教科書では教えてくれない 本当の日本近代史
⑵部隊は地球、グレートゲーム!
①地球から読み解く世界
グレートゲームとはカスピ海辺りのイギリスとロシアの勢力争いのことを指します。19世紀はイギリスとロシアの争いにアジアや日本が巻き込まれていった。先ず彼らが何を考えていたか、考えてみよう。
先ずどの国が関係していたか(アクター)、そしてその国の言うことを聞かないと話がまとまらい国(パワーズ)、そして一番強い国(ヘゲモン)、それに対するチャレンジャー(チャレンジャー)、そして何を争ってるか(イシュー)が重要であった。
日本周辺では、英露仏米清日朝が関係国で、日本に来たのは英露仏です。そして世界でも東アジアでもイギリスの覇権に対してロシアが挑戦していた。何を争っているかというと、英国は七つの海を支配する大国である。それに対して凍らない港が欲しいロシアが挑んでいた。
②海の支配者!大英帝国
近現代史と言いつつ世界史じゃないかと思うかもしれないが、世界の中に日本がいる。世界史を無視して日本は語れないんです。世界の強国が日本にやってくる。相手を知らないと何も語れないんです。侍は何と戦っていたのか?
大英帝国とはどんな国なのか?イギリスはブリテン島の南半分のイングランドでブリテン島にはイングランド、ウエールズ、スコットランドという国があった。そして、それらをイングランドが吸収した。そして七年戦争で世界の覇権を握った。米独立戦争ではフランスに敗れるが、インドは死守した。米独立戦争はアメリカ対イギリスだと思われているが、実際はアメリカを舞台としたイギリスとフランスの戦いであった。そしてナポレオン戦争で勝利し第二次覇権を握った。
1823年 モンロー宣言
アメリカの宣言だと思うがイギリスがやらした宣言なんです。この頃のアメリカは小国でヨーロッパの五大国には歯が立たない存在でした。アメリカが独立して宣言をしたと思う人がいるが、まったくそんなことはない。日本の歴史教科書では教えてないだけです。
1839年イギリス領カナダとアメリカの国境でイギリスのスパイがアメリカに捕まった。当然アメリカの国法に従えば死刑です。だが当時の外務省パーマストンは釈放しなかったらボストン、ニューヨークを灰にするぞと言ってアメリカを脅し泣き寝入りさせてしまう。19世紀のヨーロッパはパーマストンが引っ張っていったといってもいいぐらいの人物だった。
1840年 アヘン戦争
アヘン戦争は後日改めて取り上げます。
1848年 ヨーロッパで同時革命が起きる。それもパーマストンがかかわって勝利する。
1850年 ドン・パシフィコ事件
「我こそはローマ演説」
これは、拉致被害者は戦争してでも取り返すぞという意味です。主権国としてはこれをやらなければならない。これがワールドスタンダードだと思います。
1853年 クリミヤ戦争
この時期に日本は開国する。なのでパーマストン抜きに幕末期は語れないのです。
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