空けたスペースに、愛? 手放しってなんですか?
占い動画やブログを見ていて『手放し』『リリース』って言葉をよく聞く。
「なにそれ?」って始めは思っていたけど、さすがに色々見ているとわかってきて、ザックリ言えば必要ないものを処分すること。
ザックリすぎ?
どれくらい前からか、断捨離なるものが流行ってきて、この言葉を聞いたことない人はいないと思う。
あと、ミニマリストって方。
不必要なものを抱え込んでいると、必要なものが入ってくるスペースが出来ないよ。
そんなの絶対困る!
それはすべてに言えることなんだと知って驚いた。
物、人、気持ち、記憶……。あと何がある?
自分にとって良くないものは手放して、新しいものを手にいれよう。
私って貧乏性だから、これ何かに使えるかも!って、何でもとっておきたくなるタイプ。それがいけない。
何度も引っ越しをしていることもあってか、物を減らしていこうという気持ちになって数年。自分のものは本当に少なくなったけど、家の中は子供の物で溢れかえっている。助けて~。
驚いたのは『人も断捨離』という人。
長年生きていれば、良い出会いも悪い出会いも経験するもので、その悪い出会いを手放そうってことらしい。
今は「この人むかつく」とか、「この人嫌い」とか一瞬の気持ちでブロックや着信拒否が出来てしまう世の中だけれど、それが私にはどうしても出来なかった。
どんな人でも「出会ったご縁」ってあると思っているから。
でもそれをキープするのはとても難しい。
年を重ねて、環境が変わって……自分の考え方や生き方も変わっていく。
必然と関わる人も変わっていく。
そんな中でも「縁」を繋いでいける人というのは、ごくわずかだと気付いた。
あと、自分の意識の成長がみられた時、今まで付き合ってきた人との温度差が生まれる。
これ、この数年私がすごく感じていること。
「出会いはご縁」そう思っている私が、人と距離を置こうとしている。
それって大変なことなんですよ!
●昔と何も変わらない友人との会話が、なぜかしっくりこなくて肯定できなくなったとき。
●生活環境が大きく変わったのに「昔のまま」を求められたとき。
これって苦しい。
でもそこに、自分の『心地の良さ』はもう見つけられなかった。
だから私は少しずつ距離をとった。
そんなんだから連絡がこなくなった友人もいて、でも今、私は昔と違う。「去る者は追わず」になった。
きっとこれも必要な手放し。
本当の「ご縁」なら、きっとまた繋がるはずだから。
手放しって『執着』のこともいうらしい。
例えば、別れた彼をずっと想い、新しい恋に向き合えない人。
もしかしたら自分に合う素敵な彼が他にいるかもしれないのに、それを認められない。
わかるんだけどねぇ……それが行き過ぎてしまうとそれは『執着』といういけないものになってしまう。
自分の気持ちで、自分を苦しめないで。
っていう私だって、まだ踏み切れない気持ちがある。
それは、追いかけて来た『夢』
漫画家という夢を追いかけていた。
その夢が破れた。
でも、その過去を今も心の中に留めてしまっている。
あの頃のような自分に戻りたい。
でも戻れない。
それが小説家という新しい『夢』にかわり、漫画家という『思い出』にかわった。
この思いは『執着』ではないと信じている。
だって、今はもう漫画家に戻りたいという思いはないし、後悔もしていない。
私は漫画家として一度頑張ったんだ、これを過去の栄光という人もいるかもしれない。でも、漫画家という夢を叶えた自分だから、きっと今の夢も叶えられるんだという自信にかえられる。
『手放し』『リリース』というのは必要なことかもしれない。
キャパオーバーになったら大変だ。
実際、今の私もいろんな思いをアウトプットするために、こうやって綴っているのだから。
でも、過去のいい思い出はずっと大切にしていきたい。
過去、経験した素敵な出来事をまた経験したい。
それは『今』の私として。
今の私がまた叶えればいいことだ。
いろんなものを手放した、空いたところに新しい自分の『素敵』を詰め込んでいきたい。
物かな? 愛かな? 思い出かな? 新しい出会いかな?
それはわからないけれど。
まずは、大切な思い出としてとっておいた、漫画の原稿をどうやって処分していこうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 夢だった小説家として、沢山の方に作品を読んでいただきたいです。いただいたサポートは活動費と保護犬、猫のボランティアの支援費として使わせていただきます。