【志摩スペイン村 パルケエスパーニャ】ピレネー@乗車レポート
【累計乗車回数】
10回以上
【初乗車】
2022年5月4日
【オススメの座席】
先頭/最後尾
【レポート】
「志摩スペイン村」、最近某VTuberの影響で知名度や来園者数を伸ばしつつある三重県は志摩市に位置するテーマパークである。
そんな最近人気モノの「志摩スペイン村」だが、コースターマニアからも一目置かれているパークだと言うことはご存知だろうか?
それこそ今回レビューする、インバーテッドコースター(吊り下げ式コースター)の「ピレネー」が、あまりにも評価が高いのだ!
その理由に、毎年「Six Flags Japan」さんこと「らぐす」さんが有志で行っているイベント、「コースターポールジャパン」という"コースターマニア達で今年一番面白いジェットコースターを決めよう!"という素晴らしい企画で、ほぼ毎年上位に君臨しているコースターこそこの「ピレネー」である。
▲らぐすさんのYouTubeチャンネルはコチラから
そんな「ピレネー」に、おおよそ1年半ぶりに乗車すべくコースターマニアの友達と共に"志摩スペイン村"へ向かった。
入園後、早速ピレネーの駅舎の前に辿り着いた私だが、昨年のGWに訪れた時とは違い本当に空いている。
去年、初めて「志摩スペイン村 パルケエスパーニャ」へ訪れた時の待ち時間は60分。
だが、"コースターの規模"、"パークのクオリティ"等を考慮したら「まぁGWだし60分待ちは妥当だよね」と思っていたのだが、本来は待っても1運転分くらいがデフォルトだと聞いた時は非常に驚いた。
そして、にわかに都市伝説だと思っていた話が今回の来園で現実と知り本日の「ピレネーのループ乗車」が確定した瞬間であった。
乗り場に到着すると、この「ピレネー」を制作したメーカーであるB&M(Bolliger & Mabillard)特有の横4人8両編成の計32人乗りの巨大な車両がお出迎えしてくれた。
ロッカーに荷物を預け入れ車両へ乗り込み、ショルダーハーネスを下ろし股下ベルトを装着する。
肝心のショルダーハーネスだが、窮屈といった印象はなく先頭だと開放感すら感じられた。
また、腰を抑えるシートベルトが無いのが大変素晴らしい。
スタッフのチェックが完了し、高さ45mに向かって我々を乗せた車両は巻き上げを始めた。
(ちなみに全長は1234m…わかりやすい!)
巻き上げ中は右を見ると「的矢湾」、左を見ると「志摩市の大自然」の絶景を味わうことが出来る。
また、巻き上げ装置も「カワセミ/東武動物公園」や「サンダードルフィン/TDCA」の様なリフトを使った巻き上げではなく、チェーンを使った巻き上げなのでゆったりと志摩の景色を味わうことができる。
そうして景色を楽しみ終えるとファーストドロップへ。
ファーストドロップはパッと見はシュワルツコフカーブの様に見えるが、実際には序盤は右に旋回しながらドロップ、しかしドロップ後半では直線方向を向き中々の落下感が味わえ、ドロップ最下点では地面に叩き付けられる様なスリルが味わえる。
続いて間髪入れずに垂直ループへ突入。
この垂直ループも中々の癖もので、かなり細長い楕円形なのが特徴だ。
速度の緩急が素晴らしく最後尾に乗ると、まさに「ええじゃないか/富士急ハイランド」の最終エレメントであるアウトサイドレイブンターンの様な引きずり込まれる落下感を味わえる事が出来る。
コレは大変素晴らしい。
垂直ループを抜けるとゼロGロールへ突入。
ただゼロGロールというエレメント名ではあるが、「白鯨/ナガシマスパーランド」の様なインバージョンでGが抜ける様な感覚ではなく、プラスGが掛かりながら振り回されるような感覚だ。
(しかし、速度を保ったまま駆け抜けていくのでGood)
勿論、天下のB&Mの制作したコースターなので揺れや振動も少ない。
垂直ループで縦に振られた後に、ゼロGロールで横に振られるのはバランスが取れていて大変良かった。
続いて再度、垂直ループへ突入。
勿論、速度を保ったままなので先程同様に最後尾では素晴らしい引きずり込まれ感を味わうことが出来る。
一粒で二度美味しいならぬ、一乗車で二度楽しい!!
そこから地面ギリギリを左に旋回し終えると、このコースターの代名詞のひとつとも言える「コブラロール」が待ち構える。
どの様なエレメントか文面で伝えるのは私の語彙力では難しい為、実際に写真を見て頂こう。
初乗車時は訳も分からず気づいたらエレメントが終わっていた。
しかも頭打ちまくって滅茶苦茶痛かった。
だが、2回...3回と乗車しある程度「ピレネー」の動きが分かってきたり身体に馴染んできた時に、この「コブラロール」の動きの予想ができ非常に楽しいエレメントへと繰り上げした"かなりスルメ的"なエレメントだ。
一気にプラスGが掛かったり、左右に振られたりと国内コースターではトップレベルにハードなエレメントと言えよう。
「コブラロール」を抜けると「スパイラルインターロックループ」へと突入。
まるで「メガコースター4次元/浜名湖パルパル」のヘリックスの様な長時間ジワジワとプラスGが掛かる「二日酔い絶対吐かせる系」エレメントだ。
これも中々ハード。
連続乗車だと少々クラっときてしまうかもしれない。
そんなハードなエレメントを抜けると一旦中間ブレーキゾーンへと突入。
「中間ブレーキ」後、左にガツンと向きを変え再度3度目の「ゼロGロール」へと突入。
この「中間ブレーキ」~「左に向きを変えドロップ」の間は多少の衝撃があるのが特徴だ。
ハーネスは「中間ブレーキ」を目印に掴むのが吉かもしれない。
「ゼロGロール」後は左に急旋回もある為、ハードなパートが連続して襲う。
その後に「キャメルバック」が待ち構える。
このエレメント、駅舎の上を走る構造と頂点で多少右向きに角度を変えるのが非常に良く、最終付近に気持ち良いマイナスGを持ってくるのはとても良かった。
最後の〆と言わんばかりに「右の急旋回」で、ググッとプラスGを最後に受け「ブレーキゾーン」へ入り以上となる。
【まとめ】
・目まぐるしい程のスピード感で味わうエレメント
・スピードを殺さず走り切る爽快さ
・アクセント的に襲いかかるプラスG
・志摩スペイン村 パルケエスパーニャでの雰囲気
が合わさり国内を代表するコースターのひとつであることは間違いのない事実だろう。
また、ナイトライドでは「ピレネー」の近くに設置されている「グランモンセラー」というコースターのライトアップや園内の電飾も相まってとても体験価値の高いものとなるので是非ナイターの時に乗って頂くことをオススメする。
また、この「志摩スペイン村 パルケエスパーニャ」では「アデランテ」というパレードを筆頭にショーパレのクオリティも高く「TDR」や「USJ」に負けていないと感じた。
先程の「アデランテ」というパレードは今年で終わってしまうのだが、途中ゲストとダンサーが一緒になって踊れるという今の時代は珍しい形のものだ。
過去、私も「TDS」で「ボンファイアーダンス」というゲスト参加型のショーが非常に面白かったので、2023年現在のゲスト参加型のショーパレを体験してみたい方は是非急いでこの「志摩スペイン村 パルケエスパーニャ」へ訪れて欲しい。
他にも様々な楽しみがあるが、某VTuberさんが多く語っていたのでここでは敢えて割愛とする。
(是非、来て見て体験して楽しんでみて欲しい)
現在入園者も増えいるので、今後どの様なエンターテインメントが増えていくのか楽しみである。
そんな一日では周りきれない程の魅力のあるパーク
「志摩スペイン村 パルケエスパーニャ」へ訪れてみては如何でしょう?