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[大学院中退]Webエンジニアとして働き始めて7ヶ月が経ちました


私は昨年末、化学系の大学院を中退見込みで就活し、WEB系自社開発企業に内定をいただくことができました。

今回は、この決断の結果をシェアすることが誰かの役に立てばいいと思い、改めて振り返ることにしました。
詳しく知りたいことがあれば、コメントいただけると幸いです。


中退までの流れ(要約)

私は大学で化学の研究をしていたのですが、正直辛いことが多かったため、卒論の時期に全て投げ出し、進学が決定している大学院を辞退・就職しようと考えていました。しかしその時は焦って就職先を決めるのを思いとどまり、気分転換にプログラミングを始めました。
大学院進学後は、すぐに休学や中退することはなく、プログラミングの勉強をしつつ、無難に研究を進めていました。
しかし、大学院1年の秋に技術力がついてアウトプットもできるようになった頃、今の研究を続ける意味がないと感じてしまったため、悩んだ結果中退を決意しました。
その後、Web系の自社開発企業に無事内定をいただくことができました。

中退・就職して良かったこと

世の役に立っている実感が持てる

もちろん、役に立つ研究をしている人が大勢いるのはわかっているし、そのような人々に対して素直に尊敬しています。
しかし、自分の研究は、古い機械のコンディションに左右されることが多く、あまり成果を出せませんでした。そこで、化学の本質ではない機械の改修をするたびに、「この研究はもっと設備の整った場所で行った方が効率的ではないか?」と思ってしまい、自分の研究の意義ややりがいを感じられませんでした。

今はスクラムチームの一員として、確実に自分の取り組みが評価される環境で働けているためすごく満足しています。またユーザのサービス利用状況を確認したり、社員の方の声を直接聞いたりできるため、やりがいも感じられます。

仕事内容や環境が自分に合っていた

ただ闇雲に頑張るのではなく、本当に価値のあることを選択して取り組んだり、効率良い業務のために仕組みを整えたりする、この仕事ならではの考え方が自分の性格に合っていると感じています。
また会社には上昇志向のある人が多いため、技術書を読んで勉強していても「意識高い系」と思われない環境が新鮮でありがたいです。

実務経験を通して成長できる

WEBエンジニアになるために、独学で勉強したこと も無駄ではありませんでしたが、一定のレベル(自分で一度アプリを作るなど)に達した後は実務経験を通して学んでいくのが効率がいいと感じました。
例えば、「普段使わない言語の勉強をする」などの遠回りをせず、普段の業務で必要な技術(Rails、RDB、GraphQL、ドメイン駆動設計、マイクロサービスなど)に集中してインプットすることで、学んだ知識をすぐに実務に活かし、その後復習するというサイクルを素早く回せています。また、尊敬する先輩のコードの書き方や勉強方法を真似することで、着実にレベルアップできている実感があります。

お金が稼げる

とにかく自分のお金で暮らせている安心感がすごいです。今まで、親が家賃を払ってくれることにうっすら罪悪感を抱えながら生きてきたので..
また今まであまりお金がなかったため、歯の矯正など美容への投資ができるのがすごく嬉しいです。

中退・就職して後悔していること

特にありません!!

(参考)近況・悩み

仕事内容は楽しくてすごく充実していますが、ちょっとした悩みもあります。

1. 周りの経歴がすごすぎて劣等感を感じる

同期や先輩は、学生時代に起業、インターン、プログラミングサークルなどで活躍していた人ばかりで、何もしていなかった自分に劣等感を感じることがよくあります。
人より圧倒的に経験不足だからこそ、効率よく勉強して成果を出さなきゃ..と思っています。

2. 自分ならではの強みがない

正直「大学院中退」という自己紹介は注目されるし、ある意味ステータスのようになっていますが、他の個性や強みを見つけなきゃいけないと思っています。例えば、今担当しているビジネスドメインについて深く理解して、「この分野といえばxxさん!」と言われるくらいの存在までなりたいです。

中退を迷っている人へ

私はとにかくすぐに院を辞めたかったものの、世間体を気にしていたことや、安全なレールに乗る方が無難だと感じていたことから、だらだら続けてしまっていた部分がありました。ですが、今は中退したことに対して全く後悔がないし、むしろあの時の決断を褒め称えたいと思っています。
この記事が、毎日「大学院 中退」で検索しては悩んでたあの頃の自分のような人に届いて、少しでも参考になれば嬉しいです。





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