
太陽とイカロス
「きみはわたしの太陽だ」
こんな歯の浮くような使い古された台詞を現実で吐く機会なんてそうそう無いと思うけど、わたしはもう呼吸するかのようにこの台詞を放ってしまう。
2018年5月11日、空に向かってくちづけを送るヘチャンを見た。
動画:3:00〜
きっとだれかがRTしたんだろうけれど、もう何も当時のことは覚えていないのにとにかく衝撃だったことだけ、感覚として残っている。
これまで何人ものアイドルを推してきた。
NCTだってルキズの頃から好きなメンバーが何人か(現在進行形で兄組を推しています)居て、それまでも何度となくステージを見てきた。
それなのに、たまたま回ってきた、全くノーマークだった君のパフォーマンスに釘付けになってしまった。分かりやすく顔が好み、というわけでも無い(ごめん)のに、惹きつけられた。
本当に引き金を引かれてしまった。
多くは語らないけれど、今までの人生でいちばん苦しくてもうアイドルを深く推すことは止めようと決意したタイミングだったのに、このザマだ。いくらなんでも意志が弱過ぎるだろ。
たまたまイリチルの日本デビューの時期で、会える機会にも恵まれたこともあってどんどん気持ちが大きくなり、冗談抜きで毎日毎日クソデカな感情を募らせ続けて今に至る。というか、今に至ってしまっている。本当に困る。
「どこがそんなに好きなんだ」と聞かれると上手く説明できないし、決しておつむが足りている方では無いので「ぜんぶ!!!」と答えてしまいたくなるが
パフォーマンスに文字通り撃ち抜かれてオタクになった人間なので、ステージに立つ姿に滅法弱い。
飄々としているように見えて、努力無くしては絶対に作られない輝きを放っているきみの姿に惚れ込んでいる。
もう何度も会いに行っているのに、いまだにステージの上のきみを見つめていると涙が出る。勘弁してよ。

「ヘチャンがヘチャンであること」
きみが好きな理由に、これ以外の解が存在しない。
ヘチャンがヘチャンだから。
わたしはずっときみの表現する姿を見つめていたい。一挙手一投足を見逃したくない。
きみ以上の"アイドル"は、わたしの世界には現状存在しないから。
とかく眩しいきみの姿に焦がれ、翻弄されていくんだろう。
みんなだいすき、PADOンヒョク
もう正直いろいろ悔しい。
何なんだ、好き過ぎて腹立つ。
心穏やかに推させてくれよ。
何度も蝋で羽根を固めて、墜落することが分かっていても太陽に近づこうと足掻くことをやめられない。
わたしの太陽への憧れは、日に日に増していくばかり。恐ろしい話だ。
時には、太陽に雲が掛かったり
太陽自身の輝きが鈍くなってしまう瞬間があるかもしれない。
それでもやっぱり、きみが輝くことを選ぶならずっと味方でいたい。
「好き過ぎて悔しい」なんてすぐ口をついてしまうけど、きみを好きになって後悔したことなんて一瞬たりとも無い。
太陽には、きっとどんなに頑張っても追いつけなくて、このまま一生敵わない。
それも本望。かかってこい。
わたしは今日も袖を捲って、羽根を固めるのだ。
きみが輝こうとしてくれる限り、ついていきたい。
だいすきだから。

お誕生日おめでとう わたしの太陽。
来年もこれから先も末永く、わたしを黒焦げにしておくれよ。