僕が好きなバンド構成
こんにちは。佐清です。
次回のライブ(2023/06/24)は「ギター&コントラバス」というシンプルな構成ですが,それに因んで,今回は「僕が好きなバンド構成」というお題で一筆。
一般的に「バンド」と言われると「ボーカル・ギター・ベース・キーボード・ドラム」が主要メンバーになり,それに加えてホーン隊やコーラス隊が入ったりします。
言わば「ロックバンド」的な認識が多いかと。
これがジャズの場合,どんな構成でも楽曲/ステージが成り立ってしまえば構成なんて関係なくなるのが面白いところです。
組み合わせは無限大ですが,その中でも僕が好きなバンド構成をピックアップしてみました。
「この構成はこんな聴き方ができるよ~」ということもメモしていきますので,参考までにどうぞ。
1.ピアノトリオ(ピアノ+ベース+ドラム)
「The Jazz」なスタイルですが,この構成が大好きなのは下記ミュージシャンの音源に影響を受けたことが大きな要因です。
・Bill Evans 『Portrait in Jazz』
・Oscar Peterson 『Night Train』
・Red Garland 『Groovy』
・McCoy Tyner 『Reaching Force』
・Chick Corea 『Chick Corea Acoustic Band』
時に激しく,時に流麗な演奏は時間を忘れて夢中になれる変幻自在さで魅せてくれます。
それにしても「ピアノ+ベース+ドラム」という音の組み合わせって,どうしてあんなに綺麗にキマるんでしょう。
2.ギタートリオ(ギター+ベース+ドラム)
ブルース~ハードロックではおなじみのこの構成ですが,ジャズでも割とスタンダードな構成です。
ジャジーな演奏からハードなものまで幅広く演奏できる&聞くことができ,一粒で二度おいしいという特典付き。
そんなギタートリオで好きなアーティスト&アルバムはこちら。
・Barney Kessel 『The Poll Winners』
・Jim Hall 『Concierto』
・Kenny Burrell 『Midnight Blue』
・Jimi Hendrix 『Axis: Bold As Love』
・Philip Sayce 『Spirit Rising』
しっとり or スピーディーなジャズからアツいブルースフィーリング溢れるロックまで幅広く聴くことができます。
特にPhilip Sayce 『Spirit Rising』はここ最近の一押し!
こんなソロ弾きたいわぁ…
3・ドラムレス(ピアノ+ベース,ギター+ベース,ホーン+ベース 等)
リズムの要であるドラムを除いた,良い意味でのスリリングな演奏が楽しめる構成です。
この構成を楽しめるアルバムはこちら。
・Mcbride, Payton, Whitfield 『Fingerpaint』
・Oscar Peterson 『The Paris Concert』
・Bill Evans 『Affinity』
各プレイヤーが放つ強力なリズムはドラムレスでも十分にグルーヴを生み出しています。
この布陣にドラムが入ることでより一層強力なビートが打ち出されるとは思いますが,ドラムレスでも感じることができる強力なリズムの芯は「ドラムはリズムの要ではあるものの,単なるリズムマシーンではなく,飽くまでも一つの要素だ」と言わんばかりのプレイです。
そんなプレイに痺れる憧れるぅぅぅ。
4.ソロ
一般的に,バンドは構成人数が減るほどに難しくなると言われています。
特にメロディ・リズム・ハーモニーを一人で担うソロ演奏は,身ぐるみはがされて裸一貫にされるような戦慄を覚えるプレイヤーも多々いらっしゃるかと…(僕もその一人です)
ですが,裏を返せば自分自身のプレイアビリティを伸び伸びと発揮でき,尚且つ色々とアンテナを張り巡らせる必要があるスリリングな演奏が楽しみ&見所です。
そんなソロプレイをいとも簡単にしてしまうヴィルトゥオーソ(=達人)はこちら。
・石川 滋 『無伴奏チェロ組曲第1番、第2番、第3番』
・Christian McBride 『Gettin' To It』
・Brian Bromberg 『Wood』
この中でも石川 滋さんのアルバムはアルコ(弓)で朗々と歌い上げるスタイルで,いつ聴いても感動モノです。
是非ご一聴を。
おわりに
と,ここまで好きなバンド構成&演奏スタイルを挙げてみました。
バンド構成の組み合わせは無限大ですが,好みのスタイルを探して色々聴いてみるのも楽しみ方の一つかも知れません。
そんな楽しみ方のお手伝いができる&ワクワクするライブができるよう,次のライブも頑張ります。
本日は最後までお付き合いいただき,ありがとうございました。
それではまた次の記事でお会いしましょう。