【日記】通勤中にいつも見かけるおばあちゃんのこと
9時出勤の朝は、ポートライナーの8:31発をあえて逃し、少しゆったりした8:36に乗る。
その列の一番右端の先頭にいつも決まって小さなおばあちゃんがいる。おばあちゃんは、そのまた次の電車に乗るようで「お先にどうぞ 」と、必ず後ろの人へにこやかに声をかけている。
昨日いつものように音楽を聴きながら列に並んでいたら、おばあちゃんが「お先にどうぞ」以外の口元をしていることに気がつき、急いでイヤホンを外した。
「それ可愛いね」
おばあちゃんは私の通勤リュックにつけていたエコバッグを指差していた。あちこちオードリーのオンラインライブ配信限定のグッズだ。とっても気に入っていたし、これまでエコバッグについて誰にも触れられなかったのでうれしかった。と同時に、果たしておばあちゃんが、このイラストをオードリーと認識しているのか…?とも思った。
オードリーです、お好きですか?
「いいえ、好きじゃないわ」
可笑しくなった私は、ダイアンのアクリルキーホルダーを見せた。
ダイアンはどうですか?
「この人たちは好きよ、何でもやるでしょう?」
笑った。春日を指差し、こっちの人はいいけど こっちの人はずっと座ってるって言ってた。
若林、なんて不憫なんだ。
若林の魅力を伝えたかったけれど、次の電車がきてしまった。
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本屋でせきしろさんの句集を見つけた。Amazonで見たらまだ予約販売中だった、ラッキーだ
句の余白が心地よい