家計について。子供が大きくなる過程で注意すべき出費
2011年に、末っ子(次女)が生まれた。その前の2010年、将来の収支を計算した。その時の試算と、現状での振り返りをまとめます。
2010年、その先30年の収支を試算した
家計の財務計画を立てる
子供が3人いる。
将来どうなるかは分からないが、3人とも大学までは行くことを想定して、私大までの学費を考慮した収支を試算した。これが、13年前。
それより少し前に、学資保険の積み立ては始めていた。それぞれ、子供が高校3年の冬になるあたりに満期を迎える。大学の入学費用を想定した。
こういう保険を契約契約すると、保険会社の営業担当からファイナンシャルプランの作成を提案される。まぁ確かに目標設定と資金計画は立てておいた方がいいかもしれないが、自分の家計の計画を他人に立ててもらう必然性はあるのだろうか?
いや、そもそもわざわざ他人に頼らずとも自分で出来るのでは?
………。
できた。そんなに難しくなかった。
企業の収支計画を立てるよりも変数が少ない。どういう費目を定義すべきか?税制はどうなるか?国内の経済状況は?おおよその学費、留学なんかをさせた場合の費用、その辺りは、少しネットで情報収集をすれば問題なく収集できる。
収支計算表を作る。考え方の整理
いくつか自分なりのルールを決めて収支計算をすることにした。
楽観した計画は立てない。悲観シナリオの一歩手前にする
どんどん給与が上がるとか、学費は最低限で、とか、現実的ではない検討は全部排除した。子供が成人前に自分が死ぬ前提には流石にしなかったものの、途中で死んだ際に学費として受け取れる保険料がどの程度必要かは、この試算をもとに検討した。
主な変動要素は学費
どんな進路を選択するかで学費の変動は大きく変わる。※実際、変わった。
中学までは公立、高校と大学は私立に行って小学校高学年から大学受験まで塾に行くことを前提とした。高校は私立を想定する分、学費を高く見積もった。私立高校は学費の補助がある可能性もあるが、共働き家庭の場合、大抵の補助は所得制限に引っかかり補助は受けられない。知ってる。
株などの収益は検討から除外
不明瞭な収益はあてにせず、本業の給与だけを収入の根拠とした。
13年後の振り返り
さて、それではどうなったのか?
大きく外れてはいない
多少のデコボコはあったものの、そんなに外れなかった。
やっぱり、ちゃんと計算しておくことに意味はある。同時に、何か劇的な変化が起きない限り見通すことが難しくないのだとも感じた。
企業のように売れ筋が変わるとか競合が現れるとかM&Aをするとか、そういうことは起きない。転職、引っ越し、病気などは想定できるが、企業よりも変化は少ないし、リスクも自分でコントロールできる。なので、思ったよりシンプル。
…だとすると、この作業を代行するサービスにどの程度の意義があるのか…?
出費を抑えすぎた
悲観シナリオをベースにしていたので、学費が多くかかり始める頃になると収支が一時的にマイナスになる年がある(長期的には全体はプラスにするのだが)前提の収支計画を立てていた。
※補足ですが、個人的にはマイナスを生んででも子供の学費に資金投入する動きには否定的です。例えば年収400万だけど中学受験、みたいなよくあるやつとか。
しかし、一時的にでもマイナスを作るというのは抵抗がある。
うちの職場でも、事業を育てていく過程であっても赤字許容は基本的にはしない方針。(個別事業内での投資は赤字にしなくてもできるだろう、という話。会社レベルの投資とは別の話)なんといっても、赤字に慣れるのがよくない。
それもあって、収支マイナスが一時的に発生する試算はしたものの、マイナスを出すシナリオは回避したいという意志が強く働いた。
よくよく考えると、毎年株や証券へ回している分もあるので、実質本当にマイナスになるシナリオですらなかったのだが。。
結果として、計画より収支は良くなった。結果として、必要な出費も控えてしまった可能性がある。のだが、新型コロナウイルスという要素もあったので、正直よく分からない。
想定外の出費増は、食費
子供が成長する過程で想定以上に出費が増えたのは、食費
今はもう3人いる子供の一番下も中学生になり、食べる量は大人と変わらない。大人5人の食費を甘く見ていた。
1.5倍くらいまで増えていく試算をしていたが、普通に2倍だった。
そして、常時発生する出費なので収支全体に大きく影響した。
外食はもっと高くなる
さらに、子供が大きくなるともう一つ変化がある。
大人になるにあたって、必要なるのは経験と場数。
食事についてもそれは同じ。それなりに美味しいものを食べさせる経験をさせておかないといけない。
子供が小さいうちは食育もあり家でしっかり出汁を取ったりするような方向性で時間をかけた。お金はさほどかからない。
子供が大きくなると、大人りなる前に外での食事の場数を経験させる方向性になっていく。そこそこのレストランに5人でいけば、普通に2〜3万円はかかる。
これでも日本は物価がたいして上がっていないので、海外であればさらに2倍程度はかかるだろう。大変だ。
この先の可能性と気付き
物価は上昇する
これは、この先の可能性というより願望に近い。
外国からのインバウンド客も入ってきていて、生活用品の値上げも普通に行われるようになった。このまま、まともな経済観念に戻ってほしい。
すべての物価が上がり、少し遅れて給与水準もあがるだろうから、将来に向けた収支計画は見直したほうが良さそうである。
もし「給料は上がんないよ!」と思っている人がいたら、転職したほうがいい。給与が上がらないのは貴方のせいではなくて、働いている業界が伸びていないからだと思いますよ?
外食の機会の削減はしない
新型コロナウイルスの影響もあり、最近話題が増えてきたスーパートコジラミさんへの懸念もあるが、旅行の機会は減らしてもよさそうである。
そもそも、子供が中学生を超えているので親と一緒に旅行に行くよりもやるべきことがあるだろう。あるよね…?
であれば、よさげな外食の機会を増やして美味しい食べ物の記憶が増やすほうがいい。2時間くらいで集中して会話もできるし、現地集合現地解散という方向でもよい。
さて、ということで、次回はどこのクラフトビールレストランに行こうか。