夢中で生きていられた ありがとう
(カバー画像がいきなり別日なことにツッこんではいけない)
2020/06/23 Tuesday
この日は、Mリーグ2019シーズン最終日。
私は大好きなお店で大好きな人たちと、運命の時を待っていた。
きっかけは4/1まで遡る。
元々相方かわうそのひだちゃんと「ファイナルはみんなで観れたらいいね」と話していて、お店のパパさんに聞いたらありがたいコメントをもらって、絶対開催しよう!って思ってた。
でもこのすぐあと、コロナの影響でファイナルシリーズは延期になり、お店もお休みになり、「自粛」という単語がこの世の絶対正義みたいに幅を利かせるようになり…もしかしたらもうファイナルは観れないまま、2019シーズンは静かに終わってしまうのかもしれないって思った。
だけど5月の終わりにMリーグファイナルシリーズ開催決定のお知らせが流れて、お店も6/1から無事営業が再開された。
6/1に久々にお店で食べたハツテキは、ハツテキの味じゃなくて歓喜の味がした…かもしれないけど、結構呑んでたのでもう覚えてない。でも変わらずおいしかった。
やっぱり、ハツテキは一人一皿だ。
そこでファイナル最終日の話をして、「やっぱりみんなで観たいね」ってことで、かわうそ共はコソコソ動き始めた。
このご時勢、今も自主的に自粛を心がけている人もたくさんいたし、大々的な募集をすべきではないってわかっていたから、普段割と顔を合わせることが多い人に「もしよかったら」という形で声をかけていった。
もちろん、コロナに限らず仕事や家庭の状況でNGな人もいたけど、最終的な参加人数は16人になり、PV当日を迎えた。
ここから先は、あるひとりのパイレーツクルーのあっという間だった半日のお話です。
完全にパイレーツ寄りの目線で進みます。他チームの方で気分を害される方がいたら、本当にごめんなさい。
全方向に愛のあふれたすばらしきnoteは相方かわうそが書いてくれていますので、こちらをご覧ください。
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★2020/06/23★
この日は午後休。会社を出る前に、会社の敷地内にある小さなお稲荷さんにお参りをした。
今の会社には今年の1月から常駐しているのだけど、実は毎月8日に「パイレーツが優勝しますように」ってお祈りをしていた。(8日がお休みのときはその前後)
いつもは100円しか入れてなかったけど、この日のお賽銭は400円。4筒。
今日の結果はどうなるかわからないけど、最終日最後の瞬間に、4人が笑顔だったらいいなって、それだけは強く思ってた。
そして朝夕挨拶する某観音様にも「パイレーツが優勝しますように」とお願いして、PVの参加者さんたちとのセットに向かった。
夕方、少しだけ早めに一人でお店に向かい、パパさん&ママさん&お店の方に「今日はよろしくお願いします。めちゃくちゃうるさいです」のご挨拶。
TVのリモコンの使い方を習ったり、テーブルにティッシュを配置したり(みんな泣くかも…と勝手に思ってた)、身支度整えたり(サマーウォーズのジョンとヨーコみたいなクジラのシャツと、シャーレそっくりの青いピアスを装備)、何となーくちょこまかしてる間にみんながすぐにやって来た。
(一人だけ先に呑んでてごめん)
19:00 直前。
となりの席の愛らしきパイレーツクルー(このクルーはこの後何回も出てくるので、クルーちゃんと呼ぼう)の乾杯の音頭で、PPV(ポンコツプライベートビューイング…なぜなら幹事2人がポンコツだから…)は幕を開けた。
そして19:00。
Mリーグ2019シーズン、最後のアンセムが流れ始めた。それだけで手がぶるぶるしてた。
最終日の実況・解説は日吉さん土田さんのつちひよコンビ。
そして1戦目の対戦カードは…
KADOKAWAサクラナイツ:内川選手
渋谷ABEMAS:白鳥選手
セガサミーフェニックス:近藤選手
U-NEXT Pirates:石橋選手
(この石橋先生ってば…ブラックのブの字も知らない少年みたいじゃないですか…?)
そして…まだ遠いけれど、その目の中にはしっかりと見えている宝島を目指して、海賊団の最終日初戦がはじまった。
東1局。
石橋先生は第一ツモでドラが暗刻!とクルーは沸き立つものの、白鳥選手がリーチをしっかりツモって実らず。
東2局。
石橋先生はカン7mチーから入って、最終的に東バックでしかアガれないテンパイ型(形?)に。
(完全に余談だけど、このときの白鳥選手の親指の爪がきれいすぎる…桜貝か)
解説の土田さんに「ずうずうしい」って言われてたけど、ずうずうしくてもアガれるならいいの…!4000オール!
その後も白のみやカン7mツモ、ダマピンフなど、随所で他家を翻弄するアガりを見せる石橋先生。
これがブラックデジタル…
(わるいかおしてる)
私は石橋先生がアガるたびに、クルーちゃんと抱き合ってた。
この日は多分、私の人生で一番人と抱き合った日だと思う。これから先、多分更新されることはないはず。笑
そして南4局1本場。
石橋先生はダマでチートイツをテンパイ。誰からアガってもツモってもパイレーツにとっては一番いい並びで試合を終えられる。
そして…内川選手がツモってきた南を切る。
ロン、1600は1900。
トップーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!
ブラックデジタルを光らせて、大仕事すぎる大仕事をやり遂げた石橋先生。
パイレーツクルーは歓喜。
私は歓喜というか瀕死。
そして2019シーズン、石橋先生最後のトップインタビュー。
次戦出場選手へのエール・意気込みをまつかよさんに促されて、
「自分の仕事は、きっちりやったと思います」
「小林さん」
「あまり絶対優勝しますとは言わないタイプなんですけど…」
「絶対、優勝しましょう、お願いします!」
泣くわ。どんだけ泣くんや、私は。
多分、初戦観戦中に呑んだレモンサワー全部出た。出し切った。
初戦でこれで2戦目大丈夫か…と自分でも思ったけど、自分以上に周りに心配されていた。
だ、大丈夫ですよ…?
そしてチームランキング、パイレーツは僅差ながら首位に。
次戦もトップを取れたなら…もう、祈るしかない。
ここで別の場所で同じ試合を観て同じ祈りを心に秘めていたパイレーツクルーから電話。
電話口の向こうも泣いている。そりゃ泣くよねーーーーー!!!
ずっと話していたかったけど、第2戦がはじまる。
「また、あとでね」
(なぜか画像フォルダに入ってたから載せる)
第2戦の対戦カードは、おそらくほぼ全ての視聴者が予想していた通りの、各チームのエース対決。
Mリーグ2019シーズン、最後の選手入場…!
東家、KADOKAWAサクラナイツ:沢崎選手
Mリーグ最年長のマムシおじいちゃん。
べらぼうに強いだけじゃなくて、麻雀そのものを具現化した仙人みたいな人。
南家、渋谷ABEMAS:多井選手
真剣な表情とおどけた表情、どちらが本当の多井さんに近いのかは全く分からないけど、麻雀に人生を捧げた孤高の主人公。
西家、セガサミーフェニックス:魚谷選手
2019シーズン最強選手。ゆーみんの鳳凰の羽は、その1枚1枚がサポーターの炎。
この人に勝てなければ、宝は絶対に手に入らない…!
北家、U-NEXT Pirates:小林選手
いつも穏やかな船長は、シーズン最後の入場まで穏やかな表情を浮かべていました。
でも、そんな船長だからこそ、クルーは信じられる…よろしくお願いします!!
試合開始直後の東1局、いきなりのざわめきが起こる。
ロン、3900。
多井選手が上家の沢崎選手から出た4sを見逃して、下家の魚谷選手から出た1sでロン。
そしてここで申し合わせたかのように発生する卓トラブル。
日吉さん「これは卓も緊張しているようです」(コメントうますぎか)
だけど…これで黙ってるような魚谷選手じゃない。
次局、ラス牌をツモって1300/2600。その手を静かに見つめる多井選手は、前巡に赤の当たり牌を掴んでいた。
そんな魚谷選手の親番の配牌、東が暗刻で入る。絶対的優位。
そこへ7巡目でチートイツドラドラをテンパイした沢崎選手がリーチ。
そして多井選手がツモってきた西は、まさに沢崎選手の当たり牌。沢崎選手の河をじっくり見つめた多井選手は、現物の4pを静かに切った…。
ロン、12000。
多井選手は魚谷選手の手を見る。そして静かに点棒を払う。魚谷選手への2局連続放銃。
どんなことを考えていたんだろう…?私なんぞには分かるわけもない。
大きく深呼吸して、親番を続ける魚谷選手。
でも小林船長は、どんなときも飄々。バチバチやりあう二人を横目に「ふーん」といった表情。よき。とてもよき。好き。
ここでカン5pのテンパイをはずした小林船長に対しての、つちひよのやりとりが面白い。
土「あなたは小林一派でした」
日「小林一味ですね」
なにそれ。ていうか文字で書いたら縦に土日で休日みたいになってしまった。
ここで多井選手からリーチがくるも、小林船長は平常運転。
7m4m東と切ったあと、6sをツモってきてテンパイ。
土田さんに「行かないな」と言われた9sを切ってテンパイを維持し続け、ひょっこり6pをツモる!!
土田さん「ひょっこりひょうたん島なのね~」
どんな感想ですか?
正確な時間帯は覚えてないのだけど、多分このあたりで私は突然泣き出します。
嗚咽号泣レベルで泣き出します。
「まだだよ!!」「ちょっとどうした!!」「まだタイミングじゃないよ!!」
周りに言われるも何故か涙が止まらない。何でいきなり涙が止まらなくなったんだろう…今考えてもよくわからない。
そうこうしてる内に、小林船長の親番。
日吉さんに対して、「2試合目、トップでバトンをもらったら、優勝確率は38%」と言っていた(らしい)小林船長。
その配牌は…
9種9牌!!!
でも小林船長は溺れない。静かに面子を形成していく。
全ての字牌を処理し終えた有効牌の鬼(言われてぇ…)は36p待ちでリーチ。
土田さん「いい顔してるなぁ~、小林剛は」
ですよね!!!!!!!!
でもアガり牌の36pはどんどん多井選手に吸収されてしまい、流局。
ツモれ~!!ツモれ~!!て叫んでいたクルーたちもしょんぼり。
東4局1本場。
配牌赤赤だったもののなかなかテンパイに辿りつかない小林船長より先に、多井選手が中とドラ4mのシャンポン待ちでリーチ。
そのとき魚谷選手の手には、中が1枚…
推しチーム以外の選手が悩んでもそんなに気にならない、という人は一定数いるかもしれないけど、私はこういう状況が本当に苦手…
勝負とかに関係なく、人の苦しそうな顔を見ると自分も苦しくなって見てられなくなってしまう。自分がその状況になることは絶対にないのに、その状況で追い詰められている気分になってしまう。
共感性ほにゃららとか言うとか言わないとか。正式名称は忘れました。
そしてそんな魚谷選手を見る多井選手…
結果はまた流局で南場へ。
小林船長は相変わらず飄々。海賊船の穏やかな航海は続く。
南1局流れ2本場。
魚谷選手が一鳴きで先にタンヤオテンパイを入れたところへ、小林船長はチートイツでテンパイ。
ドラで役牌の南か、3sか…
日吉さん「リーチですね」
小林船長は静かに3sを切る。ヤミテン。
幾巡かののち、魚谷選手が南をツモってくる。
そしてその南を、すぐに河に並べた。
ロン、8600。
勘の良い人はきっとお分かりでしょうが、私は相変わらず、ことある毎にクルーちゃんと抱き合ってました。
ふたりとも泣きすぎです。
そしてクルー全員が叫びすぎです。
そんな中、小林船長は静かに点棒をしまう…
続く南2局。河に5pを先切りした状態で、小林船長は7巡目にカン8pテンパイ。
今度はリーチ。
下家の沢崎選手が打った發を、親の多井選手が静かにポン。
そして…
ロン、2600。
もう、なんだろう。このあたりのことは、泣きすぎてて全てが曖昧。
追っかけ再生で見返していて、「ああ、そうだった」「そうだ、ここで…」「このときあれが…」って、ひとつずつ欠けてる部分を埋めていった。
そんな感じ。そして追っかけ再生でまた泣く。ループ&ループ。
そして南3局。魚谷選手の最後の親番。
なかなかテンパイしない状況で、魚谷選手が小林船長の切った9mをポン。
そして切った3mを、静かに見つめていた小林船長。
「チー」
本当にいつも通りの、穏やかな表情。
小林船長はいつもクルーの荒波のような心を静めてくれる。逆にものすごーーーく波打たせるときも、あるけど。笑
魚谷選手が手の中から中を切ったのを見て、小林船長もあわせて中を切る。
魚谷選手がツモるたび、小林船長がツモるたび、ただ見てるだけなのに吐きそうになる。
普段こんなにドキドキすることなんてないから、自分の心臓が負荷に耐えられてない気がする。
(ここ、ロボットっぽい)
そしてまた…流局。
南4局、オーラス。小林船長の親番。
選手がそれぞれ勝利条件の確認に入る。
小林船長は放銃せずに、牌を伏せられれば…パイレーツは優勝。
魚谷選手の配牌…整っている…
跳満ツモか満貫直撃でフェニックスが優勝。
そしてどんどん育っていく魚谷選手の手。
それに伴ってどんどん苦しそうな表情になる魚谷選手。
そして…
6巡目にして、条件を満たす可能性があるテンパイにたどり着く魚谷選手。
(そう言えばレギュラーシーズン最終日のずんたんも、ツモり三暗刻の手だった気がする…)
このとき小林船長は静かに、その言葉が聞こえてくるのを待っているように見えた。
魚谷選手なら、きっとくる。そんな風に思っていたのかな…
「リーチ」
發と2pのシャンポン待ちは、残り山に1枚ずつ。
最後の發を小林船長がツモり、最後の2pを多井選手がツモってくる。
この2pを多井選手からアガっても、魚谷選手はトップにはならない。
魚谷選手がトップになるには、小林船長が發を切ったそのときだけ。
「切らないでーーーーーー!!!」
祈るパイレーツクルー。
そして私は全然覚えてないけど、きっとフェニックスサポーターは
「切ってーーーーーーーー!!!」
って祈ってたんだと思う。
でも私には何も聞こえなかった。もしかすると日吉さんの声も聞こえてなかったかもしれない。
クルーちゃんと手を握りしめ合いながら、ただずっと画面の小林船長を見つめていた。
そして魚谷選手の、最後のツモ。
魚谷選手は、目を閉じて小さくうなずいた。
追っかけ再生で改めてこの表情を見たとき、今までに見た魚谷選手で、いちばんきれいだと思った。
(何かを悟ったとき、何かを受け入れたときの人の表情が、昔からすごく好きなせいかもしれない。そしてその強さがある人が、私はとても好きだ)
そのあと、試合が終了するまでのことは実はあんまり覚えてない。多分泣いて叫んでクルーちゃんと抱き合ったままで、画面もまともに見れてなかったと思う。
から、実は小林船長の最後のツモが1mだったことも、東を切るときに王牌を崩してしまったことも、日吉さんが「優しい海賊軍団」と言ってくれたことも、全部全部追っかけ再生で知った。(もったいない)
小林船長は牌を伏せたあと、開かれた魚谷選手の手を静かに見つめていた。
そして試合終了。
「ありがとうございました」
U-NEXT Pirates優勝----------!!!!!
卓を離れる直前、最後にやわらかい微笑みを浮かべた小林船長。
対してPVのクルー陣には、一切やわらかい空気はありませんでした。
(はたから見たら、ただの地獄絵図だったかもしれない…)
沢崎選手が穏やかな表情で、すぐにその場を立ち去っていくシーン。
多井選手が小林船長に、握手を求めてくれたシーン。
魚谷選手が一礼したあと、悔しそうな表情を浮かべながらも凛々しく歩いていくシーン。
そして…
号泣 of 号泣
仲間の前で、いつものトーンで「發あぶなかったね」といった小林船長。
最後まで小林船長は小林船長でした。
心優しき海賊団の、Mリーグ2019の航海はこうして終わりを告げ、嵐を乗り切った船は港に戻ってきました。
そして最後のトップインタビューは、チーム全員で!!
小林船長、本当に良い笑顔すぎるよ…!?
それにしても瑞原さんのとこだけ暗いよ。
もうちょっとだけみんなずれておくれよ。
U-NEXT Piratesの皆さま!
本当に本当に、ありがとうございました!!
本当に本当に本当に、おめでとうございました!!!
(敬礼、しまらんなあ…笑)
最終結果を見ているうちに、また電話がかかってきて、熱い想いを共有し合っていたものの…私はここでタイムアップ。
表彰式をお店で見ることは出来なくて、帰りの電車でぐすぐすしながら観た。
周りの人からしたら(なんやコイツ)だったことでしょう…
そして表彰式が終わるころ、私の携帯の電池も終了。
うん、これ、本当にギリギリでした!よかった!
ありがとうね、携帯!!!
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勝って喜ぶ人がいるということは、その逆の人もいるということ。
そんな中で、別チームを推している人たちが集まって観たファイナル最終日。
もしかしたら「嫌だな」「ひとりで観れば良かった」って思った人もいたのかもしれない。
それでも同じ場所で同じ興奮を共有してくれた人たちには、とっても感謝しています。
ありがとう。
(全員、今年に入ってから初めて会った人たちだなんて…信じられないよ私は)
そして。
相方かわうそのひだちゃん。
一緒に幹事してくれてありがとう。いつも楽しい時間をありがとう。
お酒が入るとすぐ話したことを忘れるぽんこつでごめんよ。
でも願わくば…これからもよろしくお願いします。
余談。
いやこれ余談じゃなくて、本題かもしれん。
本能でさらに強く、伝えたい気持ちがある。
やっぱり瑞原さんが大好きです。
来期の更なるご活躍を、陰ながらお祈り申し上げます!!
*2020/06/30 追記
もしよろしければ…他の参加者の視点でも、Mリーグ2019ファイナルシリーズ最終日の余韻をお楽しみください(*゚v゚)ノ💙
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