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ベランダ掃除と海と。

8月1日に梅雨明けってすごいなって思った。

私の中の夏のイメージは8月で、お祭りや花火や、お盆でお墓参り、なんだか夏のイベントって8月って感じが強い。

今年は花火も夏祭りもないし、暑い夏が嫌いな私にとっては、なんの楽しみもない夏になるんだなぁと感じていた。

梅雨が長くすっきりしない日々。

梅雨明けがぴったり8月1日で、世界が変わったように一気に暑くなった気がする。

そんな中、「梅雨明けしたら絶対やりたい」と言っていた、ベランダ掃除と窓拭きを昨日、決行した。

うちは目の前が海で、大きな車道も通っている。そのせいなのか、ベランダの汚れがハンパない。出来る限り掃除をしたいと思っていても、この梅雨時期にベランダ掃除はどうしても嫌だった。
うちの主人の言う、「洗車したのに、いつも翌日雨だよー」ってコレ。
「せっかくベランダ掃除したのに、今日雨だよー」そうはなりたくなかった。

だから、梅雨が明けるまで待とう! そう思っていた。

なのにこの長い梅雨。もう本当に滅入ってしまう。

たまに出るベランダは雨が吹き込みドロドロで、排水溝も真っ黒。

窓は激しく打ち付ける雨の模様がくっきりとついている。

せっかくの眺めのいい景色が、その雨の跡で台無しだ。

ため息がでる……。

そんな日々を過ごしてきた梅雨もやっと明け、汗だくになりながら、ベランダ掃除と窓拭きをした。

自慢じゃないが、私は「キレイ好きだけど、掃除は嫌い」なのだ。

でも、”汚いのが嫌い”というのが上回っているので、頑張って掃除をする。

うん、自慢じゃないが……。


その快感が昨日やってきた。

泥じみも無くなり、キレイになったベランダ。
雨跡も消えた窓ガラス。

「なんて気持ちいいんでしょーー!!」

自分は汗でドロドロだけど、心はこんなにも爽快だ!

早起きして掃除したかいがあった!

買ったばかりのグリーンに水をあげ、陽に当てよう!

私は植物を育てるのが苦手だが、手入れをするのも悪くないと思わせる、この太陽。

汗だくになる夏が嫌いだけど、やっぱり太陽って無敵と再確認した。


そして思い立ったら行動しないと気が済まない。

「海に行こう!」

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私の住む神奈川は、どこの海も遊泳禁止になっている。

それでも日曜日だし、人は多いだろうと覚悟をして出かけた。

主人の叔母さんの住む街。

泳げはしないけど、足くらいは浸かりたい。

肌がじりじりという表現ってこういうことか。そう感じる太陽の下、まあ、美しいとは言えないが、「今日の海は最高だ」そう思った瞬間だった。

出来ることなら思い切り泳ぎたかった。


そして夕方には叔母さんの家に行って、たくさんのご馳走にありつく。

なんて幸せ!

人の作ってくれるご飯って、なんでこんなに美味しいんだろう!

きっとベランダ掃除を頑張ったご褒美だ。そう思わずにはいられない。

コロナコロナで日々引きこもり生活。たまにはこんな贅沢も許してほしいと思ってしまうよ。


スタミナの足りない私は、いつも夜になるとヘトヘトになってしまうが、昨日はずっと元気でいられた。

キレイになったベランダと、海の気持ちよさと、美味しいご飯にきっと心が喜んでいたんだ。

夏が嫌いな私が、梅雨明けしたばかりの暑い日に感じた幸せだった。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 夢だった小説家として、沢山の方に作品を読んでいただきたいです。いただいたサポートは活動費と保護犬、猫のボランティアの支援費として使わせていただきます。