日発表される経済指数

  • 製造業PMI
    前回 52.7、予想 51.9

  • サービス業PMI
    前回 52.7、予想 52.7

  • コンポジットPMI
    前回 52.3、予想 52.3


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