美大からITベンチャーに就職して、新卒1年目で学んだこと【UIUXデザイナー】
私もついに新卒2年目。
ここらで、この一年でやったこと・学んだことをちまちまとnoteに書いてみたいと思います。
Web分野が未経験の新卒と関わる先輩の皆様へ
新人が何に混乱してるのか、これを読めばちょっとわかるかも!?🦆
同じ立場の新人の皆様へ
お疲れ様です!!!!!あなたは偉いです!!!
ざっとプロフィール
学校:藝大デザイン科、バンタンデザイン研究所グラフィックコース
業種:IT事業会社(SaaS)
職種:UIUXデザイナー(インハウスデザイナー)
担当分野:自社製品のホームページなど
1ページのWebデザインを何ヶ月もかけて作った🧑💻
信じがたい話かもしれませんが、私は入社してから何ヶ月もかけて、1ページ分のPC版とSP版を作っていました…
これだけ聞くと、のんびりした会社と思われそうですが、決してそうではなく、私の経験値を考慮してもらった結果、じっくり取り組ませてもらっていました。事実、私が1ページを作っている間に、同期は新UIを完成させ、先輩は何十ページも作成するタスクに着手してデザインまで完了していました()
何が言いたいかというと、周囲のサポートがあっても、何も知らない状態から一人で実務をやるのはそれくらい難しかったよってことです。でも、一人でまるっと体験したことで、めちゃくちゃ多くのことを学べたと思っています。社内の方々には見守ってもらえて本当に感謝してます🙏
<作業プロセス>
既存ページの課題洗い出し
要件定義
IA設計
ワイヤーフレーム制作
トンマナ決定
素材制作(イラスト、概念図、アイコン)
デザイン制作
エンジニアさんにパス/実装確認
ざっくり言うとコーディング以外全部!ほぇ〜〜
ページ制作の過程で学んだ、Web系特有の文化・作業プロセス
私の場合、学生時代は主にグラフィックデザインの領域で作品制作しており、IT系もWeb媒体のデザインも全く未経験でした。入社したら、やること全てが新しいプロセスで、新鮮で楽しい反面、普通に大変すぎました。
私の体験ベースで、入社して初めて得た知識や、触れたカルチャーについて書いていきます〜✏️
とにかく言語化
主観ですが、美大から進みがちな他の業界と比べると、IT業界ではデザインを始める前から作り終わった後まで、とにかく「言語化」が必要な世界だなと感じています。これは面接時から本当に印象的で、線を一本引くにも意図を明確に説明できるとつよつよです。(選択の良し悪しはもちろん大事ですが、それよりも理由が無いのがマズい、という感じ)
理屈をすっ飛ばして「なんかいいね!」で進むことはなく「何のために行うか」「なんで他の方法じゃダメなのか」を全部言葉にすることが大事なのです。結果、デザインの成果物も、主観に頼らずに「初めに決めた要件を満たしているか」を軸に判断されるので、「何がダメかわかんないけど全否定される」ということは起こりにくいんじゃないでしょうか。(事業会社だからかもしれません。制作系のことは分かりません…🙇♀️)
レスポンシブデザイン
PCやスマホなど、どんな媒体でもできるだけ見やすくなるよう頑張ること(合ってるかな)。入社するまでは、Webページはスマホで開けば、勝手に縦積みのレイアウトに変わると思っていましたが、そうではありませんでした!あれ人が設定してたんですね!!(なんてこったーーー!)
PC版で自由人なレイアウトを作っては、「これスマホ版にできなさそうだね」と言われまくって頭を抱える日々。ある意味、これが一番つまずいたかも🦆
情報整理にはスプレッドシート
excelは遠い昔、高校の情報の授業で使ったっきりで、スプシに至っては開いたこともありませんでした。デザイナーは一生触らないと思っていましたが、そんなことはなく、情報を整理したり、それを分かりやすく第三者に伝えるために役立つと知りました。
サイトマップをスプシで作るまで、私はURLの文字列もサイトの構造も、どっかで勝手に決まるもんだと思っていました🔰まさか人がぽちぽち設定しているなんて(びっくり)
情報を親子関係でとらえる
「IAをツリー構造で書いてね!」と言われ、「???」と思考停止。「情報の階層を意識する」=「親子関係でとらえる」という考え方を初めて知りました。私が美術系だから触れてこなかっただけで、論文を書くような学科であれば一般的なんでしょうか。
入社するまではtabキーなんか使ったことないですし、もはや文書ツールの箇条書き機能そのものが気に食わなくて「こんなダサい黒丸を誰が使うんだ😤」と思っていましたが、今は便利さがわかるようになりました。(社会人)
次回に続く
なんだかまとまりがないですが、美大出身のWeb未経験者にとって特に馴染みがなかった文化を紹介しました。
また、学んだことを思い出したら書いていこうと思います〜🐟
読んでくださってありがとうございました!