ドラグーンダイブはじめました 【理解するともっと楽しい ユニコーンオーバーロード:23】
早ければドラケンガルド中盤から使えるようになる、一撃必殺のドラグーンダイブ編成ですが、うまく使うには細かな編成知識が必要とされます。本記事では、最初に知っておいた方がいい基本的な考え方について解説します。
ドラグーンダイブ編成とは
ドラグーンダイブ編成とは「クイックアクト(白/黒ネコミミフード)を使って、ドラグーンダイブ(竜騎士の戦槍)をチャージなしで即発動させること」に特化した編成を指す。
ドラグーンダイブは、このゲーム中では数少ない全体攻撃で、早い段階で(意識して必要要素を揃えにいけばドラケンガルド中盤ぐらいから)使えることが特徴である。敵が行動する前に1発のスキルで全滅させる、爽快な速攻が基本。各メンバーに明確な役割を持たせてお膳立てする編成となるので、さまざまなサポートスキルを組み合わせる練習にもなる。
本記事では編成の基本的な考え方を紹介するが、ドラグーンダイブにはいろいろなアレンジ方法が存在する。詳しく知りたい人はネットで調べてほしい。
チャージを実質スキップする編成
ドラグーンダイブを使うには「竜騎士の戦槍」が必要だが、この武器はワイバーンナイト / ワイバーンルーラー しか装備できない。そのため(固有キャラでは)ヒルダがその役を担うことになる。
ドラグーンダイブはチャージ技なので、たとえば1行動目で使用した場合、すぐには打てず発動準備態勢に入って、2行動目が回ってきたら発動となる。準備態勢の間は自身のパッシブスキルが打てず、敵の攻撃も回避できない。
となると、2ターン目に入る前に敵の攻撃を受けてやられてしまったり、暗闇などの状態異常で(ドラグーンダイブ自体は打てても)無力化させられたりする恐れがある。そこで、ネコミミフードのスキルであるクイックアクトを併用することになる。
クイックアクトは、味方のアクティブスキルに反応して、その味方を即座に再行動させる(すぐにまたアクティブスキルを使わせる)ことができるパッシブスキル。ヒルダとは別の味方にネコミミフードを装備させ、ドラグーンダイブのスキルにクイックアクトを反応させる。そうすることで、ヒルダは間をおかずに2行動目に移ることができ、実質的にチャージの隙なしでドラグーンダイブが打てる。
ネコミミ役の制約
このようにクイックアクトはとても強力なスキルだが、PPを4も消費する大技でもある。ネコミミフードは装備時に所持PP+1の効果があるので、装備者は残りの3PPを用意することになる。
上位職なら基礎PPが2なので、蒼石のペンダントのような装備品か、PPアップ系の武器や盾を装備すれば、トータルで所持PPを4にできる。これはそれほど難しくないだろう。
一方、下位職の場合はどうか。基礎PPが1で装備枠が3のため、ネコミミフードを装備すると装備枠は残り2。PPアップ系の武器と盾の両方か、PPアップ系の武器と蒼石のペンダントかで、PPを2つ積まなければならない。よって、装備品の選択肢はかなり限られるだろう。ネコミミフード装備者においてもクラスアップの恩恵は大きい。
また、クイックアクト使用時に所持PP4を全部使う計画なので、ネコミミフード装備者は、他のパッシブスキルを使うことは(何らかの仕組みを用意しないかぎり)諦めることになる。誤って他のパッシブスキルを先に使ってしまい、いざクイックアクトを使うタイミングでPPが足りない!なんて事態も起こりうるので、クイックアクト以外のパッシブスキルは作戦に載せない、という対応も重要になる。
もちろん、ネコミミフード装備者は(PPは使えないものの)APは使えるので、必ずしも「ネコミミ役は置物になる」というわけではない。が、行動が大きく限定されるのは確か。誰(どのクラス)にネコミミ役を担わせるかは、編成の大きなポイントになるだろう。
以上がドラグーンダイブ編成の基本で、実際にはここから自分好みにカスタマイズしていくことが多い。以降、いくつか例を挙げる。
カスタマイズの考え方
与ダメージアップ
まずは、単純にドラグーンダイブのダメージをアップさせるカスタマイズ。与ダメージが足りないと敵が生き残って反撃を喰らうため、一撃で全滅を狙いたい。
ヒルダ自身に火力強化系の装備を追加する場合は、戦士のメダリオンや、荒くれタセット(ウォークライ)などが考えられる。
また、他の味方に火力サポート系のパッシブスキルを使わせる場合は、マジックセイバーや、パワーエール(踊り子の腕輪)などがあるだろう。これはグリフォンナイトのハイスイングの強化と同じ考え方なので、以前書いた記事「スキル付きアクセサリーの使い方 」も参考にしてほしい。
命中向上
次に、命中を高める場合。せっかくのドラグーンダイブも回避されてしまっては意味がないので、できれば必中にしたいところである。
この編成を考える時点で入手している装備だと、ヒルダに飛竜の手綱を装備させエリアルウイングで必中にする、というのが手軽な方法だろう。狙撃手のレンズ(セレストの初期装備)がある場合は、装備させてイーグルアイを使うのもいい。
ヒルダ自身ではなく他のキャラでサポートする場合は、ヤーナのフォーカサイトなどを使うことになる。ただ、ヒルダが自前で必中にできれば、同時発動制限(後述)を気にすることなく、他の味方が賭博師のコイン(チャンス)を使ってさらに強化できる。そう考えると、必中はヒルダの装備品を使って実現できると便利そうだ。
敵の防御力ダウン
ドラグーンダイブ攻撃力を高めても、物理防御力が高い敵や、ガードをされた場合は、倒しきれずに残ってしまう。倒しきれずにやり返されると、こちらは守りの薄い編成なので大きな損害が出ることが多い。対策として、事前に敵の防御力をダウンさせておくことになる。
セルヴィのデフェンスカースは「敵一列の物理防御力-50%・対象にガード封じを付与」なので強力だ。ただし取得がクラスチェンジ後のLv.20なので、ドラグーンダイブ編成を使い始めたタイミングなどはまだ使えない場合も多い。
他の選択肢としては、オーバンのロールアックス(敵一列に多段ヒット攻撃・対象の物理防御力-15%)や、ワイドブレイカー(敵一列に攻撃・対象の物理防御力-30%)がある。後者はクラスチェンジ後のLv.20で取得だが、前者は下位職でLv.10で取得なので、この時点で使えるはず。
凍結で敵行動封じ
ドラケンガルド攻略時にグリフォンナイトで強敵相手に採用した「凍結ハイスイング、凍ったら攻撃しない」の考え方で、被ダメージを極力抑えて戦闘を終わらせることを優先するのもいい。氷剣の術書をヤーナやロザリンデに装備させることになるだろう。
この戦法の場合、1回の戦闘で撃破できずスタミナを多く消費するので、ステージを広く動き回らせるような運用はしにくい。そのかわり、敵の進軍ルートに居座らせて撃退していく耐久力を持たせられる。
編成をどうするか
このように他の味方に火力等のサポートをさせる場合、ネコミミフード装備者はPPが残っていないため、3人目のキャラにその役割をお願いすることになるだろう。3人目もPPやAPをサポートに使うとなると、4人編成の場合の自由枠は残り1名。前衛の壁役と後衛の回復役をどうするのかが問題になりやすい。
常に敵よりも先に行動し、ドラグーンダイブの一撃で殲滅できるのであれば、壁役も回復役もさほど重要ではない。ヒルダを回避型前衛にもできるだろう。相手を選んで接敵し、アシスト攻撃を喰らわない場所で戦う(事前にアシスト攻撃を潰しておく)なら、火力と行動速度の向上を最優先にした編成でいい。
戦闘開始時に発動するスキルで攻撃されたり、ドラグーンダイブ後に火力のある敵が残ったりして、味方が倒されてしまうことが予想される場合はどうするか。PPを十分に使える壁役を前衛に配置して守る、回復役がリザレクト系のスキルを使えるようにする、凍結させたら無理に攻撃しないよう作戦を細かく指定する、といった戦い方も候補に入る。
5人編成になると少し余裕が出てきて、残った敵を掃討するようなキャラ(ブレイカーとかランツクネヒトとか)を加えたり、サポートのスキルを分散させて置物度を減らしたりしやすくなる。が、4人編成だと複数の役割を兼ねられるキャラを探し出す苦労が伴うので、いろいろなキャラの特徴を細かく確認する良い機会、とは言えるかもしれない。
カスタマイズ時の注意点
ドラグーンダイブ編成はカスタマイズの幅が広い分、スキルの同時発動制限に引っかかってしまうことが多い。同時発動制限とは、簡単に言うと「発動タイミングが同じスキルはそのうち1つしか実行されない」というもので、詳しくはネットを「同時発動制限」などのキーワードで調べてほしい。
同時発動制限をクリアしていても、作戦の設定や行動速度の調整が悪いと、思ったようなスキルの積み上げができない。たとえば、ヒルダ以外のキャラに対してクイックアクトをしてしまうとか、ドラグーンダイブの後に防御ダウンスキルを打ってしまう、といったことだ。このあたりは模擬戦で十分に検証する必要がある。
また、模擬戦では問題なかったが、いざ敵と戦ってみると、先に状態異常スキルを打たれて妨害されたり、こちらのPPを使わせるような攻撃を喰らったりすることもある。さらなる対策を考えて試行錯誤するのもいいし、ある程度は諦めて敵を選んで戦うのでもいい。
ドラグーンダイブ編成をどう楽しむかはプレイヤー次第である。