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ポールギルバートの脅威的な右手を感じられるフレーズ

毎日TwitterにてUPしている、プチギター講座ですが。好評いただいている様で【勉強になった!】などのお声をいただけてとても嬉しいです。

自分が勉強になった事や、レッスン中の気づきなど、自分だけの物にするよりできるだけお裾分けしたいと思って始めました。

いろんな方のギターライフを少しでも楽しいものにできる一助になれば幸いです。

今日のお題

さて、本題ですが先日のツイッターで以下を呟きました。

こちら、ポールギルバートがライヴ中に披露したギターソロコーナーでのワンフレーズ。

今回のフレーズは0:58秒からのフレーズ。

このテクニックは

スキッピング​

と呼び、スキップ(飛ばす)という意味のごとく、弦をまたいでピッキングをするフレーズの事です。

例えば、1弦12Fを弾いた後に、3弦の12Fを弾くフレーズなどの事を言います。

文字にすると簡単に見えますが、実際に弾いてみると難易度が高いです。

今回のフレーズの譜面をご覧ください。

ギターソロ楽譜

マイナースキッピング

こちらの運指ですが

・9F→人差し指

・12F→薬指

・13F→小指

・11F→中指

※最後(2小節目4拍目)の1〜3弦のフレーズは1

・1弦11F→中指

・2弦12F→薬指

・3弦11F→人差し指



恐ろしく左手を総動員するフレーズですね。

見るからに難易度高そうです。

でも、案ずるより産むが易し。ゆっくりと焦らずしっかりとピッキングを意識して演奏すれば、確実に速く弾くことができますよ。

まず意識すべき事は、、

・オルタネイトピッキングで必ず弾く。

・リズムを意識して弾く。

この2点だけです。ポールの様に早く弾く必要はありません。

レッスンをしていて良くある質問ナンバーワン、、

Q:ギターを早く上達させるには?

A:ゆっくり、リズムをしっかり意識して演奏する事。

これにつきます。

今自分どの様にピッキングをしているのか?をしっかりと頭で認識しながらやる事が必要で、早く弾くのに追いつきたいからと言って無理矢理早く弾くのは、まず脳がついて来ません

指先を動かすにも、脳からの信号を送り指先を動かすので、まずは頭でしっかりと理解・意識させることが重要だと考えます。

あくまで私の意見ですが。


スキッピングフォーム(マイナーコード)

今回のフレーズのポジションをご確認ください。

マイナースキッピングポジション

こちらがポジションとなっており。

赤い丸がルートです。

このポジションさえおぼえておけば、ルートを変更(平行移動)すれば他のキーでも演奏可能です。


■以下は音楽理論を交えた話■

実は複雑なフレーズではない?

矛盾していると思われますが、もちろんフィジカル的(身体的・肉体的)には大変です。

ですが、使っている音は3つのみなんです。

スクリーンショット 2021-07-09 17.29.39

音楽理論を少し勉強をした事のあるある方は、わかるかもしれませんが。

マイナートライアド=短三和音

の構成音しか使用されておりません(Root +m3+P5)

非常にシンプルですね。

全体としては5つの音を使用しているのですが、実際に鳴っている音は3つという、単純なフレーズとなっています。

おまけ

今回はマイナーのスキッピングフレーズでしたが、実は2音だけズラすだけで、メジャーのスキッピングフレーズにもなります。

それはと言うと、、、

スクリーンショット 2021-07-09 17.29.39

こちらの【m3】を半音上げてみましょう。

【m3】を半音あげると【M3】に変わります。

そうすると、フレーズの構成音は以下となります。

Root +M3+P5

これれは、メジャートライアド=長三和音と言う和音となります。

これで、メジャー・マイナーのスキッピングフレーズが覚えられましたね。


まとめ

・スキッピング奏法

・オルタネイト・リズムを守って弾く

・構成音がシンプル

・マイナー・メジャーのポジション


でした。

皆様のギターライフが少しでも充実しますように!

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