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実際のところ、編集・ライター養成講座は最優秀賞を取れぐらい勉強になったというお話【宣伝会議】

最近、友人から宣伝会議が主催する編集・ライター養成講座を受講してみようか迷っているという相談を持ちかけられた。

彼は長く個人ブログを書き続けているのだが、転職を考える中でライターという職業に興味を持ったそうだ。

私は「本当に勉強になったから受講してみると良いよ」とザックリとした返答をした。
だが具体的に迷っている内容を聞いてみると、確かに募集要項だけではわからない部分ではあるなと感じた。SNSなどで検索してみると受講願望はあっても迷っている人も一定数見えてくる。

どうしてもステマっぽい記事にはなってしまうが、友人からの質問を元に講座についての感想や私自身が実践していたことを綴ってみようと思う。

だが先に言っておくが、よほど講座の主旨と外れた目的を持って受講しない限りは、全く損はないので受講をオススメしたい。

Q1:実際のところ、何を学べるのか?

単刀直入に言って、記事の完成までのプロセスや職業についての知識、技術、さらには「どうやって食っていけるようになるのか?」などである。自分自身のやり方を考えていく上でのヒントや気付きもたくさん受け取ることもできた。

いやいや、それは募集要項にも書いてあるだろうと思うだろうが、真剣に考えながら取り組めば、募集要項以上のものを学ぶことができるということだ。

友人は個人ブログを長年書いているので、記事を書くということはできる。
だが、実際に仕事として書くとなると、個人が取り留めも無く書き綴るのとはワケが違う。
お金をもらって記事を書くということは、読者や媒体のニーズに合わせた記事を書かないといけないし、完成までには多くのプロセスがある。
それらを一つ一つ深掘りして学ぶことができるのだ。

例えば「企画の考え方」。アイディア出しにも通じるところであり、多くの人がノウハウを学びたい部分である。
具体的には書けないが、二番煎じ三番煎じにならない誰もまだ見つけていない、しかしそれでいて多くの人の中に潜在する意識を突くようなアイディアの探し方を教えてもらえる。

「書き方」の部分においては、文章を通じてスムーズに情報を読者に届ける型を教えてもらえる。全てを型に当てはめるわけではないがこういうのを知っておくと、内容が脱線を繰り返したりせず、きっちりと話の流れを整理することができるのだ。

募集要項だけを読み進めると小難しい話が並んでいるように思えるが、決して専門的な言葉ばかりが並ぶような授業ばかりではない。

講座自体はライター・編集の初心者を想定して行われるので、肩の力を抜いて取り組めば得られるものは多い。

Q2:実際のところ、特に何が勉強になったのか?

大変収穫の多い講座だったが特に挙げるとすれば、自分のジャンルと書き方のスタイルを見つけることができたのが最大の収穫だと感じている。

ある授業で自分自身を振り返るワークがあり、それを通じて興味と集中力を持って取り組めるジャンルのようなものを見つけることができた。
これに気付けたことで、卒業制作の企画や構成は不思議なことにすんなりと決まったし、もしライター活動をしていくのであれば、そういったジャンルで活動していきたいとさえ思うようになった。

また、実際にお題に合わせた記事を書いて講師からフィードバックをしてもらう少人数クラスの授業がある。決められた文字数で記事を書くワークを通して、構成の重要性と一通り書き終えた後に文章を圧縮して中身を濃くする書き方が自分に合っていると体感できた。

人によって書き方のスタイルがあるだろうが、自分にはこれが一番しっくり来るやり方だった。このやり方で書いた記事に対して講師から「そのまま雑誌に掲載できる」と好評価を貰えたのは大きな自信になったし、ここでスタイルを見つけられていなかったら、卒業制作もその後の仕事の文章もボロボロだったと思っている。
この講座での最大の成果だったと思っている。

Q3:実際のところ、講座は大変だったか?

「・・・大変じゃない勉強があるなら逆に教えてもらいたい。」

という悪態を友人についたわけなのだが、やはり半年に渡って参加するのは大変であった。
毎週土曜日の約5時間と言えば軽く感じるかもしれないが、私の場合は授業後に振り返りや気付きをノートに手書きでまとめ続けていた。

全授業の復習をまとめたノート。付箋で振り返れるようにしている。
最終的に丸々1冊を使い切ったが、過去の受講生には数冊にのぼってまとめた人もいたそうだ。

これがなかなか大変で、仕事と家のことを両立しながら半年間サイクルを回すのに精神を擦り減らした。

だがその日の講義を終えて、それではまた来週というのでは間違いなく身に付かなかったと私の場合は言える。

授業は共有される資料に沿って進むが、大事なことは資料にはない口頭での話の中にある。
講義後の自習では、全体の流れは資料に沿って振り返りつつ、メモに取った大切なキーワードを改めて自分に落とし込んで考えてみるというのを半年繰り返した。

100シートあったメモ帳は裏表余すことなく使い続けたが、講座の最後の方は足りなくなった。
(※講座のネタバレになるのでボカシ加工)

要は大きな部分は資料と授業中の説明で学び、メモした口頭のキーワードは自分で考えるヒントにしたということである。
このヒントから自分で考えて落とし込んだ部分が、卒業制作や卒業後の仕事における「応用」に繋がったと自分で思っている。

Q4:実際のところ、卒業制作は大変だったか?

「・・・大変じゃない卒業制作があるなら(以下同文)」

という悪態をまたしても返したわけなのだが、これを聞いてくる時点で、二の足を踏んでいる理由が卒業制作にあるのだろうなと感じた。

私も受講を申し込んだ時にビビってはいたので、友人の気持ちはわかる。

実際に卒業制作は、アイディア探しから企画構成に取材、執筆、校正など全ての工程を基本的に独りで行う。
アドバイスを貰える講座も中にはあるので、フォローしてもらえるとは言え、それでも大半は独りだ。

だがそれだけ大変な思いをしても、卒業制作は参加することをオススメしたい。友人も私も決して若くはないのだが、まさに「苦労は買ってでもせよ」とはこういうことを言うんだなと振り返って思える。

もちろん義務教育ではないので卒業制作を提出しないと卒業証書を貰えないわけではないし、卒業証書は免許証でもないのでライターや編集者を名乗ってはいけないということでもない。

私が受講した第44期でも最終的に提出したのは全受講生の半分程度である。仕事などの都合で最初から提出をしないと決めていた人もいれば、制作過程で行き詰まり間に合わなかった人もいると聞く。

だが、座学で学んだ理論は実践してみてこそ真に理解したことになると私は思う。
時に自分で考え応用を効かせるという成長の機会にもなる。

実際に職業としてやっていくとなると、この卒業制作のような過程を否応なく踏むことになるので、ほぼ同じことを体験してみるという意味で良い機会だった。

仕事としてやるよりも納期は長いし、それでいてプロの講師から丁寧にフィードバックをもらえる。
ある意味、至れり尽くせりである。

私の卒業制作はありがたいことに最優秀賞を取ることができたが、それでもダメな部分は色々指摘してもらい、その後の執筆で相当気を付けて書くようにしている。

卒業のための課題というよりも、実践での課題として非常に学びの多い機会だった。

確かにビビる気持ちはわかるが、面倒さ以上に得られる知識や経験が多いという点に目を向けてみることをオススメしたい。

Q5:実際のところ、受講前にやっておくべきことはあるのか?

受講する前の段階であれば、一つだけ考えておいた方が良いと思うことがある。
それは講座を通して、“何を得たいか?” “何になりたいのか?”ということを、ハッキリしてから臨むことをオススメしたい。

何度も言うが、講座のジャンルは幅広い内容となっている。名前の通りライターと編集者に関する講座ではあるが、単純にライターと言ってもWEBライターなのか、紙媒体なのか、書籍なのか様々だ。

自分が目指す職業、活動したい媒体をザックリで良いのでイメージすることで、それに関する授業には身が入るし、そうでない授業はリラックスしてヒントを探すことができる。
(関係ない授業は聞かなくて良いということではなく、メリハリを付けるということである。半年は長いので。)

逆に思い浮かばないのであれば、それ自体を理解した上で講義を受けながら探してみればOKだと私は思う。

ちなみに私自身は当初ライター志望で受講したわけではなかった。本職の販売業で文章コンテンツに携わる機会が増え、一度しっかりと企画から完成までの過程を学んでみたいと思ったのが受講動機だった。
そこで見つけたのが宣伝会議の編集・ライター養成講座である。記事を書く技術や知識の勉強はもちろんアイディアの探し方や企画構成の考え方は、仕事で扱っている販売企画にも応用できると考えた。

そしてその見込みに間違いは無く、卒業後の仕事で大いに活かすことができている。

 
 
 
さて最後に。

もし私の友人のように二の足を踏んでいる人がいるのであれば、そのまま後ろに3歩下り勢い良く走って飛び込むかのように申し込みボタンを押してみることをオススメする。

よほど講座の主旨と違う目的でなければ、間違いなく大きな知識と経験を得ることができる。

同じ受講生で「人生を変えに来た」と話していた方がいたが、まさにそれだけの内容だったと言える。
私は当初そこまでを求めて受講したわけでは無かったが、(会社に頼らず自費で申し込み)必死に取り組んだことで、まさにその人と同じ想いを実感することができた。

私の文章をここまで読み込むぐらい悩める人が、この講座を通して少しでも実りある時間を過ごせることを祈りたいと思う。


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