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Large Umbrella

私の家には絵がない。

絵を飾りたいと思っても、家族みんなの好みが違う。

主人は昔から、ルパンやJOJOが好きなので、フィギュアをたくさん持っていたし、そういった絵を飾りたいと言うかもしれない。

子供は子供で、ワンピースやマーベル(アメコミ)のものを飾りたいと言うかもしれない。

私は北欧インテリアが好きなので、そういった感じの絵を飾りたい。
あとは風景。
大好きな海や夕焼け、星空や雪景色もいい。

みんな好みが違う。
インテリアは北欧なのに、漫画やアニメの絵を飾るのは勘弁してほしい。
そうなると今は絵を飾るのをあきらめている。

mochaさんの絵も大好きで、毎回といっていいほど展示会に行っている。
(mochaさんの絵なら家族みんな賛成してくれるかも)


そんなうちにも唯一飾ってある絵がある。

『Large Umbrella』

このイラストは保護猫、犬の活動をしているファーブル家さんが描いたものです。
アメブロで保護っ子たちの記事を書いていらっしゃいます。

ファーブル家さんは、大変な病気や怪我をしている子たちを預かり、医療にかけ、そして里親探しをし、送り出します。

手足がない子、顔半分がない子、目が見えない子、様々な子たちがファーブル家にはたくさんいます。
もちろん、どんなに頑張っても亡くなってしまう子たちもたくさんいて……。
そんな経験をたくさんしても、あきらめず、苦しむ犬猫たちの保護活動をしています。
ブログを読んでいても悲しいことが多く、涙ばかりの私には、この活動は出来ないといつも思ってしまいます。
猫好きだと豪語しておいて、何もできない自分を情けなく思います。


このイラストは、実際ファーブル家にいた犬のクーパーが描かれています。
クーパーは水頭症といわれ、小さいまま亡くなりました。
その小ささは手のひらに乗ってしまうほど。

たくさんいる猫たちのほうが断然大きいのです。

他の猫や犬たちもクーパーに寄り添い続ける。

大きな猫が自分より小さなクーパーに傘を差し出す。

「今日は雨だった」
「でも、明日は晴れるかもしれない」
「もし晴れたら、虹をかけよう」

このイラストを見た時、なんて素敵なイラストなんだろうと感動したのを覚えています。

動物たちにも相性はあっても、決してその病気や見た目を気にすることはない。
ファーブル家にいる子たちの優しさが溢れたイラストだと感じました。


このイラストはその当時のグッズのイラストだったと思います。

私はどうしてもこのイラストが欲しくてファーブル家さんにお願いをしました。

快く送ってくださったことに感謝しています。

それは、今も飾ってあるこのイラストを見る度、自分の力でこういった活動をしている方の何か力になりたいと思い返せるから。

私が小説を書くことも、こうやって記事を書くことも、本当は保護動物のためだった。
そう思い返せるからです。

その思いは今もかわりません。

私自身が保護猫活動を出来ないなら、何か他にできることを探そうと思ったのがきっかけです。

この絵を見ると初心にかえれます。

ファーブル家さんもですが、保護猫活動をされている方を本当に尊敬するし、活動できなくても動物たちに優しく出来る社会になってほしいと思います。

そういったことを発信していくことも大切なこと。

このイラストを見て、忘れかけていたものを思い出せた気がします。


「今日は雨だった」

「でも、明日は晴れるかもしれない」

「もし晴れたら、虹をかけよう」


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夕雪*
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 夢だった小説家として、沢山の方に作品を読んでいただきたいです。いただいたサポートは活動費と保護犬、猫のボランティアの支援費として使わせていただきます。