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私を構成する5つのマンガ。私の思い出。そして今へ……。

初めてお題企画というものをやってみようと思った。
私を構成するマンガなんて、なんて今の私にピッタリなお題だろう。

さっそく漫画家だった私のことを語ってはみたが、本音を言えば当時のことは思い出したくもないし、漫画家だったこともあまり語りたくないと思っていた。
いまさら過去のことを語ってもそれを取り戻すことは出来ないから……。
でもその時代があるから今の私の考え方がある。
それは、このお題のように私を構成しているもの。
最近、過去の私の考えも無くてはならないものだと思えるようになって、色々綴ってみたくなりこのnoteを始めたのだから。

それは、きっと、いい思い出として。

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私を構成する5つのマンガ。
まずは1つめ。one-愛になりたい- 宮川匡代

この作品は、漫画家としての私が一番影響を受けたマンガだった。
家庭の事情、同級生との恋、ライバルの存在、すれ違う想い。少女マンガの王道といってもいいと思う。この漫画を読んだ時の胸の苦しさを覚えている。読むたび泣けて泣けて仕方なかった。好きな人と離れてしまったときのセリフを今も覚えている。「愛知って愛を知るって書くんだ」読んだ時、幼いながらに素敵な言葉!と感動。私もこんな漫画を描きたい!そう思った。
ストーリーだけではなく、絵の繊細さ、コマ割り、セリフ、髪の一本一本の描き方までとにかく憧れた。
ドキドキ、ハラハラというよりは切ない想いを表現したいというのは、小説を書いている今も変わらない。
この作品だけでなく、宮川匡代さんの作品はたくさん読んだものだ。

2つめ。なな色マジック あさぎり夕

この作品は、とにかく楽しんで読んでいた一作。登場人物が可愛くて、カッコ良くて、設定が芸能関係とか、ドキドキしながら読んでいました。初めて読んだのはコミックになったものだったけど、その時はまだ雑誌で連載をしていて、新刊が発売されていないかと毎日のように本屋に足を運んでいた。(雑誌では読んでいなかった)たぶん、この時の思いが強く、続きがきになる~!って作品を描きたい!って思ったのかもしれない。思い出したらまた読みたくなってきた。

3つめ。星の瞳のシルエット 柊あおい

柊あおいさんといえば、宮崎アニメの『耳をすませば』が代表作といわれるのかもしれない。この星の瞳のシルエットは雑誌連載をしている頃から好きで、この作品で運命の恋物語を知った。幼い頃に出逢った男の子に恋をしている主人公が、学生になって好きになった男の子が実は幼い頃に出逢った男の子だったというストーリー。それを知るまで、親友がその男の子を好きになってしまったり、本当は両想いなのに結ばれない2人。近づいたり離れたり……切ない物語だった。思えばこのマンガも少女マンガの王道かもしれない。ストーリー的にはありそうな内容だけど、設定や小物使いでとても印象深い作品だったと思う。あと、登場人物たちが成長していくうち男の子の肩幅や体つきがガッチリしてきて、すごくカッコよくなっていくことにドキドキしていたのを思い出しました。

4つめ。快感フレーズ 新條まゆ

この作品は最も印象深かった作品、と、作家さん。
実は少し新條さんの所にアシスタントに行っていたことがありました。
小さくとても可愛い方だったと印象に残っています。
とにかく描く男の子がめちゃくちゃカッコ良くて、読者もそんな男の子に恋しているんだろうなぁとわかる物語を描く作家さんでした。
描く男の子に妥協はしないというか、服のシワひとつにもこだわって描かれていたのを思い出します。そんな新條さんがとにかくカッコ良く素敵だったなぁと思っていました。

5つめ。鋼の錬金術師 荒川弘

私は幼い頃は少年誌を読む機会というものがなかったので、色々と面白い作品に出会うのは大人になってからだった。それに、繊細な線を描く少女マンガが好きだったので、少年誌のような線の太い、全体的に黒く暑苦しい感じが苦手だった。この鋼の錬金術師もずっと大人になってアニメで見てハマった一作。深いストーリーと兄弟愛と、激しい戦いと、切なさと……。この作品を描いたのが女性ということにもビックリした。こんな作品を描けることに嫉妬さえ覚えた。世の中には私の知らないすごい人がたくさん居るんだと衝撃を受けた時だった。ちなみにアームストロングが好き。

最近、物語を描くうえで、初心を忘れているなぁと思うことがあったので、このお題企画で昔好きだったマンガを思い出し、その頃の気持ちを改めて感じることが出来ました。


#私を構成する5つのマンガ

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