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2022年6月の記事一覧

「どうせなら」が観察眼を鋭くする

「観察」考2。 私たちは「どうせ」と見捨てているもの、バカにしているものは見えなくなる。観察できなくなる。情報がとれなくなる。このため、拒絶か嫌悪という対応しか取れなくなる。観察眼を取り戻すには「どうせなら」という発想が大切であるらしい。 ある女子大生が、トイレを卒論のテーマにした。当時、トイレと言うのは汚くて臭いものだった。どうせ下のことをいたす場所なのだから仕方ない、「どうせ」トイレだと考えていた。ところがその卒論は卓抜していた。トイレが汚いとその観光地のリピーターがい

最近よく聞くキーワード「ナラティブ」についての理解が深まるナラティブ関連本おすすめ5選

私ごとで恐縮だが、拙著『ナラティブ・カンパニー 企業を変革する「物語」の力』が世に出てちょうど1年が経った。 もちろんこの本だけの影響ではないけれど、この1年で、日本でも明らかに「ナラティブ」への関心が高まっていると肌で感じている。 実は「ナラティブ」はいろいろな分野にまたがる概念で、先行研究の長い歴史があり、その定義や解釈は多岐に渡る。いろいろな分野とは、例えば行動経済学や教育学、臨床心理の分野。カウンセリング、企業の人事領域もそうだ。物語学(ナラトロジー)という領域も

「会議で発言がない人は無価値だ」という言葉は本当か?を解像度あげて考えてみる

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高速学習のためのロケット読書法

仕事がら、色々な業界の知識を高速で学ぶ必要があります。そんな中で、安定した高速学習のための読書法まとめ。 新しい業界のことを学ぶとき、以下のような感じで読書をしています。 ロケット読書のやり方高速で一般知識を学ぶとき、以下のように本を読んでいます。 新しい本を中心に、定番本をまとめて買う 各本の章タイトルと章序文だけ一気に読む タイトルと序文の共通ワードを抽出してマップ化 共通して扱われる内容を、優先的に学ぶ 特定の本だけで語られる情報は、いったん無視 このよ

戦略系コンサルタントがオススメする本(不定期更新)

この記事の説明Twitterで紹介している本をまとめてます。読んで同期に差をつけろ。 不定期にアップデートしてるのでたまに読むと増えてる系。 基本編「コンサルの歩き方」 コンサルになりたい人とコンサル初心者向けに、コンサル業界の解説やコンサルの処世術を満遍なく自分が書いた本。拙著。 広く浅く寄りの配置になっているが、今までコンサル本で扱われてこなかった素朴な悩み(ビジネスリュックは使っていいか?とか)にスパッと答えているので業界が気になる方やコンサル初心者向けには役に立つこ

目的が曖昧だけど面白い提案がきたら、目的を相手に確認せず一緒に「目的のブレスト」をする

まとめ・普通は目的を固定して、手段をたくさん出す ・目的が曖昧だけど手段が直感的に面白いと感じるときはないだろうか。そんなときは相手に目的を確認せず、一緒に目的をブレストしてみよう ・最近の具体例:移住促進と近隣自治体境界線での雪合戦 ・提案を受ける側が、目的と手段の整合性の確認で終わってはいけない 目的もブレストできる普通は目的を固定して、手段をたくさん出す 複数出した手段のうち、一番良さそうなものを提案する。 ところで、目的が曖昧だけど手段が直感的に面白いと感じると